ハライチ・岩井勇気が明かす、漫画原作進出の裏側 「アイデアは最近ムカついたことや、イヤな経験(笑)」

『ちびまる子ちゃん』はバイブル

──漫画遍歴についても伺いたいんですが、子供時代に読まれていた漫画は?

岩井:父親がそれこそ『ヤンマガ』、『ヤンチャン(ヤングチャンピオン)』、『マガジン』、『チャンピオン』、『ジャンプ』を買っていたので、環境は整ってましたね。『マガジン』だと一番読んでたのは、『疾風伝説 特攻の拓』(佐木飛朗斗・所十三)ですね。あとは『BOYS BE…』(イタバシマサヒロ・玉越博幸)。初めて自分で買ったのは、『ラブひな』(赤松健)なんです。あれはすっげぇと思って。少年誌で、最新の萌えっぽい絵柄でエロってなかった気がするんですよね。確か小6のときで、これはすごすぎるぞって(笑)。あと単行本では、藤崎竜先生の『封神演義』や短編集(『藤崎竜短編集 WORLDS』)も買ってました。

──その中でオールタイムベストの作品を挙げていただくとしたら?

岩井:実家に3000~4000冊あるんですけど、さすがに全部置いてきちゃって、今はBL漫画しかおいてないんですよ。もそれ以外に1つだけこれは全巻手元に置いておこうって漫画があって、『ちびまる子ちゃん』(さくらももこ)ですね。バイブル的に思ってます。

──『ちびまる子』ちゃんは『ムムリン』に相通じるものがありますね。

岩井:そうですよね。ひねくれたところもあって、大人をいやらしい目で見たりもしていて。しかもエッセイ的な話で、劇的な出来事があんまりないじゃないですか。あれを『りぼん』でやってたっていうのもすごいですよね。たまに読み返したりしてます。あと、『特攻の拓』はやっぱりすごいです(笑)。『ムムリン』もそんな作品になれたらいいですね。


■ヤンマガWeb
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