『美味しんぼ』ゲーム版は“ファミコン史上最大の謎作品”だったーー漫画から派生した”迷作”ゲーム4選

 数多くの歴史的名作やヒット作が生まれ続けている漫画だが、人気作品になると、その高い知名度を活かしファミコンやプレイステーションなど、様々なゲームに移植されることが多々あった。漫画同様高いクオリティを誇るゲームもあるが、その内容から「迷作」の評価を受けている作品も少なくない。そこで今回はそんな物議を醸した、「漫画をベースにしたゲーム」を検証してみたい。

美味しんぼ 究極のメニュー三本勝負

 言わずとしれた料理漫画の草分け的存在、『美味しんぼ』。この作品はファミリーコンピューターでゲーム化されている。内容は原作に基づいたアドベンチャーゲーム。グラフィックはファミコンとしてはしっかりしていたのだが、とにかく内容が理不尽で不可解だったのだ。

『美味しんぼ』(90巻)

 一例を挙げると、料亭の前で「なにかする」を選択すると「まどをのぞく」「うそをつく」「さわぐ」「とをたたく」などのコマンドが登場し、「まどをのぞく」を選択すると警察官が現れ、「たたかう」「にげる」「じゅもん」とまるでドラゴンクエストのようなコマンドが出現する。

 そして「たたかう」を選ぶと、「アンキモどころではありませんね」と突然ゲームオーバーになってしまう。また山岡士郎が「アンキモ、アンキモ、アンキモ」と不可解かつ不気味な呪文を唱える場面も。魚を調理するシーンでも、選択肢に「なぐる」というものがあり、選ぶと魚を殴って「ひよわなやまおかはウデがおれてしまいました」とゲームオーバーになってしまう。

 謎の選択肢の数々と、ありえないゲームオーバーの理由。漫画は人気作品だが、ゲームは「ファミコン史上最大の謎作品」という評価になってしまっている。

メジャーWii パーフェクトクローザー

『MAJOR』(78巻)

 平成を代表する野球漫画『MAJOR』(メジャー)もWiiでゲーム化された。それが『メジャーWiiパーフェクトクローザー』だ。美しいグラフィックと豪華声優陣の参加で、アニメと違わぬ「名作」になると思われたのだが、あることが理由で「迷作」の評価を受けてしまった。

 その理由は笑ってしまうようなバグの数々。「打者と審判が投手と同じ方向を向いている」「茂野吾郎の顔が背中の上に乗っている」「インフィールド内にバントしているのにファールになる」「突然フリーズする」など、ゲームとして成立していない要素ばかりだったのだ。『メジャー』が好きでゲームを購入した人は、困惑したに違いない。