写真家・石川直樹の写真集『東京 ぼくの生まれた街』緊急出版 コロナ禍に翻弄される東京の街を写す

 写真家・石川直樹の写真集『東京 ぼくの生まれた街』が、12月21日エランド・プレスより発売される。

 本作は旅に生きてきた写真家・石川直樹が、故郷でもある東京の街を数年間にわたり撮影し、撮りためた写真を一冊にまとめた写真集だ。

本書「あとがき」より

「2020年、オリンピックという祝祭の梯子を外され、コロナ禍に翻弄されながら変貌し続ける東京をドブ鼠のように這い回っていると、逆にこれまで感じなかった愛着を少しずつ感じるようになってきた。これこそは、根無し草だった自分の足元から、まさしく地中奥深くへと根が伸びはじめた兆候だろうか。この根は再びぶった切られるのか、それとも……。自分自身の新しい冒険の行き着く先がどこにあるのか、ぼくは今までにない不安と期待を日々抱きながら、それでも今、生まれた場所であるここ東京で、前を向いている」

<著者プロフィール>

石川直樹(いしかわ・なおき)
1977年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士課程修了。辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表している。『CORONA』により土門拳賞、『EVEREST』『まれびと』により日本写真協会賞作家賞、『最後の冒険家』で開高健ノンフィクション賞受賞。

■書籍情報
『東京 ぼくの生まれた街』
著者:石川直樹
出版社:エランド・プレス
発売日:12月21日
定価:2500円+税
サイトURL:https://errandpress.com/info/ep009/

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