けらえいこ原作の漫画、『あたしンち』。ほのぼのとした立花家の日常を描いた内容が根強い人気を誇り、2000年代から放送されたアニメも好評を博した。そんな『あたしンち』で話題となっていたのが、お母さんが手がけた、想像の斜め上を行く料理である。今回はそんな『あたしンち』の料理を検証してみたい。

ミックスベジタブル弁当

　立花家の長女・みかんがお母さんの作るシンプルすぎる弁当にクレームをつけ、「もっとカラフルなものを」とリクエストする。

　それを受けてお母さんが作ったのがミックスベジタブルとご飯の入った弁当だった。確かにカラフルではあるのだが、斜め上を行く発想にみかんは「そうじゃなくて」と絶望した。

　『あたしンち』の第1話で取り上げられ、人気に火をつけた要因とも言うべきミックスベジタブル弁当。YouTubeで再現に挑戦するチャンネルも。味の評価は厳しいが、「カラフル」というミッションは達成していた。

深夜の男飯　納豆ピザ

　みかんの弟・ユズヒコが深夜、食パンをベースに作り上げたピザだ。食パンの上に納豆を塗り、角切りトマト、ケチャップ、チーズを乗せてオーブンで焼き、最後にかつおぶしを振りかけるという、母親譲りの斜め上の発想を行くものだった。

　なんちゃって納豆ピザトーストとも言うべきこの食べ物。美味しそうだが、グロテスクにも思えるこの料理はYouTube上で再現し、実食する動画が公開されている。

リオのスパゲッティ

　みかんの友達であるリオが作ったスパゲッティだ。鷹の爪とにんにく、オリーブオイルを入れ、キャベツとベーコンを炒めてスパゲッティに絡めたものである。

　この味に感動したみかんは「簡単レシピ」をもらい、お母さんに作ってもらうことにする。ところがお母さんはレシピを無視して豚肉とショウガを使ったうえ、なぜかパスタをザルに入れて水で洗っていて、「塩焼きそば」になってしまった。

　YouTubeではリオのスパゲッティとお母さんの塩焼きそばを再現したユーザーがいる。評価は「パスタは美味しい」「お母さんのは塩焼きそば」というものだった。