Snow Man、盤石の初週90万枚超え 最新作で見せる表現の成熟、三者三様の熱が証明する“FIGHTER”の矜持
Snow Manの13thシングル『BANG!! / SAVE YOUR HEART / オドロウゼ!』が、4月29日にリリースされた。グループ初のトリプルA面シングルとなった同作は、“FIGHTER”をテーマに掲げた1枚。表題曲すべてがメンバー主演作品の主題歌に起用されていることもあり、リリース前から大きな注目を集めていた。
その勢いは数字にもはっきりと表れている。Billboard JAPANの週間シングルセールスチャート「Top Single Sales」(5月6日公開/※1)では、初週93万2321枚を売り上げて1位を獲得。「オリコン週間シングルランキング」でも初週90万7000枚を記録し、首位に輝いている(オリコン調べ/※2)。さらに、公式YouTubeチャンネルに公開されているMVの再生数も非常に高い。「BANG!!」は3110万回、「SAVE YOUR HEART」は2050万回、「オドロウゼ!」は2980万回再生を突破(すべて5月14日現在)。Snow Manの盤石な人気を改めて印象づける結果となった。また、SNS上では楽曲ごとにダンス動画や企画動画が投稿され、それぞれ異なる盛り上がりを見せている。昨今のSnow Manは音楽活動だけではなく、バラエティ、ドラマ、映画など多方面で存在感を発揮し、さらに全国ツアーを通してファン層を広げてきた。こうした積み重ねが、今作の熱狂に繋がったのではないだろうか。
その盛り上がりの要因のひとつとして、3曲それぞれが異なる方向性の“熱量”を持っているという点が挙げられる。「BANG!!」は、目黒蓮主演映画『SAKAMOTO DAYS』の主題歌。アクション作品にふさわしい爆発力を持ったダンスナンバーで、Snow Manらしい派手さが存分に詰め込まれている。特に印象的なのは、カップラーメンをすする動作をモチーフにしたキャッチーな振り付け。s**t kingzが手がけたユニークなダンスは、一度見たら忘れられない中毒性がある。だが、ただキャッチーなだけではない。9人だからこそ成立するフォーメーションの美しさや、次々と展開していくダンス構成からは、Snow Manがこれまで培ってきたパフォーマンス力の高さも感じられる。ライブで披露された際の盛り上がりが容易に想像できる楽曲と言えよう。
「SAVE YOUR HEART」は、宮舘涼太主演ドラマ『ターミネーターと恋しちゃったら』(テレビ朝日系)の主題歌で、「BANG!!」とは異なるクールかつエッジーな空気感をまとった1曲となっている。張り詰めたような緊張感のあるサウンド、疾走感のあるビート、そして鋭さと緩急を兼ね備えたダンス。加えて、激しくフォーメーションが入れ替わる構成からも、Snow Manの高いスキルが伝わってくる。特に興味深いのは、単に強い、激しいだけでは終わっていないことだ。どこか熱を秘めているようなニュアンスが感じられるのは、Snow Manの表現力が成熟してきた証拠ではないだろうか。
そして、「オドロウゼ!」は佐久間大介主演映画『スペシャルズ』の主題歌。3曲の中でも特にキャッチーで、幸福感にあふれた楽曲だ。“Snow Man=楽しいグループ”という、彼らがバラエティなどで見せてきた親しみやすい魅力が、そのまま楽曲になったような曲とも言える。タイトル通り、踊る楽しさが真っ直ぐに伝わってくるのも特徴で、思わず口ずさみたくなるフレーズや、一緒に踊りたくなる振り付けなど、“みんなで楽しむ”ことが意識されているようにも感じられる。だからこそ、ライブ会場で観客と一体になって盛り上がる光景も予感させる、ポピュラリティの高い楽曲に仕上がっている。
こうして振り返ると、今作には方向性の異なる“アゲ曲”が並んでいることがわかる。爆発力のある「BANG!!」、クールでストイックな「SAVE YOUR HEART」、幸福感あふれる「オドロウゼ!」。3曲ともに熱量の高い楽曲でありつつ、それぞれ違う魅力を持ち、そのどれもが“Snow Manらしさ”として成立しているのが秀逸だ。これまで幅広いジャンルの楽曲に挑戦し、音楽以外のフィールドでも経験を積み重ねてきたSnow Manだからこそ生み出せたバランスなのだろう。同作は、単なるヒットシングルではなく、現在のSnow Manの成熟と勢い、そして多様性を証明する1枚と言えそうだ。
※1:https://www.musicman.co.jp/chart/724325
※2:https://www.oricon.co.jp/news/2453048/full/