『大家さんと僕』矢部太郎が装幀&挿絵を担当 児童書『サンタクロース少年の冒険』
『オズの魔法使い』の作者として知られるライマン・フランク・ボームが、子どもたちのために書いた『サンタクロース少年の冒険』が11月28日に刊行された。子どもだけでなく、大人にあげても喜ばれるクリスマスプレゼントに最適な一冊になっている。
小さな赤ん坊だったクロースが、世界中の子どもたちに夢を与える「サンタクロース」になるまでを描いた、心温まるストーリーになっている。
本書の装幀と挿絵は、コミックエッセイ『大家さんと僕』がシリーズ100万部を突破、手塚治虫文化賞短編賞などを受賞した矢部太郎が務め、翻訳は『小公女』『秘密の花園』『続あしながおじさん』などの名作児童文学や、ポール・オースターやマーガレット・アトウッドなどの現代文学まで、幅広く手がける畔柳和代が担当した。
■あらすじ
森で妖精たちに育てられたクロースは、ある時人間たちの厳しい暮らしぶりを知ることに。クロースは同胞たちに寄り添って生きることを決意するが、森の外は人間には姿が見えない怪獣が悪さをしていた。クロースは怪獣たちとの戦いに挑みますが……。
■矢部太郎コメント
「サンタクロースの赤ん坊時代や少年時代を想像しながら描くのがとても楽しかったです! クリスマス・プレゼントにもぴったりの本だと思います。」
■作者ライマン・フランク・ボームについて
1856~1919年。ニューヨーク州出身。雑貨店を開いたり、新聞社に勤務したのち、作家に転身。1900年に発表した『オズの魔法使い』が世界的に大ヒットし、演劇や映画化された。本作は1996年、『少年サンタの大冒険』のタイトルでTVアニメ化された。
■書誌情報
『サンタクロース少年の冒険』
著者:ライマン・フランク・ボーム
翻訳:畔柳和代
装幀・挿絵:矢部太郎
出版社:新潮社(新潮文庫)
価格:550円(税抜き)