もう一つの世界線を生きるBTSを想像する旅へ コラボwebtoon&webノベル『7FATES: CHAKHO』の魅力を考察

 BTSがコラボしたオリジナルストーリー『7FATES: CHAKHO』(webtoonwebノベル)が、世界10カ国語で公開されたのが1月15日のこと。配信からわずか2日間で電子コミックのグローバルプラットフォーム“WEBTOON worldwide service”全体において、累計閲覧数1500万PVを突破するという新記録を樹立したことでも大きな話題となった。

 日本ではLINEマンガにて絶賛連載中で、毎週土曜日の更新を楽しみにしている人も多くいることだろう。一方で「まだ読んでいない」という方も安心してほしい。webtoonは4話、web小説は12話(先読み含む※1月末現在)と、すぐにでも追いつくことができるタイミング。そこで今回は『7FATES: CHAKHO』とはどのような作品なのか、その楽しみ方についておさらいしたい。

BTSが物語に命を吹き込むコンテンツを堪能

 まず最初に楽しむべきは、BTSが物語を盛り上げるために制作された映像たち。公式YouTube『7FATES: CHAKHO by HYBE』には、ティザー映像やストーリーフィルム、キャラクターたちを紹介するインタビュー映像などがアップされている。

 1月31日にはSUGAがプロデュース、JUNG KOOKが歌うOST「Stay Alive (Prod. SUGA of BTS)」のティーザー映像も公開されるなど、webtoon&webノベルの連載がスタートしてからも、続々とコンテンツが追加されていくのもBTSらしい仕掛けだ。

 いきなり文字を目で追いかけるよりも、まずBTSが見せてくれる魅力的な映像で物語の世界観に没入するきっかけを作り、マンガや小説では表現できない音楽でも彩っていく。そんな彼らならではのアクションを堪能した上で、「どんなストーリーが待ち受けているのか」という高揚感と共にページをめくることができるのも、この作品ならでは。

キャラクターにメンバーの面影を探す楽しみも

 『7FATES: CHAKHO』で描かれるストーリーは、かつて朝鮮時代に実在した虎を狩る部隊「捉虎甲士」をモチーフに、近未来都市を部隊にしたアーバンファンタジー。旧暦1月16日をきっかけに「ボム(虎)」と呼ばれる異世界の怪物が人を襲う事件が多発してしまう。この世に招かれざる客であるボムがやってきてしまうという異例の事態を招いたキーを握るのはジェハという1人の青年だ。

 そして、そんな彼のもとに、バラバラの背景を持つ青年たちが集まり、ボムハンターとしてチームになっていく様が描かれていくようだ。

 ジェハが自分は弱いと涙を流すところは、かつてコンサートで納得できない仕上がりに悔し涙を流した負けず嫌いなメンバーの性格と重なるところも。そんなジェハの痛みを受け止め、共に強いチームを作っていくのだと前を向かせるハルの姿も、仲間想いのメンバーの結束力を想像させる。今後も魅力的なキャラクターが登場するたびに、メンバーの面影を探してしまいそうだ。

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