『BMSG FES'26』――個性がぶつかり合う全89曲 BMSGアーティストが見せた6年間の歩みと矜持のすべて

圧巻のパフォーマンスを見せたBE:FIRST、HANA
もちろん、全アーティストから熱量と美学を感じた同フェスだが、3日目のトリを飾ったBE:FIRSTとその前のHANAのパフォーマンスに対する熱狂ぶりは目を見張るものがあった。ブザー音が鳴り響き、ステージが赤い照明に包まれると、「NON STOP」でHANAのステージが始まる。最初からフルスロットルで大盛り上がりだ。さらにCHIKAがピンヒールでブリッジをしながらまったく声をブラさずに歌っている姿を披露した瞬間、会場はさらに大きく沸いた。そこから「Burning Flower」と迫力あるパフォーマンスが続くと、クラップも歓声もどんどん大きくなっていく。このまま駆け抜けるかと思いきや、会場をクールダウン。「Blue Jeans」へと繋がり、最後には美しいハーモニーも聴かせた。その後、またシーンを一変させ「ROSE」へ。思わず気圧されてしまうような、力強いパフォーマンスに見入っていると、と「ALL IN」が続く。に、観客は応えるようにして手を上げて身体を揺らしていた。

そしてHANAに続いたのは、この日のオーラスを飾るBE:FIRST。「WATCH ME」でスマートに登場した彼らを観て、余裕たっぷりのパフォーマンスをするかと思いきや、先ほどのHANAに負けていられないと言わんばかりのバチバチのパフォーマンスを見せつけていく。「DEAD EYES EVERYWHERE feat. ATL JacobD」、「It’s not a bad life」と勢いは増す一方だ。「噂のボーイバンド、フェスのトリに参上」というSHUNTOの声に大歓声が巻き起こると、「Rondo」へ。さらにエンジンをかけて、是が非でも盛り上げようという気合いが伝わってくるほどのパワフルなパフォーマンスを見せつけていく。しかし、そこでシャウトやがなりにも近い歌い方をしても、音程の安定感は揺るがない。センターステージで披露した「BE:FIRST ALL DAY」でも、レベルの高いダンスと歌、ラップで観客を魅了。ラストは「BRUCE WAYNE feat. Flo Milli, ATL Jacob」。イントロの時点で大きな歓声が上がった同曲は、ここまで披露された楽曲よりもダウナー系。しかし、静かながら歌い方や踊り方、その立ち居振る舞いからは“王者感”が伝わってきた。

約5時間30分にわたり、多彩なパフォーマンスやコラボレーションが展開された『BMSG FES'26』。それぞれの個性がぶつかり合い、新たな魅力を生み出すステージやアーティストたちが言葉にした音楽への思いからは、BMSGが築いてきた6年間の歩みが感じられた。SKY-HIひとりから始まったBMSGは、今や多種多様なアーティストが集い、幅広い音楽を発信する場所となっている。同フェスは、その現在地を示すとともに、これから生まれる新たな可能性にも期待を抱かせるものだった。来年はどんな景色を見せてくれるのか、早くも楽しみだ。
























