『BLEACH』最強の頭脳派キャラは誰? 浦原喜助、涅マユリ、ザエルアポロ・グランツを比較

「ザエルアポロ・グランツ」

 破面篇にて第8十刃として登場したザエルアポロ。作中では前述した涅マユリと交戦しており、その様子は科学者同士の対決として描かれた。

 小説『BLEACH Spirits Are Forever With You』にて、ザエルアポロは過去に破面のなかで最も強いと称される第0十刃であったことが明かされている。理想を求めるために自身の戦闘能力と第0十刃の地位を捨てたものの「完全な生命」を追い求め、科学者として第8十刃に就くほどの実力を得た。

 破面の中でも精鋭が集まる十刃のなかで、科学者として第8十刃に就いたザエルアポロの頭脳はたしかなものであろう。

 マユリの卍解・金色疋殺地蔵に食べられたザエルアポロはマユリの部下・涅ネムを利用して蘇るなど、戦闘のなかでも完璧な生命への追求心とその成果が垣間見えた。ただザエルアポロを上回る策を講じたマユリに軍配は上がることとなる。科学者対決となったふたりの戦闘だけで判断するならば、ザエルアポロを上回る策を練っていたマユリの方が賢明であるといえよう。

 ではマユリと浦原はどちらの方が明敏であろうか。

 千年血戦篇にてマユリは自ら進化する魂魄をつくり上げたが、小説『Can't Fear Your Own World』浦原商店で暮らす花刈ジン太と紬屋雨がマユリのつくり上げた魂魄に近しい存在であることがほのめかされている。浦原は物語終盤でマユリがつくり上げたものを、物語序盤には既に完成させていたこととなる。

 そのほかにも前述した浦原に対する愛染の評価、ユーハバッハが浦原を未知数の手段をもつものとして5人の特記戦力に加えていたことも踏まえ、物語完結時点では浦原の頭脳はマユリを上回る。ゆえに本作に登場する頭脳派キャラのなかで浦原喜助が最も明敏な人物と言えるだろう。

 ただ作中で詳細は描かれていないものの、十二番隊隊長を務めた浦原の前任にあたり、王属特務・零番隊に所属する曳舟桐生は仮の魂である「義魂」の概念と義魂を体内に取り込む技術をつくり出した人物だ。曳舟桐生は浦原に頭脳や技術で匹敵する人物なのかもしれない。

 

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