ぜんぶ君のせいだ。OFFICIAL BOOK『EsEgo』発売記念インタビュー

ぜんぶ君のせいだ。が明かす、新しいグループのカタチと熱量 「7人のぜん君。を信じて、ついてきてほしい」

OFFICIAL BOOK『EsEgo』

 “病みかわいい”をビジュアルコンセプトにする、音楽プロダクション コドモメンタルのユニット「ぜんぶ君のせいだ。」が、7月7日にOFFICIAL BOOK『EsEgo』(エスエゴ)を発売した。

 メンバーの脱退、活動休止という大きな節目を経て、“ぜん君。”は如月愛海、征之丞十五時、甘福氐喑、もとちか襲、雫ふふ、メイユイメイ、个喆の7人体制にアップデート。『EsEgo』は、そんな今のぜん君。をギュッと詰め込んだ1冊に。

 素のままの言葉が綴られた個人インタビュー、メンバーの脳内がわかる一問一答、7人で巡ったツアーを振り返るライブフォト、メンバーだからこそ知っているメンバーの推しポイントをこっそりと教えてくれるページ……など130ページを超える大作となった。

 今回はそんな本作に込められた想いや撮影時のエピソードを7人に聞くことに。すると、まるで女子会のように盛り上がったトークから、新たに挑戦してみたい企画も飛び出した。(佐藤結衣)

「こんなに自分のこともメンバーのことも話す機会はなかった」

如月愛海

――完成した『EsEgo』を見て、いかがですか?

如月愛海(以下、如月):患いさん(※ファンの愛称)に向けた赤裸々な本になったなと感じています。ぜん君。としては2冊目の本なのですが、7人ということでボリュームもありますし、ライブの反省ページとか初めて取り入れた企画もあるので。1回読んでもらえたら、ぜん君。のことをかなり知ることができると思います。でも、1回じゃ読みきれないかも(笑)。

征之丞十五時(以下、十五時):個人ページだけでもすごく量が多いですからね。こんなに自分のことをしゃべったり、メンバーのことを話したりするのも、これまでなかったなって。パーソナルな部分まで知れるので、今まで応援してくださった患いさんはもちろん、最近ぜん君。のことを好きになった人にも楽しめる本になったと思います。

もとちか襲(以下、襲):お互いの心の中が知れるって意味では、私たちも読んでいてすごく楽しいです。さっきみんなで見返しながら「これポスターにして飾りたい!」って話したくらい、お気に入りの写真がたくさん入っているので、患いさんたちも見ていて絶対楽しいと思います!

――タイトルの『EsEgo』にはどういう意味が込められているのでしょうか?

如月:ぜん君。では、「エゴ」っていう言葉をよく使っていて。自我や、いろんなものに対する反骨精神を大切にしているんです。どこのジャンルにも属さず、ぜんぶ君のせいだ。っていうジャンルを作る、ぜんぶ君のせいだ。っていう宗教であり続ける。みんなが愛してくれるような、自分たちも、患いさんのことも鼓舞するし、お互い支え合ってないと生きていけないっていうのを大事にしているので、そういう“ぜんぶ君のせいだ。イズム”を含んだタイトルになっています。

――そのイズムを特に感じられるページはありますか?

十五時:やっぱり個人のインタビューページかなって思います。3〜4ページあるので。

如月:それぞれ背負っているものも違うかもしれないけど、みんなちゃんと腹括ってやっているので、それがちゃんとインタビューの節々に出ていて、すごく良いインタビューだったなって思いますね。みんな2時間くらいしゃべってたよね。そりゃこの量になるわっていう(笑)。

襲:それが×7人分だから、本当に読み応えありすぎる!

メイ:さっき読みながら、また泣いちゃったよ。それぞれのインタビューで、「誰々のことどう思っていますか?」っていうのがあって、それを読んでいると案外みんな見ているんだなって。

襲:バレてるんですよね。ニュアンスは違うけど、みんな大体言うことが似ていて。これだけ一緒にいると、その人の人間性がそのまま出るというか。さらけ出し合えているんだって思って、めちゃめちゃ愛おしくなりました。「やっぱメンバーのこと大好きだわ」って泣けてくる。

如月:愛がぎゅっぎゅってしています。順番的に十五時の後に、私がインタビューをしているので、「十五時さんはこう言っていましたが、愛海さんはどう思ってますか?」みたいな深堀りもあって。この人のあとにこの人がインタビューされたんだなっていう流れもわかると思うので、2回3回と読み返してもらえたらうれしいですね。

「写真に込められた、その意味を感じながら見ていってほしい」

――グラビア部分は幻想的な世界観にワクワクしましたが、撮影時の思い出はありますか?

如月:実は真っ白な背景で撮影して、後からイラストや写真とコラージュしてもらっているんです。私たちも「こんなふうになったんだ!」ってびっくりしています。

甘福氐喑(以下、甘福氐):この(20〜21ページ)の森の中にいるようなページは、1人ひとりバラバラに撮ったのに、めぐちゃんとねちが「あ! あれ見て!」みたいに同じ方向を向いていて、無意識に動きがシンクロしているのが、見ていて面白くて。

个喆:个喆のソロ(29ページ)は、なんで草生えちゃったんだろ……。

全員:(笑)。

个喆:みんな図書館みたいなところだったり、傘が浮いていたり、ちょっと不思議な世界観の背景なのに、个喆だけシンプルすぎて、あれぇ?って。

如月:この後に続く個人ページとリンクしていて、こてちゃんの場合お部屋の感じだったから観葉植物になったんじゃないかな。

个喆:なるほどねえ!

