【EXILE TRIBE 特別座談会】奥田力也×渡邉廉×山田晃大×TAKI、熱烈なマイケル・ジャクソン愛を語る! 憧れから継承したイズム

「マイケルの言葉やエンタテインメント性が周りを動かしていくすごさ」(奥田)

――ボーカリストとしてのマイケルのすごさはどんなところに感じますか?

渡邉:マイケルの歌声ってThe Jackson 5時代から、どこから声出してるのっていうくらい計り知れないくらいのレベルなんですよ。もちろん生まれ持ったものやルーツの違いもあると思うんですけど、マイケルが歌で生み出すグルーヴは、絶対に真似できないものだと感じています。ダンスと同じで、あの歌声を聴いただけで「マイケルだな!」って思うし、ただの努力じゃ手に入らないものなんだなっていうのはずっと感じています。

――ドキュメンタリー映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(2009年)の中で、マイケルがバンドメンバーにビートボックスで楽曲のイメージを伝えるシーンがあったんですけど、渡邉さんはビートボックスの面でマイケルから影響を受けた部分もあるんでしょうか。

渡邉:あぁ、確かに。マイケルもこんな感じで(ビートボックスを披露しながら)、自分の頭の中で楽曲を作って、それを一番の理解者である方に伝えて作ってもらっていましたよね。僕もその姿を子どもの頃から映像で観ていたので、影響を受けてます。

奥田:マイケルのドキュメンタリーとかを観てすごいなと思うのは、彼の言葉やエンタテインメント性が周りを動かしていくところなんです。例えば、ライブ制作の現場でも、スタッフの方が「マイケル、君はどうしたいの? 君の才能を信じてるから、君の思っているものをすべて作り上げていくよ」というスタンスなんです。それってすごいですよね。僕たちは逆にスタッフさんからアイデアをもらったり、一緒にライブを作り上げることが多いんです。それはもちろん僕たちの良さでもあるんですけど、マイケルに関しては彼の言ったことがすべて正解になっている。その結果として、あれだけ大きくなったわけじゃないですか。だから僕もマイケルみたいに人を巻き込む力を持ちたいです。同じレベルにはなれなくても、周りの人が納得して「ついていきたい」って思ってもらえるような影響力を持ちたい。それはマイケルを見ていて、いつも強く感じますね。

奥田力也(BALLISTIK BOYZ)

TAKI:やっぱりスキルがないとみんなついてこないと思うし、説得力がすごく大事だなっていうのはマイケルを見ていて思います。自分もアーティストである以上、説得力のある発言ができるように人一倍努力することは意識していますね。

山田:マイケルを見ていて思うのは、人ってどこまでも有名になれるってことなんですよね。マイケルって生まれは小さな街だったけど、今は世界中の人がマイケル・ジャクソンという名前を知っているじゃないですか。だから僕も限界は自分で決められないなって。マイケルっていう圧倒的な存在がいる限り、ここまでっていう限界を自分では決められなくなりました。

渡邉:マイケルは人に夢を与えられる存在だと思うんです。「マイケルみたいな存在になりたい」「マイケルみたいに踊りたい」と思っている人が世界中にいるじゃないですか。そうやって誰かの夢や憧れになれるのは、マイケルだからこその力ですよね。あと、マイケルは人間性もすごく魅力的なんです。ダンスや歌だけじゃなく、人柄まで含めて多くの人に愛され、評価されている。それって本当にすごいことだと思いますし、簡単に手に入れられるものではないと思います。だからこそ、改めてマイケルの影響力を実感しますね。

TAKI:マイケルってとてもピュアな人なんですよね。小さい頃からスターだったから友達もいなくて、ずっと一人で練習していた。だから動物や子どもが好きだし、それが病気の方を支援したいという気持ちにも繋がったんだろうなって思います。

「ダンスが生きがいだから諦められない。マイケルも同じだったんじゃないか」(渡邉)

――映画『Michael/マイケル』を観た感想も知りたいです。

山田:僕、アーティストとして勉強のつもりで観に行ったんですけど、普通に泣いちゃいました(笑)。

TAKI:わかる、大号泣した。

山田:泣きますよね! 映画を観てる感覚じゃなくて、人生を追体験しながらライブを観てるみたいな感覚になって。「歌った!」「踊った!」みたいな(笑)。ずっと鳥肌立ってました。

TAKI:その場にマイケルがいるかのような素晴らしい作品でした。(マイケル役の)ジャファー・ジャクソンが本当にマイケルそのものだったんですよね。ダンスは2年間毎日猛練習したらしくて、一つひとつの仕草とかシルエット、タイミング、表情まですごかった。歌声もヤバかったですね。これから映画を観る人は、ぜひ音響のいい映画館に行ってほしいです。映画は2時間しかないから、マイケルの人生の全てが描かれてはいないと思いますが、エンタテインメントとしてすごく面白かったし、ああいう苦悩や葛藤があったからこそスーパースターになれたんだなっていうのが改めてわかりました。

TAKI(THE JET BOY BANGERZ)

