シリーズ累計1280万部、小野不由美による大河物語「十二国記」の30周年を記念して、8月25日に『「十二国記」30周年記念ガイドブック』（新潮社）が発売された。

【写真】「十二国記」オリジナルカレンダーや原画展の情報も

　発売前からSNS上で話題沸騰、Amazon「本の売れ筋ランキング」第１位独占。ネット書店の予約だけでなく、全国の書店からも注文が相次ぎ、初版倍増の発売前大増刷で発売日を迎えたが、完売店続出となり再び大増刷が決定。累計10万部を突破したという。

　「十二国記」30周年にちなんで、抽選で30名に「小野不由美＆山田章博 ダブル直筆サイン入りポスター」が当たるキャンペーンも発表された。応募条件は『「十二国記」30周年記念ガイドブック』と、9月15日発売の『「十二国記」画集《第二集》青陽の曲』、両方の購入者。詳細は、9月15日に「十二国記」公式サイトにて告知されるので、逃さずチェックしたい。

「十二国記」30周年記念ガイドブック

著者名：新潮社 編
本体価格：1600円
発売日：2022年8月25日

【内容紹介】
　歴史を塗り替えた大河物語「十二国記」の30年史を辿る。1991年に新潮文庫の一作として発表された『魔性の子』は、その後、「十二国記」シリーズの「はじまりの物語」となり未来に繋がる——。30年の時を経て、初版3万部で始まった一冊が、《完全版》全10点15冊の累計1280万部を超える大作となった今、改めて作品世界を振り返り、様々な視点から「十二国記」の30年史を辿る、シリーズ初の「ガイドブック」。

・POINT1：幻の短編「漂舶」特別掲載！
25年もの間、書籍未収録・入手困難で、ファンの間で“幻”といわれてきた“外伝”がついに読める。

・POINT2：ART GALLERY超豪華9名による描き下ろしイラスト！
萩尾望都・羽海野チカ・藤崎竜・芥見下々・いとうのいぢ・清原紘・遠田志帆・THORES柴本・千景……超豪華漫画家＆イラストレーター9名による描き下ろし「十二国記」イラスト掲載。

・POINT3：小野不由美ロングインタビュー収録！
物語の生まれる過程や貴重な創作秘話を聞いた、1万字超のロングインタビュー。

「十二国記」画集《第二集》青陽の曲

著者名：山田章博
本体価格：3,300円
発売日：2022年9月15日

【内容紹介】
　小野不由美が紡ぎだす「十二国記」の世界を彩る美麗なイラスト、完全収録。1991年の『魔性の子』から、小野不由美氏の緻密な物語を彩る装画・挿絵を描く山田章博氏。その美麗で繊細、かつ圧倒的な迫力と躍動感でファンを魅了してやまない作品世界を堪能できる。
　大人気「十二国記」シリーズの壮大な世界観を彩る美麗なイラストを、原画に近い迫力のサイズで構成。《第一集》『久遠の庭』に続く《第二集》『青陽の曲』は、2012年から刊行開始した新潮文庫《完全版》の装画・挿絵全点に加え、グッズ用・イベント用に描き下ろされた作品、さらには描き下ろしイラストも完全収録。《第一集》を上回る大ボリュームでお届けする豪華画集だ。

十二国記カレンダー 2023

絵：山田章博、原作：小野不由美
本体価格：1,800円
発売日：2022年9月26日

原画展／ポップアップストア

「十二国記」30周年を記念して、山田章博氏による「十二国記」の世界を彩る美麗な作品を間近で鑑賞できる原画展と、「十二国記」の世界に浸れるポップアップストアが開催される。会場先行販売の新作グッズも多数登場予定。会場と会期は以下の通りだ。

●「十二国記」30周年記念　特別企画　POP UP STORE

《開催中》丸善 丸の内本店
2022年8月24日（水）～2022年10月3日（月）
紀伊國屋書店 新宿本店
2022年9月8日（木）～2022年9月29日（木）

●「十二国記」山田章博 原画展

〈東京〉
AKOMEYA TOKYO in la kagū（神楽坂）
2022年9月15日（木）～2022年9月25日（日）
11：00～19：00
※会期中盤に展示の入れ替えを行う予定（9月21日から岡山会場で展示した作品を展示予定）

〈岡山〉
丸善 岡山シンフォニービル店 ギャラリー
2022年9月14日（水）～2022年9月19日（月・祝）
10：00～20：00（最終日のみ～15：00）

〈京都〉
大垣書店 京都本店 イベントスペース―催―
2022年10月1日（土）～2022年10月14日（金）
10：00～19：00

※原画展・ポップアップストアともに入場無料。予約制ではないが、混雑時には入場を制限する場合あり。
※サイン会の予定はなし。
※原画展・ポップアップストアともに書籍販売・複製原画販売・先行発売新作含むグッズ販売あり。
※ポップアップストアには原画の展示はなし。

著者紹介

小野不由美
大分県中津市生まれ。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に在籍。1988年ジュニア小説でデビュー。1991年刊行の『魔性の子』にはじまる「十二国記」シリーズは代表作となる。1993年、『東亰異聞』が日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、話題を呼ぶ。2013年、『残穢』で山本周五郎賞受賞。その他、「ゴーストハント」シリーズ、『屍鬼』『黒祠の島』『鬼談百景』『営繕かるかや怪異譚』など、ファンタジー、ホラーのジャンルで活躍を続ける。

山田章博
1957年高知県生まれ、京都府在住。漫画家、イラストレーター。1981年、『ぱだんぱだん』で漫画家デビュー。代表作は、『BEAST of EAST～東方眩暈録～』、『ロードス島戦記～ファリスの聖女～』など。イラストレーターとしても、多くの装画・挿絵を手掛けており、「十二国記」シリーズは30年にわたる代表作。その他、ゲーム、アニメのキャラクター原案、映画のコンセプトデザイン等も手掛ける。1996年、第27回星雲賞（アート部門）受賞。