MA55IVE THE RAMPAGE『DEPARTURE』で広がる音楽的探求 手応えを掴んだ武道館の先、5人が見つめる今の思いと未来

初の日本武道館公演を成功させ、ひとつの大きな目標を達成したMA55IVE THE RAMPAGEが、3rdアルバム『DEPARTURE』を完成させた。ポップロックテイストのバンドサウンドが新鮮な表題曲「DEPARTURE」をはじめ、これまでにないメンバーの組み合わせによるユニット曲など、新たな旅立ちを象徴する楽曲が並ぶ。活動開始から6年半。母体であるTHE RAMPAGEが来年デビュー10周年を迎えるなか、MA55IVE THE RAMPAGEは派生ユニットの枠を超え、どこへ向かおうとしているのか。5人に、現在の思いとアルバムについて聞いた。(小松香里)
「手応えをとても感じました」 成長を実感した日本武道館公演を経て“再出発”
――アルバムタイトルにもなっている『DEPARTURE』というテーマはどのように生まれたのでしょう?
L:MA55IVE THE RAMPAGEが最初に出したCDの「INVADERZ」のテーマにもあるように、これまでは宇宙人が侵食していくようなイメージで活動してきたのですが、目標のひとつである武道館公演を終え、地上に出て再出発をしていこうという意味付けをしたくて、DEPARTURE=出発というテーマでアルバムを作りました。
――前作の『EMPIRE CODE』ではそれぞれがゲストを招いたソロプロデュース曲が収められていましたが、今作はユニット曲が収められています。
YAMASHO:たくさんコラボをしたので、今度はMA55IVE THE RAMPAGE内でのコラボをやろうということになりました。

――タイトル曲「DEPARTURE」はポップロック的なバンドサウンドが新鮮です。
YAMASHO:前作を作っている時期に、P-CHOさんが電話をくれて「MA55IVE THE RAMPAGEに合いそうだからあげる」と言われて。でも『EMPIRE CODE』には合わないかなと思って、一旦置いておいて。今回、新たなステージに行くアルバムを作る上で、とても爆発力がある曲になるのではないかと思って、テーマに沿った歌詞を書いてもらいました。
――『EMPIRE CODE』とはまったく違う方向性のサウンドですが、『Rolling Loud』や『Coachella Valley Music & Arts Festival』のステージに出るという夢も歌詞に書かれています。
浦川翔平(以下、浦川):僕のパートですね。ずっとお世話になっているJAY’EDさんやNAOtheLAIZAさんが書いてくれた歌詞で、僕らの実体験が混ざっているような内容になっていますね。〈九段下からの帰り道〉という歌詞もあって、日本武道館の先のストーリーが描かれています。
――以前もMA55IVE THE RAMPAGEは海外の音楽ファンにも刺していきたいということを言っていたので、ドームではなく、『Rolling Loud』と『Coachella』なんだなと。
浦川:そうですね。大きな目標ですが、言霊になればいいなと。THE RAMPAGEはドームが似合いますが、MA55IVE THE RAMPAGEはそっちかなと。

――大きな夢が綴られつつ、〈甘く見られてたけど Yeah, we did it/辛口コメント覆す日々〉というリリックもあります。
L:パフォーマーの僕たちがマイクを持って派生グループをやるということを、受け入れられない人たちもいて。それでも挑戦しようと5人で結束して活動してきたグループなので、負の言葉があったとしても、応援してくれるファンと仲間と一緒に歩んでいければ怖いものなんてないというテンションで歌っているパートですね。
浦川:辛口コメントを覆してきましたから。
神谷健太(以下、神谷):ありがたいことに毎年MA55IVE THE RAMPAGEでツアーをやらせていただいており、日本武道館公演も行って。賛同の声が徐々に増えているので、負の声はあまり気にしてないですね。そういう声も俺の愛で受け止めます(笑)。
鈴木昂秀(以下、鈴木):実際にネガティブな意見はありましたが、日本武道館にもたくさんの人が来てくれましたし、「MA55IVE THE RAMPAGE、勢いがすごいね」と思ってもらえる存在になっていたらいいですよね。日本武道館にはたくさんのゲストも出てくれて、派生グループがこれだけゲストを呼んで、日本武道館でライブをできたということにTHE RAMPAGEのメンバーも「すごいね」と言ってくれたし、手応えをとても感じましたね。

――THE RAMPAGEの川村壱馬さんとRIKUさんと龍さんもゲストで登場しました。
鈴木:やはりとても安心感がありましたね。
神谷:MA55IVE THE RAMPAGEを始動させる時に、THE RAMPAGEに還元できるようにと思っていましたが、逆にMA55IVE THE RAMPAGEへの還元があって嬉しかったですね(笑)。
浦川:逆輸入パターン。
鈴木:みんな喜んで出てくれたし。
神谷:これまで頑張ってきたからこそ協力してくれたと思うので、とても嬉しかったです。
山本:ファンの人も嬉しかっただろうし。このようなつながりは今後も作っていきたいですよね。
――「Count Your Blessings feat. SHOHEI, KENTA, YAMASHO」はレゲエテイストの楽曲ですよね。
浦川:スクラッチ音なども入って、1990年代から2000年代のイメージの曲ですね。今回コンペで候補曲を集めて、数十曲から収録曲を選びました。今の自分たちの等身大感に合っているなと思って選びました。トラックを作ってくれたNAOtheLAIZAさんは元々DJなので、その雰囲気が詰まっていますよね。前作で作らせてもらった「Time 2 Get Up feat. WISE, SHOHEI」みたいな肩の力の抜けた楽曲をメンバーとやったらどうなるかというイメージで作った曲です。歌詞も、マイナスなところだけを見ないで、目の前の景色や周りの素敵なものをありがたく思いながら進んでいこうという、前向きなものになっています。ライブでファンの皆さんとひとつになってノリたいですね。
――結果的に神谷さんと山本さんが参加されたという。
浦川:はい。昂秀とLIKIYAさんはコラボしたことがあったので、やったことのない組み合わせにしました。チルな雰囲気でゆったり聴ける曲になって、期待以上の出来です。
山本:この曲は誰が聴いても気持ちいいだろうなって思いましたね。
神谷:「Time 2 Get Up」は翔平のキャラクターがとても出ていて、その続編のような曲に参加できて嬉しかったですね。リズムがかなり後ろ取りで。
浦川:スイングしていますよね。
神谷:しかも後ろ取りだと思ったら急に前になったり。それが逆に心地いいですね。

――「REPLAY」は、5人の歌とラップの旨味が凝縮されたような曲だなと思いました。
神谷:このような曲はとてもやりたかったですね。
――〈この旅は何が待つかは不明だけど/確かのことは一つだけ〉という浦川さんのロングトーンも印象的です。
浦川:あそこは聴く分には良いけど、歌うのは結構“タージ”です。
神谷:(笑)。むずかった?
鈴木:聴いている分には気持ちいいよね(笑)。
浦川:これ以上歌ったら喉が飛ぶと思って5回くらいで仕留めました。最初のバースの〈偶然? それともFate?〉というパートは、最初神谷さんのパートだったのに、昂秀に渡したという都市伝説があって。
神谷:昂秀の方が合いそうだったので、レコーディングの時に「昂秀に歌ってほしいと言っておいてほしい」とお願いしました(笑)。
鈴木:「ここ昂秀くんになりました」と言われて。「REPLAY」はそのパートも含めてとても歌いやすくて良かったですね。
浦川:挑戦が成功しました。



















