伊藤蘭、ポップシンガーとして見せる驚異的な現役感 キャンディーズ時代から色褪せないキュートな瑞々しさ

 今年、ソロデビュー7周年を迎えた伊藤蘭。4月1日には、2年8カ月ぶりのオリジナルアルバム『Bright on』をリリースし、さらに現在、全国6カ所9公演のコンサートツアー『Dance on! Love on!』もスタートしている。

伊藤蘭の新たな幕開けを告げるアルバム『Bright on』

 ソロとしては通算4枚目に当たるアルバム『Bright on』は、プロデュースに本間昭光を迎えた意欲作で、伊藤蘭のサウンドが新たなフェーズに入ったことを思わせる内容となった。

 作家陣には新たに気鋭の若手が加わった。「恋だろ」や「別の人の彼女になったよ」で、驚異的なストリーミング再生を誇るwacciの橋口洋平が作詞・作曲した「星になりましょう」では、wacciのメンバーも演奏に参加し、軽やかなバンドサウンドを聴かせる。「魔法の絨毯」のヒットで知られ、近年は俳優としても活躍するシンガーソングライター川崎鷹也はしっとりとしたアコースティックなバラード「愛情」を作詞・作曲し、ボーカリスト伊藤のセンシティブな魅力を引き出している。

 伊藤の過去3枚のアルバムすべてに楽曲を提供しているトータス松本は、今回も「花ざかり」を書き下ろしている。春らしくハートウォーミングなナンバーで、キャンディーズ時代から変わらぬ伊藤の魅力を知り尽くした、彼ならではのキャンディーズ・オマージュに溢れた1曲となっている。

 他にも80年代から活躍する亀井登志夫に加え、伊藤のソロ作「恋するリボルバー」を作詞したjamが今回も4曲の歌詞を、同じくソロでの人気曲「美しき日々」を書いたいしわたり淳治が2曲の歌詞をそれぞれ提供。本間昭光自身も5曲を作曲し、すべての楽曲を編曲している。

 今回のリードトラック「Dance on! Love on!」は、jamの作詞、本間の作編曲によるディスコ調の楽曲で、現在のEDMよりややゆったりしたテンポの作風が、70年代のディスコブーム期を思い起こさせる。タイトル通り、思わず踊り出したくなるダンスチューンだ。

 伊藤蘭はソロシンガーとなってからも意欲的な作品を発表しており、2023年の3作目『LEVEL 9.9』に収録された安部純作詞・作曲・編曲の「Shibuya Sta. Drivin' Night」では、トレンドのシティポップ風サウンドに挑んでいる。オートチューンを介した伊藤のボーカルが新たな魅力を放ち、音楽シーンで話題を呼んだ。

キャンディーズは『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』でリバイバルヒット

 さらに、キャンディーズ時代のナンバーも新たな形で脚光を浴びている。2025年7月から9月にかけてTOKYO MXおよび公式YouTubeチャンネルや各種配信サービスで放送・配信された亀山陽平作のアニメ『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』の主題歌に、キャンディーズ時代の楽曲「銀河系まで飛んで行け!」が使用され、若い世代からも注目を集めた。

 「銀河系まで飛んで行け!」は、キャンディーズの代表作「やさしい悪魔」や「アン・ドゥ・トロワ」を手がけた作詞:喜多條忠、作曲:吉田拓郎、編曲:馬飼野康二のトリオによる作品。1977年12月5日に発表されたキャンディーズの5枚組BOXアルバム『キャンディーズ1676日』に収録されていたナンバーで、アルバムの1曲ながらファンの人気も高かったが、実に48年の時を経てアニメ主題歌として甦ったのである。

 そして、4月4日より全国6カ所9公演のコンサートツアー『Dance on! Love on!』もスタート、各地で大盛況となっている。

 伊藤蘭はソロデビューの2019年からほぼ毎年コンサートツアーを行っており、2021年と2023年には、キャンディーズが解散宣言をした思い出の地、日比谷野外音楽堂での公演も成功させている。今回のツアー『Dance on! Love on!』も、カルッツかわさきで開催された初日の公演は4月4日。1978年に後楽園球場でキャンディーズが解散コンサートを行った、まさにメモリアルな日からスタートしているのだ。

