『呪術廻戦』狗巻先輩の魅力はギャップにあり? 戦闘シーンでの変貌にファン急増中

 3月27日にアニメ最終回を迎えた『呪術廻戦』。冬に劇場アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』が公開されることも発表され、アニメ放送を終えてなお盛り上がりを見せている。劇場版の題材となる『呪術廻戦 0巻  東京都立呪術高等専門学校』への注目も、高まっているのではないだろうか。

 0巻のメインとなるのは、乙骨憂太をはじめ、禪院真希、狗巻棘、パンダの2年生たち。主人公となっている乙骨のバックボーンを知れることはもちろん、同級生たちとの絆も熱く描かれている。そのうちの1人、狗巻はアニメ化されて以降女性人気が一気に高まったキャラクターだ。

 狗巻は、高専2年生にして準1級の呪術師。作者の芥見下々曰く「虎杖(悠仁)と被らない様に髪型を変えました。そのせいで若干の美少年ポジションみたいな部分が出てきたのかも…」と語っており、実際、整った容姿にも熱視線が注がれている。

 呪言師である狗巻家の出身である彼は、相伝の高等術式「呪言」の使い手だ。呪言とは呪力を言葉に乗せて放つ術式で、日常会話に制限がかかる分、かなり強力。しかし自身への負担も大きく、狗巻の喉が潰れるシーンがたびたび描かれている。術式の特性上、狗巻は意図せず他人に呪言を使ってしまわないよう、普段はおにぎりの具のみで会話をする。「しゃけ」は肯定、「おかか」は否定というところまでは公式で説明があったが、他にも「こんぶ」や「高菜」、「明太子」、「すじこ」などバリエーションがあり、読者は正確に何を話しているかわからない。だが、東京校のメンバーたちには通じているようで、普段から密なコミュニケーションを取っていることが伝わってくる。

 このように、普段はかなり緩い雰囲気をまとっている狗巻。おにぎりの具で会話するという制限があるため冷たく見られがちだが、実は心優しい一面を持っていたり、おどけたりしてみせることもある。例えば、渋谷事変で虎杖が五条のもとに向かおうとしていた場面。一般人と呪霊が入り乱れて思うように進めないことにヤキモキしていた虎杖のもとに、狗巻はピースをしながら登場したのであった。

 だが、この緩い雰囲気も戦闘シーンでは一変。命令形で言葉を発することも相まって、キリッと締まった雰囲気になる。0巻では、乙骨が投げた喉薬をキャッチして「潰れろ」と呪言を発動。乙骨が手こずった呪霊を一発で消し去っていた。交流会では、狗巻が一番最初に侵入してきた花御に遭遇。花御の攻撃から逃れている最中に出会った伏黒恵と加茂憲紀に、切羽詰まった様子で「逃げろ」と言い放っている。最後は、喉が潰れて血が出ているにもかかわらず、さらに強力な呪言「ぶっとべ」を使って伏黒をかばっていた。

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