『君は月夜に光り輝く』著者の佐野徹夜、待望の長編『さよなら世界の終わり』

デビュー作『君は月夜に光り輝く』(メディアワークス文庫)

 デビュー作『君は月夜に光り輝く』が昨年映画化され、累計50万部を突破した著者・佐野徹夜による、最新刊『さよなら世界の終わり』が5月28日に新潮文庫nexより発売される。

 2017年に電撃小説大賞を受賞した『君は月夜に光り輝く』は、「圧倒的な感動作」として多くの書店員・読者に支持され一躍ベストセラーとなり、昨年には永野芽郁と北村匠海のW主演で映画化。デビュー作としては異例の累計50万部突破の大ヒットとなった。

 新作『さよなら世界の終わり』は、佐野徹夜の一年半ぶりの待望の書き下ろし長編小説。佐野徹夜が、デビュー前に作家になる決意とともに全てを賭けて書いた初めての長編小説を、1年以上かけて全面改稿をした「原点にして集大成」となる勝負作だ。 

 「死にかけると未来を見ることができる」高校生・間中が、親友を救うため、「世界の終わり」と決別する。いじめ、虐待、愛する人の喪失……。死にたいけれども死ねない彼らが、痛みと悲しみを乗り越えて「青春」を終わらせる成長物語。不安に怯え、未来を恐れ、生きづらさを抱える……すべての人の胸に刺さる小説だ。 

 カバーイラストは『君は月夜に光り輝く』含めこれまですべての佐野作品のイラストを手掛けている人気クリエイター・loundraw(ラウンドロー)氏が担当。朝焼けを背に瓦礫の上に立つ主人公たちの姿が印象的に描かれている。 

担当編集者コメント

凄まじい熱量の小説です。ページ数は短いですが、読後、6年くらい作中世界で青春期を過ごしたような強烈な没入感!
自分の心の奥にしまっていた青春の残骸が痛み出します。
驚異的なリーダビリティと透徹した物語世界で多くのファンを獲得している最注目の作家の、原点にして集大成ともいえる本作を、どうぞお楽しみください。

■佐野徹夜(さの・てつや)プロフィール
1987年、京都府生れ。同志社大学卒。2017年、『君は月夜に光り輝く』で電撃小説大賞を受賞し、デビュー。同作は19年に映画化され、大ベストセラーとなる。近年、『文藝』で短編を発表するなど、創作の幅を広げている。

■書籍情報
『さよなら世界の終わり』(新潮文庫nex)
著者:佐野徹夜
出版社:株式会社 新潮社
発売日:5月28日(26日配本)
定価:649円(税込)
https://www.shinchosha.co.jp/book/180190/

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