――奥田さんはキッズダンサーとして活躍していたので、遊びたい盛りの時期に、家族や夢のために踊っていたという部分では、マイケルと共通する思いもありそうです。

奥田:それはあるかもしれないですね。ありがたいことに、キッズの頃からいろいろな仕事を経験させてもらってきたので、普通の人とは少し違う人生を歩んできたと思います。その分、同世代の子どもたちより自由は少なかったですね。でも「マイケルみたいに、自分の好きなことをとことん突き詰める人生にしたい」という思いはずっとあったから、ダンスにのめり込めたし、この気持ちは絶対に途切れないと確信しています。実際、「ダンスが楽しくない」と思ったことは生きてて一度もないんですよ。それはきっとマイケルも同じだったんじゃないかなと思うんです。もちろんレベルはまったく違いますけど、ダンスやエンタテインメントを愛している気持ちは共通しているのかなって。そして、その思いを持ち続けたからこそ、マイケルはあれだけの大きな存在になったんだと思います。僕も子どもの頃は「もっと遊びたい」と思うこともありましたけど、それ以上に夢を叶えたい気持ちのほうが大きかった。だから僕はずっと自由よりも夢を選んでこれたんだと思います。

渡邉:僕もダンスをしている時は、悩みや不安を忘れられるんです。EXPG時代には、いろいろ悩んで夢を諦めかけたこともありましたが、その時に「やっぱりダンスが自分の生きがいだから、まだ諦められない」と思えたんですよね。それってマイケルも同じだったんじゃないかなって。普通の努力では成し遂げられないことを積み重ねてきたからこそ、あれだけのトップスターになれたんだと思いますし、そう考えると「今のままじゃダメだ」と自分の中でマインドチェンジすることができました。自分にとってこれほど大きな影響を与えてくれたマイケルは、本当に偉大な存在だと常々思っています。

――PSYCHIC FEVERのメンバーでは小波津志さんやWEESAさんもマイケル好きを公言してますよね。同じ志を持つメンバーがいる心強さを感じることもありますか?

渡邉:そうですね。見ている方向が同じなので、お互いに何をやりたいかすぐわかるんですよ。志とWEESAと僕の3人のボーカルにしか出せないもの――小さい頃からずっと一緒にやってきた仲間だからこそ出せる雰囲気もあると思います。

渡邉廉(PSYCHIC FEVER)

「マイケルを超える存在は、もう一生出てこない気がする」(TAKI)

――では、マイケルが“キング・オブ・ポップ”と呼ばれるほど、時代を超えて愛され続けている理由は何だと思いますか?

山田:めっちゃ深いこと聞くじゃないですか(笑)。

TAKI:誰もが知ってるっていうところじゃないですかね。知らない人いないじゃないですか。今の若い子たちでも絶対マイケルは知ってると思うんですよ。世界中のキングですよね。マイケルを超える存在は、もう一生出てこない気がするんです。

――皆さんの世代でもそれだけ熱量を持って語れるということは、それだけ長いこと愛されている証明でもありますよね。

奥田:みんなが真似してるけど、できないっていうところが一番大きいかな。クリス・ブラウンとかマイケルに強く影響を受けたアーティストとか、歌が上手い人はいっぱいいるし、スキルやビジュアル面で寄せることはできると思うんですけど、やっぱりマイケルには誰もなれないと思うので。

Michael Jackson - Beat It (Official 4K Video)
Michael Jackson - Live In Bucharest (The Dangerous Tour)

――また、映画でも描かれていたように、マイケルは絵本や映画など、音楽以外のさまざまなものからインスピレーションを受けていました。皆さんは音楽以外だとどんなものから影響を受けてパフォーマンスしていますか。

TAKI:僕も映画から影響を受けることが多いですね。たとえば『It』(2017年/邦題『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』)を観たときに、「ピエロをテーマにした作品を作ってみたい」とひらめいて、実際に『D.LEAGUE』でピエロをモチーフにした作品を作ったこともありました。そんなふうに、映画からインスピレーションをもらうことは多いですね。

渡邉:僕も映画ですね。映画を観ていてのめり込む瞬間って、俳優さんの演技力や表情や仕草によるものが大きいと思うんですよ。MVとかで魅力的なシーンを作るための勉強としても、映画には一番影響を受けてますね。

山田:僕は1人でいる時間に見たものですかね。1人で散歩に行ったり、電車で降りたことのない駅で降りてみたりすることが一時期あったんですけど、そういう時に見たカップルの姿をメモしておいて、歌詞に入れたことがありました。そうやって自分なりのクリエイティブを続けてきたからこそ、LIL LEAGUEのライブ音源を担当させてもらえるようにもなったんですよ。だから振り返ってみると、意外と自分1人で過ごした何気ない時間が元になっていることが多いですね。

山田晃大(LIL LEAGUE)

奥田:僕もオフの時間の使い方が仕事に影響すると思ってます。特に海外へ行くと感覚がすごく変わるんですよね。それこそ、BALLISTIK BOYZが始動する前はニューヨークに留学していて、ヒップホップとか現地の音楽を学んでたんですけど、その時に得た感覚はずっと忘れたくないと思っていて。だから長期の休みは必ず海外に行くようにしています。エジプトみたいな日本とはまったく違う環境に身を置いて、インスピレーションを受けたり。旅先で書いた歌詞を、そのまま自分たちの曲としてリリースしたこともあります。

――ツアーでも海外へ行くことが多いと思いますが、それでもオフになると「また海外へ行きたい」と思うものですか。「家でゆっくりしたい」とはならない?(笑)

奥田:いや全然。僕、家にいるの大っ嫌いなんですよ(笑)。なんかもったいない気がするんです。常に新しい場所へ行ったり、友達と遊ぶ機会を増やしたりして、新しい繋がりを作るようにしています。そうやって刺激を取り入れないと、自分がどんどん腐っていっちゃうような気がして。旅行はもちろんリフレッシュのためでもあるんですけど、僕にとってはそれ以上に大きな変化をもたらしてくれるものなんですよね。

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