少女時代 スヨン、グローバルな活動で大切にすべきこと BoAから受けた刺激、『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』練習生への想いも

 歌手や俳優、MCなど多方面でマルチな才能を発揮する少女時代のチェ・スヨンが、今度はプロデューサーとして注目を集めている。彼女はこのたび、「PRODUCE 101 JAPAN」シリーズの第4弾となるサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』(Lemino/Mnet Plusで配信中)の“SEKAI プロデューサー代表”に就任。次世代のグローバルボーイズグループを目指す練習生たちを、ときに厳しく、ときに励ます様子からは第一線で活動してきたアーティストらしい説得力と誇りが伝わり、周囲の評価も上々だ。自身も過去にオーディションを経験し、練習生時代も長かっただけに、新人の発掘・育成にはいろいろな思いがあるに違いない。現在の率直な気持ちを同番組のプロモーションで来日中の本人に聞いた。(まつもとたくお)

BoAと出会った衝撃、日本のファンに感じる“特別さ”

——以前、東京・恵比寿ガーデンホールで行われた日本ソロデビューショーケース(2024年10月)を観ました。グループでステージに立つときとは違ったのか、最初はかなり緊張していましたね。

スヨン:はい。2回公演を行ったのですが、特に最初のステージは緊張しましたね。

——充実した公演だったと思いますが、ご自身としても満足のいく内容だったのではないでしょうか。

スヨン:自分を自分で評価するタイプではありませんが、日本ソロデビューステージをしっかり最後までやることができた、その点で意味があったと感じています。

——会場にいた日本のファンもすごく喜んでいました。スヨンさんにとって日本のファンはやはり特別な存在なのでしょうか?

スヨン:ええ、もちろんです! 握手会やハイタッチ会では、route0(スヨンがかつて在籍したアイドルデュオで、2002年から2003年まで活動)や少女時代の昔のCDを持ってきてくれた方もいらっしゃいました。当時からずっと応援してくださっている人が多いですし、日本語で意思疎通もできる。特別な存在だと常に実感しています。

——ショーケースではBoAさんの「LISTEN TO MY HEART」をカバーしていました。BoAさんもスヨンさんにとって特別な存在なのでしょうね。

スヨン:私が日本に来てroute0でデビューしたとき、ちょうどBoAさんの「LISTEN TO MY HEART」が大ヒット中でした。どこへ行ってもこの歌が流れていたのが今でも記憶に残っています。BoAさんは当時15歳。歌唱力もパフォーマンスもすでに完成の域に達していて、とにかく衝撃を受けました。

練習生に伝えたい「パフォーマンスをすることは誰かの時間をもらうこと」

——現在、サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』で、“SEKAI プロデューサー代表”として審査をしていますね。スヨンさんの練習生に対するコメントは、先輩のBoAさんがかつて他のオーディション番組で審査していたときと似ていると思いました。厳しくも温かく、決して突き放さない。そんな印象があります。

スヨン:おっしゃる通り、似ているところはあると思います。でも『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』の場合は、私のほかにも全世界の視聴者(国民プロデューサー・SEKAI プロデューサー)が投票してメンバーを決めるシステムなので、私が主にするべきことはプロ目線での評価やアドバイスだと考えているんです。

——番組では「お客さんの貴重な5分をもらうステージを途中で諦めるのは見たくない」というコメントがありました。「与えられた時間を大切にする」という気持ちは、ご自身の体験によるものなのでしょうか。

スヨン:そうですね。テレビ番組などで披露する1曲は大体5分前後で、コンサートのセットリストはトータル2時間程度。1曲をちゃんとパフォーマンスできないのなら、2時間のステージは絶対できません。個人的に最近よく思うのは、時間の大切さです。(ファンが)愛情を注いでくれることは、時間を使ってくれること。この意識が私の中でどんどん大きくなっています。ファンのみなさんが時間を使って私を観に来てくださるのが、本当にありがたく大切だと痛感しています。

——やはりそれが今回のオーディションを通して伝えたいことでしょうか?

スヨン:はい。実は一昨年のソロデビューから今までずっと頭の中にあったのがこの思いでした。だから番組に参加している練習生たちには、パフォーマンスをすることは誰かの時間をもらうことだと改めて伝えたいのです。

——プロになるために必要不可欠な意識だと言えそうですね。

スヨン:そうですね。準備したパフォーマンスをするだけで気持ちがいっぱいになるのは理解できますが、それでも優先すべきなのはマインドだと思っています。

——スヨンさん自身もオーディションに参加した経験があり、route0、少女時代、ソロと3回デビューしています。オーディションに応募する人たちの気持ちもよくわかるのではないでしょうか。

スヨン:はい。特に共感できるのは、今この場所で全力を出したいという気持ちですね。でも人によっては本番に臨む姿勢やマインドについては、審査している途中で「少し違うな」と感じるときもあります。

関連記事