さまよう日本映画界に愛のムチ 映画評論家・柳下毅一郎が贈るタブーなき邦画レビュー『皆殺し映画通信』第7弾

  映画評論家・柳下毅一郎が、映画を映画考現学の立場から発掘、解剖、保存する書籍「皆殺し映画通信」の第7弾『皆殺し映画通信 御意見無用』が、3月23日に発売された。

 『マチネの終わりに』『生理ちゃん』『マスカレード・ホテル』など、2019年に公開された日本映画44本を批評している。特別企画として、柳下毅一郎、『映画秘宝』編集長・岩田和明、美術・映画評論家の滝本誠の3名が「2019年の最も酷かった映画とベスト映画」をテーマに行った鼎談も収録されている。

ライムスター宇多丸(アフター6ジャンクション・パーソナリティ)コメント

メディアや批評家や研究者が一顧だにしない、広大な「映画」の荒野を、 柳下毅一郎はひとり突き進む。誰もが襟を正すべき、これはまさに孤高の偉業だ。

■おもな収録作品
『マチネの終わりに』『生理ちゃん』 『マスカレード・ホテル』『男は つらいよ お帰り寅さん』『みとりし』『人間失格 太宰治と3人の女たち』『虚空門 GATE』『君は月夜 に光り輝く』『DINER ダイナー』 『今日も嫌がらせ弁当』『貞子』『九月の恋と出会うまで』『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』『雪の華』 『葬式の名人』『駅までの道を教え て』『センターライン』......etc

■柳下毅一郎(やなした・きいちろう)プロフィール
1963年大阪生まれ。映画評論家・翻訳家。雑誌『宝島』の編集者を経てフリー。ガース柳下の筆名で『ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判』(洋泉社/文春文庫)を町山智浩と共著。著書『興行師たちの映画史 エクスプロイテーション・フィルム全史』(青土社)、『新世紀読書大全 書評1990-2010』(洋泉社)など多数。訳書にR・A・ラファティ『第四の館』(国書刊行会)、監訳書に「J・G・バラード短編全集」(東京創元社)など。Twitter

■書籍情報
『皆殺し映画通信 御意見無用』
著者:柳下毅一郎
装画:金子ナンペイ
装幀:山田英春
出版社:株式会社 カンゼン
発売日:2020年3月23日
価格:本体1,700円+税
http://www.kanzen.jp/book/b506524.html
皆殺し映画通信Twitter

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