ひじきとプチトマトのパスタ、アンチョビ入りクリームパスタ……フライパン一つでできる『FRYING PAN PASTA』に挑戦

ひじきとプチトマトのパスタ

 油と相性のよいひじき。オリーブオイルとにんにくで炒めたことはあるが、ナンプラーとこんなにもマッチするとは驚いた。


 海のペペロンチーノと名づけたくなるこのパスタ、あっさりに見えて唐辛子のピリッとした辛さとナンプラーの塩気とコク、トマトの酸味のそれぞれが主張し、パンチが効いてあとをひく。

 最初から調味料と水分で煮ることで、麺にしっかり味が染み込むから、シンプルなオイルパスタも味わい深く仕上がる。

 白いパスタに踊るように絡む、黒と赤の色合いが目にも鮮やかだ。

アンチョビ入りクリームパスタ

 濃厚クリームパスタも、マッシュルームを炒めたフライパンでササっと完成。


 水と生クリームで煮ていくこのレシピ、ペンネから出るとろみも手伝って、けっしてシャバシャバにならず、期待通りにまったりとしたソースに仕上がる。ひと口食べれば表面の筋にも穴にも余すところなくソースが絡んだペンネから、アンチョビの塩気とコクがジワっと溢れ出し、ずーっと噛んでいたくなってしまう。

担々麺風パスタ

 少しこんがりめに炒めたひき肉に、練りごまと甜麺醤のコッテリソースが絡んだ汁なし担々麺風パスタは、ピリリと刺激的で本格的な味わい。


  煮込む過程で担々ソースがしっかり染み込んだスパゲッティがリッチさを底上げし、普通の汁なし担々麺が二度見してきそうな濃厚パスタに仕上がった。スパイスづかいの名手でもある若山さんならではの、中華とイタリアンの垣根を飛び越えるヤミツキの一皿だ。

カルボナーラ

 カルボナーラづくりのゴールは、トロッとした卵ソースにある。それも、フライパンひとつで大成功。


 若山さんが提案するカルボナーラの作り方は、失敗しにくいよう、生クリームを少し加えたバージョンだ。「卵だけで作る本場のレシピだと、どうもスクランブルエッグになりがちで……」と悩める方は、ぜひこのレシピを試してみてほしい。

関連記事