日本の絵画講師、なぜ「バズっている人」として注目? 海外でも人気“おじいちゃん先生”の想像力がスゴい
3月26日放送のMBS・TBS系情報番組『サタデープラス』に出演し話題を呼んだ、水彩画家&絵画講師の柴崎春通氏。自身が運営するYouTubeのチャンネル登録者数は100万人を超え、“YouTubeでバズっている人”と注目を集めている。
柴崎氏は、1970年に和光大学芸術学科を卒業し、2001年には文化庁派遣在外研究員としてアメリカに留学。「The Art Students League of New York」等で水彩の研究を行っていたキャリアを持つ。そんな“おじいちゃん先生”こと柴崎氏は視聴者から寄せられた絵画を添削し、その映像をYouTubeで公開している。海外人気も高く、決して作品を否定しない、穏やかな口調の講義は、見る者にとっての癒し時間にもなっているようだ。
3月26日には、17歳・スロバキア人が描いたポーランドにある「バベル大聖堂」のイラストを添削する動画を公開した。作品を受け柴崎氏は「とにかく丁寧に描かれています。透明水彩絵の具の扱い、色の発色もすごく綺麗で良いですね。それから形を描く力も正確で素晴らしいです」と称賛した。
その上で始めた添削。「まず大聖堂の鐘楼の部分が空と同じ色なんですね。なので、少し見えにくい。それと非常によく描かれているんですけど、見下ろすように描かれているために、大聖堂が大きいものというのが伝わってこない。そこを改善したいと思います」と語った。
確かに柴崎氏が添削したものは、低い視点から見た大聖堂が描かれていて、とても迫力がある。イラストの中には元のイラストになかった街で暮らす人々が描かれていて、“営み”というのがしっかり感じられる作品となった。さらに空を明るく描くことで、大聖堂とのコントラストがはっきりして、より建物の存在感が強調された。