【漫画】猫のお尻からにゅるりとヒモが……愛猫家必見のエッセイ漫画がTwitterで拡散中

『猫の尻からヒモが出た漫画』は2016年に描かれた作品

 まず、にょろ子さんは「私は趣味の一環として同人活動を行っており、ペットと暮らしている中で、その年にあった出来事を漫画にしてきました」と制作スタンスを語る。

 『猫の尻からヒモが出た漫画』は、実は2016年に描かれた作品だ。作品内で獣医が、猫がハムの紐を飲んでしまうと腸閉塞を引き起こす危険があり、特にお歳暮やお正月の時期にこうした問題が起こりやすい、という趣旨の解説をするシーンがあるように、「年末になる度にお医者様に言われた言葉を思い出すので、今回Twitterに掲げてみました」と、5年越しに投稿した経緯を説明してくれた。

 そして、「SNSに発表したことで、犬猫に限らずペットの誤飲事故がとても多いことに気付かされました」とその反響の大きさもさることながら、自分と同じような経験をしている飼い主が多いことに驚かされたという。他にも、「『マスクの紐を食べてしまった』というコメントも見られ、『世相を反映しているな』と思いました」と、制作した5年前と現在の状況の変化を感じたようだ。

対処方法をメインに描いた

 作品内では、この誤飲騒動を受けて、「しばらくの間 糸やヒモ状のオモチャで遊ぶのが怖くなってしまった」と記されているが、それだけではなく、「ヒモ状のものはすぐに片付けるようになりました。あと、ビニールを舐めたりかじったりする猫もいるので、蓋つきのごみ箱に捨てるようにしています」と、生活スタイルの変化があったそうだ。

 また、制作においてこだわった点として、「あくまでお尻から異物が出た際の対処方法にフォーカスして描いたこと」とにょろ子さん。「実際に飼い主さんがペットの誤飲を確認した際は、速やかに病院に連れていって専門医の診断を仰ぐようにお願いします」と、ペット思いであるからこそ、具体的な問題を伝えたかったという思いを明かしてくれた。

 『猫の尻からヒモが出た漫画』は猫との楽しくもあり、ときにトラブルにも見舞われる日常を描きながら、ペットを飼う人にとっては有益な情報も得られる内容だった。そこで、今後も猫を飼う上での知っておくべき情報を漫画にしていくのか聞くと、「特に考えていません。日常に起こった話を楽しく漫画に描いていきたいです」とキッパリ。最後には、「どの分野に立ったとしても、自分の作風を保ちつつ漫画を描き続けていきたいです」と語ってくれた。多く愛猫家に警鐘を鳴らしつつ、エンターテイメントとしても成立する良作を仕上げたにょろ子さん。今後の活躍も楽しみだ。

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