『EXILE CUP 2026』白熱の決勝レポート 今治の地から広がる“地域共生”と子どもたちの夢

白熱の『EXILE CUP 2026』決勝レポート

 その後、昼休憩を挟んだ午後からは、オープンリーグを勝ち抜いた4チーム――ISO SOCCER CLUB(栃木県)、春山少年サッカークラブA(福井県)、チーム白百合(熊本県)、SUNRISE(香川県)による決勝トーナメントと、それ以外のチームによる順位決定戦、さらにはガールズリーグの順位決定戦が行われ、SURISE(Bグループ2位)を5‐1で退けたISO SOCCER CLUB(Aグループ1位)と、春山少年サッカークラブ(Aグループ2位)を1-0という僅差で打ち破ったチーム白百合(Bグループ1位)が決勝に進出。ガールズリーグは、ファナティコスガールズ(群馬県)とLiventGirls(愛媛県)による決勝戦が行われることになった。

『EXILE CUP 2026』

 オープンリーグとガールズリーグの決勝戦が行われる前には、SUNRISE(香川県)と春山少年サッカークラブA(福井県)による3位決定戦と、鈴鹿グローリィJr(三重県)と新居浜Girls(愛媛県)による3位決定戦を実施。1-0で春山少年サッカークラブAが、2-0で鈴鹿グローリィJrが、それぞれ3位となることが決定した。

 かくして、観客の注目がひとつに集まる中で迎えたオープンリーグとガールズリーグの決勝戦は、いずれもサッカーファンをうならせるような、実に見応えのある好ゲームとなった。まずは、ガールズリーグの決勝戦。これまで圧倒的な強さを見せてきたファナティコスガールズ(群馬県)と、地元の人たちの応援を受けて開催地枠から勝ち上がってきたLiventGirls(愛媛県)の一戦だ。選手たちと同じピッチに立って、誰よりも熱心に試合を見つめていたラモス瑠偉をはじめ、会場に居合わせた多くのサッカー識者たちの話題となっていた白いユニフォームのファナティコスガールズだが、先制したのはLiventGirlsのほうだった。しかし、そこからファナティコスガールズの圧倒的な攻撃が始まり、前半の時点で2-1に逆転。その後も、攻撃の手を緩めないファナティコスガールズは、フィジカルで勝る10番を中心とした華麗な足技と連携で後半も得点を量産し、終わってみれば5‐1という大差で勝利。予選も含めて全5試合負けなしという驚異の成績で、第2回ガールズリーグの王者に輝いた。

『EXILE CUP 2026』

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 一方、結果的にAグループ首位のISO SOCCER CLUB(栃木県)と、Bグループ首位のチーム白百合(熊本県)による頂上対決となったオープンリーグの決勝戦は、黄緑色のユニフォームのISO SOCCER CLUBとオレンジ色のユニフォームのチーム白百合が、球際の激しい攻防を見せながら、めまぐるしく攻守が入れ替わる好ゲームとなった。ミドルレンジでの正確なシュートが持ち味のISO SOCCER CLUBと、細かいパスの連携でゴールを狙うチーム白百合。均衡を破ったのはチーム白百合のほうだった。しかしながら、0-1で折り返した後半、相手のミドルシュートを弾いたGKのこぼれ球を起点に、ISO SOCCER CLUBのカウンターが決まり、勝負は振り出しに。両者譲らず1-1のまま、3分1本の延長戦へと突入する。その後も、一進一退の攻防を繰り広げる両チームだが、残り30秒を切った頃、相手のシュートを止めたチーム白百合のGKが、意表をついて自らドリブルで駆け上がり、そのラストパスを受けた選手が土壇場でゴールをゲット。そのまま合計スコア1-2で、チーム白百合が、全国367チームが参加した第14回『EXILE CUP』の栄えある優勝チームとなった。

『EXILE CUP 2026』

 その後、行われた表彰式では、今回から新設された「MVP」が発表。本大会のスペシャルアドバイザーを務めるラモス瑠偉に一任された同賞に選出されたのは、ガールズリーグの頂点に輝いたファナティコスガールズの10番・塚本選手と、オープンリーグでは惜しくも7位に終わったものの、卓越した技術を観客を沸かせたRIO CANPO FUTSAL CLUBの10番・清水選手の2名だった。才能あふれる2人の今後にも注目したい。ちなみに、オープンリーグとガールズリーグの最終結果は以下の通りとなった。

●オープンリーグ最終結果
1位 チーム白百合(熊本県/九州大会2代表)
2位 ISO SOCCER CLUB(栃木県/関東大会代表)
3位 春山少年サッカークラブA(福井県/北信越大会代表)
4位 SUNRISE(香川県/四国大会代表)
5位 FC志文・栗沢(北海道/北海道大会代表)
6位 ヴィクサーレ沖縄FC(沖縄県/九州大会1代表)
7位 RIO CANPO FUTSAL CLUB(広島県/中国大会代表)
8位 津ラピドフットサルクラブ(三重県/東海大会代表)
9位 大曲レッドファイヤーズ(秋田県/東北大会代表)

●ガールズリーグ最終結果
1位 ファナティコスガールズ(群馬県/関東大会代表)
2位 LiventGirls(愛媛県/開催地枠)
3位 鈴鹿グローリィJr(三重県/東海大会代表)
4位 新居浜Girls(愛媛県/開催地枠)
5位 今治女子クリニック(愛媛県/開催地枠)

 決勝戦を間近で見ていた熊本出身のNESMITHが、優勝が決まった直後、思わず「本当に感動しました。7月の地震の影響で、まだまだ大変な状況にある人たちが多い中、子どもたちの活躍には、いつも心を動かされます」と語っていたように、大会のダークホースとも言えるチーム白百合(熊本県)のオープンリーグ優勝と、予選リーグから圧倒的な強さで観客を魅了したファナティコスガールズ(群馬県)の優勝で幕を閉じた本大会。立ち上げから16年の時を経て、奇しくも同時期に開催されていたアジア競技大会に日本代表として参加していたGK・荒木琉偉(ガンバ大阪)をはじめ、その後プロ選手になる子どもたちも数多く輩出するなど、岡田武史氏曰く「一般的には、まだまだ知れてないかもしれないけれど、少年サッカーのコーチたちや、日本サッカー協会の人々のあいだでは、もはや知らない人はいないぐらい注目されている大会になっている」という『EXILE CUP』だが、その“卒業生”たちが目覚ましい活躍を見せる一方、近年の尋常ではない夏の暑さや、台風の襲来、予想できない自然環境(かつてはコロナ禍による開催中止もあった)の中で本大会を継続して運営することは、決して楽なことではない。実際、今年は9月に入っても続いた暑さのため、関西地区の予選大会が急遽中止となり、それに伴い決勝大会の開催内容の変更を余儀なくされるなど、運営的には知られざる苦労もあったようだ。しかしながら、それでもこの大会を続けることには意味がある。そして、何よりも夢がある。それが今年で4回目の参加となる筆者の率直な感想だ。LDH JAPANが掲げる「Dreams For Children・子どもたちに、夢を。」というテーマと、まさしく直結した形で――さらには、岡田武史氏の尽力のもと、決勝大会が毎年今治で行われる大会として、“地域共生”という観点からも、ますます興味深い大会となっている『EXILE CUP』に、引き続き注目していきたい。

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