『東京卍リベンジャーズ』新展開を読み解く3つのポイント 「三天戦争」はどうなる?
3つ目は、千咒と武道の友情だ。同世代の2人はチーム内では唯一気の置けない友人のような関係性を築いていく。実際「梵 みんなオッサンだから同い年が入ってうれしー」と千咒が無邪気に話すシーンもあった。遊園地で書いた短冊にも「花垣を守る!!!」と書いており、武道が千咒にとって大切な仲間になりつつある様子が描かれている。そのほっこりするやりとりがあるからこそ、この先起こる「三天戦争」の酷さと悲しさが際立っている。
そして絆が生まれたことで、千咒が殺されてしまう未来、それを阻止した代わりに起こったドラケンの死と、悲しい出来事にも結びついてしまう。本来であれば微笑ましいことなのだが、同作の中では不幸の引き金になってしまうということが鮮明に描かれているようで、なんとも切ない気持ちになってしまう。だが、この絆があったからこそこの先も武道は自分の信じた道を進んでいくこととなる。千咒との関係性にも注目していきたい。
再びストーリーが盛り上がる序章となっている25巻。2月17日には早くも26巻が発売予定だ。それまでに、今一度同巻をしっかり見て復習をしておきたい。