甘福氐:観葉植物の背景より、31ページの、こてちゃんとメイメイのキリッとした顔のほうが気になったよ(笑)。これ、どういう感情? これ、意味があるのか知りたい!

メイユイメイ

メイユイメイ(以下、メイ):たぶん2人で撮るってなったとき、照れくさくて。そしたら2人とも絶妙な顔になった(笑)。

个喆:いつも家でいっしょにいるけど、こうやって写真を撮ることってなかなかないから……照れ隠し!

如月:2人は一緒に住んでいるので。ぎこちなさが逆に家族写真みたいでいいよ。

十五時:同じページにある、ふふと个喆の楽しそうな顔の差(笑)!

雫ふふ(以下、ふふ):これイメージ的には、ふふが个喆を飼ってるていう設定で。

个喆:これ飼われてたのか〜!?

甘福氐:あはは。もうひとつお気に入りがあって、18ページのふふなんですけど。完全に“ふふ婆”になってて(笑)。

ふふ:これは単純に普段のふふですね。完全にお茶を飲んでますね。

十五時:梅昆布茶でしょ(笑)?

襲:この写真(34〜35ページ)も注目してほしいです! 実は、この3人で勝手に作って遊んでる非公式ユニットの“イケナイ館(かん)”っていうのがあって。スタッフさんにも話したことがなかったんですよ。なのに、「この3人で撮るよ」って言われて、めちゃくちゃテンションが上りました。

メイ:襲ちゃんが館長で、2人がメイドさんっていう設定なので、自分たちでイスも用意して(笑)。

十五時:普段カメラに写らないところで遊んでいたことが、そのまま写真になった感じです。

ふふ:あれ? 今気づいたんだけど、ねちのページ(26ページ)に、おじさんがいる。サンタさん……かな?

个喆:本当だー!

甘福氐:まったく気づいてなかった!

――1ページ1ページ、ツッコミながら見ていったら何度も楽しめますね。

如月:そうなんです。一緒に住んでいる“メイこて”だったり、もともと別のグループだった“十五時と个喆”だったり、同期の3人組だったり、ペアやトリオで撮っているところは、深いつながりがあるので、その意味を感じながら見ていってほしいですね。

「ある意味、患いさんへのマウントになっていました(笑)」

――個人的には、みなさんがパーツを褒め合うところも好きでした。

甘福氐喑

甘福氐:これは私たちもやっていて楽しかったよね! どのメンバーがどのパーツを出すとかもメンバーでお互いに考えて。

如月:甘福氐のデコルテとか、ふだん見えるような服着てないですからね。これはいっしょにお風呂に入ってるメンバーしか知らないだろ!っていうパーツばかりです。

メイ:距離が近いからこそ気付けるホクロとかね!

襲:撮影してるときも面白かったよね。ねちの足の感触をどうやったら写真で伝わるか、ってみんなで試行錯誤して。「もっとこっちの角度がいい! もっと指の隙間から肉が盛り上がる感じに撮りたい」とか(笑)。

ーー肌の感触もメンバーじゃないとわからないですね。

メイ:ここの部分は、ある意味で患いさんへのマウントみたいなところがあった。「うちらのほうが知ってるよ」みたいな(笑)。

襲:個人的には、このメイのおっぱいを絶賛する、こてちゃんの“メロン”コメントが面白かった。

个喆:だってメロンが一番伝わりやすかったんだよ。スイカとかじゃなくて、メロンなの。

十五時:スイカよりメロンのほうが柔らかそうだよね。

个喆:そう! 形もスイカなの。

襲:え、メロンでしょ!?

个喆:あ、間違えた!

全員:(笑)。

メイ:愛海の美しい背中はもうジムの宣伝写真になるよね。

十五時:本当にめっちゃ綺麗。表紙でもいいんじゃない?

如月:いやいや、それは本の趣旨が変わってくる!

ふふ:おやちゃんのおでこ解禁も衝撃的だったよ。

十五時:基本、前髪あげないからね。

メイ:実は、このとき、私が眉毛を描いてあげたんですよ。

十五時:だから普段で見せてっていわれたら、これは見れられません!

征之丞十五時

――インタビューのあとには、それぞれの個性を感じられるページもありますね。

如月:十五時は「おやつを作ってみたら?」みたいに企画会議みたいにして、家が好きとか、コスプレが好きとか、1人ひとりの好きなものが伝わるようにしました。ふふは虫が好きなのでフィギュアで……。

ふふ:これ、全部自分が持ってるフィギュアなんです。虫に乗れたらいいなっていう夢が叶いました。

如月:こてちゃんは、メンバーのことを男子と仮定して、6人が男の子と付き合って寝るのなら……って感じだよね。こてちゃんが自分でイラストを描いて。

个喆:そうそう。うまくないのに描きました。おめぐのところは、自信作だから見てほしい。頭ぽんぽんしてくれてるの。

ーーちゃんと一緒に寝てる感じが出てますね。

如月:でも、冷静に考えたらタイトルがヤバくないですか?「こてちゃんのモテモテ生活」。6股ですよ!

ーーえ、これは同時進行なんですか?

如月:きっと、月曜日は誰で、火曜日は誰で……ってやつですよ。

个喆:本当だあ。プレイガールになってしまった! 忙しいな、个喆!

ふふ:でも6人だから、1日休みがあるんだね。

如月:休みって、仕事感覚なの? これ(笑)。

襲:个喆の職業「モテ」じゃん!

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