Ayumu Imazu、『CLASSIC』の名にふさわしい“世界基準アルバム”の誕生 2ndアルバム先行視聴会で語った夢

 Ayumu Imazuが2ndアルバム『CLASSIC』を5月13日にリリースする。これを記念したイベント『Ayumu Imazu ‘CLASSIC’ Exclusive Listening Party』が、5月2日都内で行われた。抽選で選ばれたファンが会場を訪れ、初の音源披露の場に立ち会った。

 Ayumu Imazuがステージに登場すると、大きな歓声と拍手で迎え入れられた。「4年ぶりのアルバム、いつも応援してくれているファンのみなさんにいちばんに聴いてほしかった」と多くのファンとアルバムを視聴する場に喜びの表情を浮かべる。今回のイベントは音響などにもこだわったといい、「全10曲フル尺で聴いていただきますが、いい音で、携帯を触らずに音楽だけを聴くのは貴重だと思うので、楽しんでほしいです!」と笑顔だ。

 まずはアルバムの前半、1曲目から5曲目までが続けて届けられた。曲の冒頭にはAyumu自ら曲のタイトルを紹介。緩やかに体を揺らしリズムを取ったり、セルカを撮ったりと、和やかに進んでいく。バックスクリーンにはタイトルと楽曲のイメージに合わせたスタイリッシュな映像が流され、ライティングなども細やかに演出された。

 楽曲を聴き終わると、巻き起こった大きな拍手。Ayumuは「どうですか?」と客席に問いかけ、「かっこいい!」「最高!」と声があがる。すると「本当に好きですか?」と茶目っ気たっぷりに確認。その後は、本人による楽曲解説も行われた。まずはタイトルチューン「CLASSIC」について。「アルバムのコンセプトを決めてからすぐに作り出した曲です。今の時代、流行りの移り変わりがとても早いと思っています。SNSという存在も音楽にとって必要不可欠になってきてしまっているぶん、音楽の消費される頻度やスピード感がすごく早く感じていて」「今回のアルバムは10曲を通して5年後、10年後に聴いてもかっこいいなと思える作品を作りたいと思ったのですが、その気持ちを全部言っている曲です。『やってやるぜ!』という宣言をしています」と、タイトル曲としての1曲目をアルバムコンセプトを交えながら解説した。さらにこの日の前日に公開されたMVも一部上映。MVの制作についても「(監督が)すごく力を入れて作ってくださった」と語り、「セットに合わせてダンスを作りました。モップブラシダンスや机を使ったり、とても力を入れて作りました」と裏側を明かした。

 2曲目の「Bassline」は「とてもストイックな曲ですよね」と語り、今までのダンス曲でもいちばんストイックで、サビで音数がここまで減る曲はなかったと口にする。「アルバムで先行配信する一曲目に選んだ曲としても、ストイックさ、洗練されたサウンドの音楽を一発目に出したいなと思って」「自分のベースになる曲、土台になる曲になるかもしれないと思ってこのタイトルをつけたのですが、いいタイトルになったと思います」と言う。初披露となった「GG」はファンの反応を気にする様子を見せつつ、「“アルバム曲”を制作している時、『こういうダンス曲がほしい!』というのがあって、何回もいろんなことをトライして疲れてきていたんです。で、一回ふっきれて『楽しい曲を作ろう』と思って完成させました」と明かした。「GG」とは、“Good Game”の略。ゲームでオンライン対戦して終わった時に「お疲れ」の意味で使う言葉だ。「歌詞自体もゲームをモチーフにしたような言葉が入っていたり、『お疲れ』と皮肉にも聞こえたりするから、お茶目さも入れました」「ライブでは飛び回ろうと思っています!」と、ライブでのファンの盛り上がりにも期待を寄せる。

 続いての「Sugar Rush」。「これはみんな好きじゃない?」と笑顔で問いかけると、客席も多くの人が頷き返す。サビをワンフレーズ口ずさんでから「サビは『みんな好きだろうな』と思って入れました(笑)。曲自体はアルバムコンセプトを考える前から完成していて、『CLASSIC』というアルバムにこういうちょっとディスコっぽいドラムがあったり懐かしさを感じるサウンドはばっちりなんじゃないかと思って」と続ける。前半最後の「Jetlag Romance」は「ちょっとびっくりしました?」と反応を窺い、「結構ロック調なんですよ、初めて。今まで、あまりやったことなくて」と挑戦を語り、「個人的には普段聴いている音楽に似ていて、ちょっとインディーロック味のある、歪んだギターやドラムの音とか」「タイトルもキャッチ―ですし、時差ボケロマンス、遠距離恋愛の曲。日本語が入ってくるんですよね、遠距離恋愛の葛藤とか電話だけで気持ちが伝わらない、ムズムズする気持ちが描かれている楽しい曲になっております!」と自信を見せた。

 前半の解説が終わると「(初披露曲のなかで)どの曲が好きですか?」と問いかけると、3曲すべてに均等に手が挙がり「みんな優しいね!」と笑うと、「アルバムを通してなんですけど、特に前半5曲はいろんなジャンルを入れていて、順番にもこだわって飽きがこない曲順にしました」とこだわりを語る。

