AND2BLE、日本初単独公演に見た“この5人にしかできないもの”を追求する美学 強靭なエンターテインメントのあり方
K-POP第5世代の牽引役として期待されるボーイズグループ・AND2BLEが6月30日、7月1日、2日の3日間にわたって日本での初単独公演となるライブ『<2026 AND2BLE SHOW CONCERT:Welcome to Qurious> In Japan』を神奈川・Kアリーナ横浜で開催した。彼らは5月26日に韓国で正式にデビューしたばかりのニューフェイス。爽快感あふれるパフォーマンスとハイクオリティなサウンドメイクで、早くも国境を越えた人気を集めている。今回のステージでは、そうした持ち味とともに輝かしいキャリアに裏付けされたエンターテインメント性で存分に楽しませてくれた。本稿では7月1日公演の模様をお届けしたい。
定刻を過ぎると、きらびやかなBGMとともにジャン・ハオ、ユ・スンオン、リッキー、キム・ギュビン、ハン・ユジンの5人が客席から登場。舞台の中央に華やかな顔ぶれが揃うと、場内は早くも騒然に。そして、グループのロゴが巨大なスクリーンに映し出され、注目のコンサートがスタートした。
オープニングナンバーは「Curious」。〈Da da da da da da dum〉のスキャットに続き、重たいリズムに導かれるようにメンバーたちがキレのいい一挙手一投足を見せると、客席のレスポンスも次第に熱を帯びていく。間髪を入れずに始まった「Aura」では、R&Bテイストを滲ませる洗練されたトラックとシャープな動きで魅了。好奇心がもたらす変化を恐れずに受け止めようとする前者、自身の魅力をストレートに伝える後者と、グループのカラーを鮮明に打ち出したこの2曲ほど初ライブの幕開けにふさわしいものはない。
「こんばんは! AND2BLEです!」。元気な挨拶を終えたメンバーたちは、それぞれのキャラクターがよくわかるトークや、チームの団結力をチェックするクエストに挑戦するなど、たっぷりとファンサービス。約30分におよんだMCで一体感が生まれた会場は、続くソロコーナーでさらにヒートアップした。
最初に登場したのはギュビンで、ASTROのムンビン&サナが歌った「WHO」をカバー。混乱した感情をクールかつ神秘的に表現した彼は、ひとりのアーティストとしても十分なオーラを放っていた。続くリッキーはCHUNG HAの「Gotta Go (벌써 12시)」をセレクトして、大勢のダンサーとスタイリッシュに舞い踊り、独自の世界観を演出。3番手のハオは、TOMORROW X TOGETHERの「Good Boy Gone Bad」の豪快なギターサウンドに乗りながらワイルドに迫り、今度はユジンがBTSの「Serendipity」で幻想的な空間を生み出していく。ラストはスンオンがギターロック「Eternity (미래에서 기다릴게)」(NCT:DOYOUNG)で伸びやかな声を放ち、ソロコーナーを締めくくった。
AND2BLEの魅力は、このような個別のキャラクターの違いに加えて、メンバー同士の相性のよさもある。一列に並んで熱唱した「怪獣の花唄」(Vaundy)をはじめ、2回目のトークコーナーのあとに披露したリッキー&ユジンによる「Invitation (초대)」(オム・ジョンファ)や、ハオ&スンオン&ギュビンがタッグを組んだ「FIRST」(EVERGLOW)といったカバーソングでは、互いに呼吸を合わせて自分たちの色に染め上げていく。その姿は、「5人にしかできないものを作りたい」と全員が願う気持ちの表れと言えよう。
いよいよ終盤。名残惜しそうに届けたのは、1stミニアルバム『Sequence 01: Curiosity』の収録曲だ。グルーヴィーなシンセベースとファンキーなパーカッションで迫る「Sugar Rush」、メンバーの声の美しさを堪能できる「Bed」、親しみやすいメロディラインを持つオルタナティブポップ「Happy &」――。今回の来日公演を通して、既存のジャンルや美学に収まらない彼らの音楽性を認識した者も多かったのではないだろうか。
メンバーたちも自身のスタイルをしっかり見せることができたようで、いずれも達成感に満ちた言葉で締めくくったのが印象的だった。
「デビューして1カ月しか経っていないのは知っていますよね? 日本にきてみなさんと会えて、本当に幸せです。これからもずっと僕たちのそばにいてね。愛しています」(リッキー)
「こうして時間を作ってきてくれてありがとうございます。明日が横浜での最終日になりますが、よろしくお願いします!」(ユジン)
「実は(開催前に)ちょっとプレッシャーを感じていたのですが、たくさんの方が応援してくださって……。そう考えるとバックステージでも泣きそうになってしまいました」(ハオ)
「今日僕たちの公演を観てエネルギーをいっぱい受け取ってくれたらうれしいです」(スンオン)
「みなさんが楽しむ様子を見れて、本当にうれしかったです!」(ギュビン)
本格的な活動開始からわずか1カ月ほどで来日ショーコンサートを開催し、しかも2時間半もの間、パフォーマンスとトークで観る者を引き付ける力量にも驚かされる。派手な演出に頼ることのないそのポテンシャルの高さは、以降の活動や作品にもしっかりと反映されるに違いない。これからのAND2BLEが、非常に楽しみになった時間だった。
■公演情報
『<2026 AND2BLE SHOW CONCERT:Welcome to Qurious> In Japan』
※終了した公演は割愛
7月11日(土)神戸・GLION ARENA KOBE
OPEN 18:00/START 19:00
7月12日(日)神戸・GLION ARENA KOBE
OPEN 15:00/START 16:00
<チケット>
一般発売中:Qoo10/ローソンチケット/イープラス/チケットぴあ
■リリース情報
1st Mini Album『Sequence 01: Curiosity』
発売中
販売URL:https://erj.lnk.to/PfAVne
配信URL:https://and2ble.lnk.to/Curiosity
AND2BLE 日本オフィシャルサイト:https://www.and2ble-jp.com/
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