小林直己「文章を書くのはパワーがすごくいる」 初エッセイ『選択と奇跡』に込めた思い明かす
EXILE/三代目J SOUL BROTHERSの小林直己の初の自伝的エッセイ本『選択と奇跡 あの日、僕の名字はEXILEになった』の刊行に合わせて、16日にHMV&BOOKS SHIBUYA 6Fイベントスペースにて記者会見が行われた。
小林は、「今日はひとりなので、普段みたいなしかめっつらしてたら、皆さんが質問しにくいかなと思ってブルーのニット着てきました。ちょっとなごんだらいいな」と私服で登場。終始、冗談を交えながら、にこやかな雰囲気で質疑応答が行われた。
この本のEXILEや三代目J SOUL BROTHERSのメンバーからの反響を聞かれると、同い年のEXILEのTAKAHIROから「もともとEXILE NAOKI」という名前であったが現在は本名の小林直己で活動しているため、「直己、もうEXILEって名字じゃないよね、というまっすぐなツッコミをいただきました(笑)」というエピソードで笑わせた。
すでに本を全て読んだというEXILEの橘ケンチからも「すごく直己っぽいし、同じ経験をしているメンバーだけれど、そのときどう思ってたのかをここまで深く話すことがなかったから、それを知れてすごく面白かった」と感想をもらったとのこと。
またEXILE/GENERATIONSの白濱亜嵐やEXILE/FANTASTICSの佐藤大樹からは、WEBでの連載時から「見ましたこの記事、すごく面白かったです」とLINEをもらっていたという。
『選択と奇跡』というタイトルについての質問に及ぶと、「いい質問ですね。(質問がなかったら)自分から言おうと思ってました」とうれしそうな表情を見せる。
「EXILEとか三代目になるために、人生の選択をして、その結果の奇跡みたいなものを結び付けたということもありつつ、この1年、2年のコロナ禍の中でパフォーマンスをする場所もなくなり、存在意義に感じていたことが失われ、悩んだこともあった。でも、これまでを振り返ってみて、全て含めて、毎日いろんな選択をしているなと気づいたんですね。人生、日々選択があって、その中で小さな奇跡を一個一個、拾い集めて今を生きてるんだなということに、執筆する中で気づいて、すごく今しっくりきたから」と、そのタイトルに込めた思いについて語っていた。
今回の執筆を機に、次にまた何か書くとしたらと聞かれると「文章を書くのはパワーがすごくいるんだなと思ったので、正直、しばらくはいいですね。今の時点ではこれまでのことを書ききって、『選択と奇跡』が今の自分が込められているので、もし次に書くとしたら景色も変わった中で、そのときの思いを書けたらいいなと思います。でも大変だったので当分大丈夫です」と漏らしていた。
その後、司会を務める出版社の担当者から「次は小説はいかがですか?」「自身のご経験を小説に仕立て直しては?」と提案されると、「この本は、僕がその場にいた様子を描写してきたんですけど、小説ってその場に自分がいないので大変ですよね」「でも前に『主君 井伊の赤鬼・直政伝』(高殿 円 著)という小説の解説文を書かせていただいたときに、侍の主従関係を僕やAKIRAさんやHIROさんというEXILEメンバーに置き換えて書いたので……。ただ、ちょっと乗せられたような感じがするので、一旦持ち帰らせてください(笑)」と困惑しつつも、前向きな返答していた。
そんな執筆の中、大変だったのは、第一幕から第五幕まで舞台みたいな構成で綴られている文章のあいだに、閑話休題という感じで、ひとつひとつコラムを入れたらいいのではないかと編集者から提案されたこと。「あと一週間もないですよね? という中で、ツアー先の福岡のホテルで書いた記憶があります。作家さんって大変なんだなと思いました」と会場を笑わせていた。
小林直己の自伝的エッセイ本『選択と奇跡 あの日、僕の名字はEXILEになった』は、文藝春秋社より発売中。12月4日には、発売記念オンライントークショーも開催予定だ。
■小林直己プロフィール
千葉県出身。
EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERSのメンバー。俳優としても活動し、ウォッシュ・ウエストモアランド監督Netflixオリジナル映画『アースクエイクバード』(2019)、行定勲監督CHINEMA FIGHTERS『海風』(2019)に出演。2020年にYouTubeチャンネル「Naoki’s Dream Village」を開設。
■書籍情報
『選択と奇跡 あの日、僕の名字はEXILEになった』
著者:小林直己
出版社:文藝春秋
発売日:2021 年11月 24日
定価:本体 1,800 円+税
『選択と奇跡 あの日、僕の名字はEXILEになった』発売記念オンライントークショー
https://www.hmv.co.jp/news/article/2111181007/