 次に後半の5曲が続けて届けられた。楽曲が終わると「(アルバム最後の曲)『Home』が沁みてしまいましたね」と溢し、ほっとした表情を見せる。アルバム6曲目の「MISS INTERNATIONAL」は、広がりを感じさせるサウンドと、印象的なフレーズが心地好い楽曲だ。「ずっと作りたかったダンス曲、こういう曲が作りたかったという楽曲」と明かし、プロデューサー・Boy Blueとともに数曲を作り上げ、そのうちの一曲が「MISS INTERNATIONAL」だったといい、「次のAyumu Imazuサウンドをふたりで確立させていった感覚があります。お気に入りの一曲です」と新しいサウンドへの手応えを語った。少なめの音数に声の良さが際立って響く「BOUNCE BACK」は、バスケットボールをモチーフにした楽曲だという。初タッグとなるTaka Perryと制作したこの曲は「楽しい系かな?」と分類しつつ、Taka Perryとのセッションを振り返って、喜びを語る。独特で懐かしいビートと開放感のあるメロディの「Elevate」については、本人曰く「マイケル(・ジャクソン)みのある、クールな感じ」。「昨日ちょうど振り付けが完成して、めちゃめちゃかっこいい振り付けになっていますし、演出もかっこいいので楽しみにしていてくださいね」とライブパフォーマンスへの期待を煽った。

 情緒的なボーカルにぐっと心を掴まれる「OTHER SIDE」については、Ayumu自身も強い思い入れを見せ、「このアルバムでいちばん好きな曲かもしれない(笑)。最後の2曲は特に、自分の気持ち、ひとりの人間としての自分をさらけ出して」と語り始めた。「いろいろなことが重なって、本当に寝られないときがあったんですよ。結構早寝早起きタイプだからそんなことはめったにないし、制作も深夜にやるとかはあまり好きじゃないけど、初めて深夜3時くらいに起きて作り始めて完成した曲で、いちばんリアルな曲です。その時の風景とか匂いとかが聴く人に伝わるような曲で、『名曲ができたな』という感覚です」と口にする。アルバムの最後に収録された曲「Home」については「『Home』が、いちばん人のために書いた曲。『自分の意思を伝える』ではなくて、『伝わってほしい』という感覚で書きました」「人の心の支えになるような曲をアルバムの最後に届けたいと思いましたし、ダンスミュージックをメインでやっているけど、音楽の本質とか役割は人の心を動かすこと。人の人生を変えてしまってもおかしくないような楽曲が音楽の持っている素晴らしい力だと思っているので、『Home』を最後に置きました」と語り終えると、客席のファンからは大きな拍手が贈られた。

 ひととおり楽曲について語り終えると、自身も今日初めて手にしたというできあがったばかりのアルバム3種を開封し、ジャケットや付属物を紹介。発売日前日のフラゲ日は彼自身の誕生日ということで、Ayumu自身もファンもリリースを待ちきれない様子を見せた。イベントの最後には、会場を訪れたファンから寄せられた質問をくじ引きのように引きながら答えていくQ&Aコーナーも設けられた。まず最初に引き当てたのは、「今回のアルバムでいちばん悩んだ楽曲とその理由は?」という質問。Ayumuはこれに「Elevate」を挙げ、「最初にできたデモと完成したデモで、雰囲気が変わっています。今はもっとドラムにもパンチが効いて、このアルバムのコンセプトに合ったものになったのですが、最初はR&Bテイストがもっと強かったから結構迷って」「試行錯誤して今の形になったので、こだわりました」と制作の裏側を明かした。5月17日から始まるツアーに関して「見どころをちょっとだけ教えて」という質問が寄せられ、「今までといちばん違う特徴は、ライブハウスだから距離が近いこと。バンドをマストで入れていて、音楽を浴びられるライブ。それ以上は教えません、お楽しみに(笑)」と茶目っ気たっぷりに語る。

 目標について聞かれると、「昔から『グローバルアーティストになりたい』という目標があるけど、“グローバルアーティスト”というのは時代によって変わってきていると思っていて」「(今もうすでに)海外でも聴いてもらえているから、(目標は)叶っているかもしれない。だけど、昔からの目標であるアジアツアーやワールドツアーを成功させたいです。日本でも、もっと大きいステージに立つのが目標」と具体的な内容を口にする。最後には、「本当に好きなアルバムだし、心からみんなに『聴いてくれ!』って自信をもって出せる作品です」と語り、「またライブでお会いしましょう!」と再会を約束して、イベントは終了した。

 さまざまな音楽があふれるなか、『CLASSIC』にあるのは、確固たる意思のもと編み上げられた楽曲たちだ。ダンスミュージックとしてのスタイリッシュさだけでなく、シンプルに見えて複雑、心地好さと同時に感じ取れるざらつきという楽しさがあるサウンド、そんな音から体感的に感じ取れる強い意思、密度の濃いエネルギー……まさに新しい『CLASSIC』の名にふさわしい、世界基準のアルバムである。多くの人と共有する喜びも、ヘッドホンでひとり対峙する楽しみもある一枚。音楽への愛にあふれる空間で、Ayumu Imazuの世界の一片に触れられた充実のイベントだった。

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