一枚絵のイラストが、プロの添削でストーリーを感じるものに! 知っておきたい“お約束”のテクニック
もっと上手く描けるはずなのに、なぜかそれを実現できないーー。そんな悩みを抱えるイラストレーターの卵は多くいることだろう。そんな中、ステップアップするための気づきを与えてくれるような動画が公開された。
その動画がアップされたのは、「ポケモンカード(ポケカ)公認イラストレーター」としても活躍しているさいとうなおき氏のYouTubeチャンネル。視聴者から寄せられたイラストを細かく分析し、さらに添削する様子を公開して高い人気を誇っている。チャンネル登録者数は88万人を超えている。
2月5日に公開された「【気まぐれ添削講座83】キャラを描く時の『お約束』とは・・・!?」と題した動画では、視聴者のたまきさんから送られてきたイラストが紹介された。たまきさんは趣味でお絵描きを楽しんでいるそうだが、さいとう氏の動画を見て「もっと上手くなりたい……!」と思い、意を決してイラストを送ったそうだ。
さいとう氏はたまきさんの抱える悩みを聞いて「わかる……! 絵を描いていると、なかなか上手くいかないなってことばかりですよね」と強く共感。その上で「パッと見た時にストーリーが伝わってこない絵になってしまっている。それをたまきさん自身が感じているのではないでしょうか。でも、そういうのが解決できた時に最高に満足感を得られる。たまきさん、諦めずに描き続けていきましょうね!」とエールを送った。
そんなやりとりを経て始まった添削。さいとう氏は「一枚絵のイラストでストーリー性を感じさせるにはある程度、お約束にのっとって状況を作らないといけない」とコメントした。まずポイント(1)として「敵のモンスターは一発で“敵だ”と把握できるように描くべし」と伝えた。
さらに主人公と思われるキャラクターが窮地に追い込まれていることを伝えるため、敵キャラを増員していった。つまり主人公が圧倒的な力を持った悪者にならないためにも、ピンチの状況に陥っていることを、見る人に一瞬で伝える工夫をしなくてはならないということだ。「無数の数のモンスターに囲まれている状況を作ることで、ピンチ感を演出するんです。でも決してこの主人公はやられない。なぜなら特殊能力を持っているから」と解説して、その描写がしっかり伝わる内容に修正していった。