一見上手な“スケボー少年”のイラスト、プロが添削した結果がすごかった 貫かれた細部へのこだわり

 ペガサスハイド氏が指摘したポイントは、「体の構造を理解すること」「難しいカメラアングルは近い写真や絵を参考にすること」「小物もきちんと調べて描くこと」。これまでも多く見られた指摘で、特に「小物」については、細部を疎かにしないことの重要性を強調している。ビギナーは人物を細かく描き込み、小物や背景を簡単に仕上げてしまいがちだが、「人物を魅力的に見せるためには、周りのものもガッチリ描くこと」とペガサスハイド氏。特にプロを目指すなら、意識しておかなければいけないポイントのようだ。人物を描くことより、その前の下調べや、小物&背景の描き込みのほうがずっと時間がかかることもあるという。

 また、普段は本人の絵をトレースし、画風を可能な限り活かした上でプロの技を効かせているが、今回は人物を主とするか、スケートボードを主とするかで正しい構図が変わってくること、そして「躍動感」を表現するにはボードを活かした構図が好ましいという判断から、珍しくガラリと変わった絵になった。

 動画のコメント欄では、千歳えみりさん自身が「正に私が描きたかった構図そのもので感激しています」「本人以外から伝わるストーリー性が出ていてディティールの大切さを切に感じました」と記している。えみりさんは将来有望な17歳。この動画をきっかけに、クリエイターとして飛躍しそうだ。

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