 今回のツアーは、アルバムと同じく本間昭光が音楽監督を務め、バンドメンバーも一新されており、よりライブ感の強いバンドサウンドが展開している。もちろん『Bright on』のナンバーを中心にしたセットリストとなっているが、一方で、キャンディーズ時代のヒットナンバーの数々も惜しみなく披露されるのがファンにはたまらない。70年代の名曲群と、新たに生まれたソロナンバーの数々が違和感なく溶け合ったライブは、キャンディーズ時代から応援するファンと、新たなリスナーを結ぶ貴重な場所でもある。これが実現可能なのは、伊藤蘭の今も変わらぬキュートなボーカリストとしての魅力があってこそ。しかも、そのパフォーマンスは回を重ねるごとにパワーアップしており、初めて彼女のライブを観る者は、そのパワフルなステージに驚くだろう。1978年のキャンディーズ解散後、シンガーとしては40年のブランクを経てのソロデビューにもかかわらず、未だキュートな瑞々しさを失わず、アクティブなステージングを展開しているのだから、その現役感は驚異的ですらある。

 コンサートツアー『Dance on! Love on!』は、5月30日、31日は東京・有明のSGC HALL ARIAKE、6月6日、7日は福岡のキャナルシティ劇場で開催される。東京公演にはスペシャルゲストとして、実娘・趣里の出演が決定。さらにこの2日間だけは紙テープによる応援もOKとなっている。今や若い世代からもリスペクトを集めるキャンディーズ、そしてポップシンガーとして今を走り続ける伊藤蘭の魅力を、ぜひこの目で確かめていただきたい。

伊藤 蘭「Dance on! Love on!」Official Music Video
伊藤 蘭「銀河系まで飛んで行け!」Live Performance

■リリース情報
アルバム『Bright on』 
発売中

初回生産限定盤
ボーナストラック2曲追加&Blu-ray(Music Video収録)付。
https://ItoRan.lnk.to/Bright-on_s

通常盤
https://ItoRan.lnk.to/Bright-on_t

■CD
1.Dance on! Love on! (作詞:jam 作曲・編曲:本間昭光)
2.花ざかり(作詞・作曲:トータス松本 編曲:本間昭光)
3.ファンタスティック・ラヴ(作詞:jam 作曲・編曲:本間昭光)
4.星になりましょう(作詞・作曲:橋口洋平 編曲:本間昭光)
5.愛情(作詞・作曲:川崎鷹也 編曲:本間昭光)
6.愛においで(作詞:jam 作曲・編曲:本間昭光)
7.好きでもなんでもない(作詞:いしわたり淳治 作曲・編曲:本間昭光)
8.胸の振り子(作詞:jam 作曲・編曲:本間昭光)
9.Beautiful(作詞:いしわたり淳治 作曲:亀井登志夫 編曲:本間昭光)

<Bonus Tracks>
10.風にのって〜Over the Moon(作詞・作曲:安部 純 編曲:安部 純、佐藤 準、岩田賢治)
11.大人は泣かない(作詞:jam 作曲:IKEZO 編曲:梅堀 淳

■Blu-ray
1. Dance on! Love on! (Music Video)
2.風にのって〜Over the Moon (Music Video)

■伊藤 蘭 コンサートツアー 2026〜Dance on! Love on!〜
2026年ソロデビュー7周年を迎える伊藤 蘭
全国6都市9公演のホールツアーが4月4日あの伝説の解散記念日にスタート!

4月4日(土)  神奈川・カルッツかわさき ホール
4月18日(土)  埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール
4月29日(水祝)  大阪・フェスティバルホール
5月16日(土)・17日(日)  名古屋・COMTEC PORTBASE
5月30日(土)・31日(日)  東京・SGC HALL ARIAKE
6月6日(土)・7日(日)  福岡・キャナルシティ劇場
オフィシャルサイト:https://diskgarage.com/sp/ito-ran/2026/

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