Faulieu. メジャー1stアルバム『MiX』から始まる本当の物語 ありのままで突き進む決意と強さ
Faulieu.の1stアルバムは、10曲入りのアルバムとなった。1stアルバム『MiX』。「SWEET & BITTER」というテーマのもと、メンバーそれぞれが自身の内側から引き出していった楽曲たちがそこには収められている。ころころと激しく表情を変えながら、Faulieu.というバンドの、4人のメンバーの、今ある限りの感情と側面のすべてを見せる10曲だ。
1曲目、「蒼い春」のなかでCanaco(Vo/Gt)はこう歌う。〈でも物語は自分次第でしょ?〉〈誰の手にも 染まることない/ありのままの ぼくらで居よう〉と。その言葉の意味を、決意を、今思っていることを、実に丁寧に彼女たちは語ってくれた。バンドをやっていれば、楽しいことだけじゃない。ぶつかってきた壁も、うまくいかなかった夜も幾度となくあっただろう。それでも諦めずに積み重ねてきたものが、今アルバムという形でここに結実したのだ。どうやっても、どれを聴いても、Faulieu.にしかならない。その事実こそが、今手に入れた唯一無二のあり方であり、彼女たちの強さだ。(編集部)
メジャー1stアルバム完成、“二面性”で魅せるFaulieu.の本質
――本作でメジャーデビューとなります。メジャーデビューの発表は、昨年12月のワンマンライブで行いましたがいかがでしたか?
Canaco:メジャーデビューするという報告をファンの方に直接できたのがうれしかったですね。すごく思い出に残る一日になりました。
――オープニングで発表するというのも新鮮でしたね。
Ayano:悩んだよね。
Canaco:悩みました。アンコール前がいいかなという案もあったのですが、「わーい!」という気持ちでライブをやったほうがいいかもねという話になって。
――重大発表があるということは事前にアナウンスされていたので、ファンの方もソワソワしちゃいますもんね。
Canaco:そうそう。すっきりした気持ちでライブを楽しんでもらえたらいいな、って。
――その結果、ずっと祝福モードのなかでのライブになってよかったですよね。そして、取材している今はメジャーデビュー目前。アルバム『MiX』はメジャーレーベルという環境での制作だったと思いますが、現在の心境としてはどのようなものですか?
Canaco:やはり「うれしい」という気持ちがいちばん大きいですね。長年応援してくださったファンの皆さんや家族、友人にいい報告ができてうれしいです。環境の変化で言うと、関わってくださる人が増えました。アミューズに所属させていただいた時にも「チーム」と言える環境ができたと思っていたんですが、それがさらに輪をかけて大きくなったという感覚で。
――それは、責任感にもつながっている?
Canaco:そうですね。どの瞬間にも私たちのことを考えて動いてくれている方々がたくさんいるんだなと思うと、その人たちのためにも成果を残したい、結果を出していきたいなという思いになります。
Kaho:自主で、私たち4人だけで活動していたこともあるので、関わってくれる人が増えていくうれしさももちろんありますし、アーティストとしてしっかりしなきゃなという思いも増えています。
Ayano:一歩進むたびにどんどん絆が深まっているとも思うので、これからもチーム一丸となってどんどん進んでいきたいなと思います。
Mimori:4人であることはしっかりと基盤に置いて、気を引き締めて活動していきたいなと思っています。
――もちろん責任感だけでなく、楽しみも?
Canaco:もちろん! 楽しみがいちばん大きいです。メジャーにいくことで、さらに世界が開けていくのかなと思うとすごく楽しみです。
――メジャーデビュー作はアルバム『MiX』。収録曲は「SWEET & BITTER」をテーマに制作されたとのことですが、このテーマにしようと思ったのはどうしてなのでしょうか?
Canaco:もともとコンセプトとして“二面性”を掲げていたんです。物事ってひとつの面では成り立たないですよね。人の気持ちやその人自身も、いろいろな面を持っている。そのなかから、相対するふたつのものをひとつの作品にしたら面白いものになるんじゃないかな、と思って。そこに私たちの挑戦も含められたらという思いから「SWEET & BITTER」という二面性をテーマに制作をすることに決めました。
――制作にあたり“SWEET”と“BITTER”はどのように決めていったのでしょうか? 「あなたはSWEETの曲を作ってね」とか「私はBITTERの曲を作る」とか?
Canaco:私たちの制作では選曲会というものがありまして。それぞれが「私だったら“SWEET”はこんなふうに書く」「“BITTER”はこんな曲」とできあがったものを持ち寄って、そこ選んでいきました。
――それぞれが持ち寄ったもののなかからバンド内コンペをするような?
Canaco:そうです。ワンコーラスだったり、フルコーラスだったり、形はそれぞれなんですけど。今回は33曲集まりました。
――33曲! すべてメンバーの皆さんの作曲ですよね?
Ayano:そうです。
Canaco:だから、今回収録されなかった曲もいつか出てくるかもしれません。
――「SWEET & BITTER」というテーマのもとでの作曲は、普段の曲作りとは何か違いましたか?
Canaco:どうだろう? 個人的にはあまり「SWEET & BITTER」を意識しすぎないようにしました。あくまでも自分のなかから出てきたものを、「これは“SWEET”かな」「これは“BITTER”かな」と振り分けた感じで。
Kaho:私もあまり「SWEET & BITTER」は気にせずに、「Faulieu.として、表現したい曲を生み出そう!」と思って作りました。
Ayano:私はなんとなく、“SWEET”はメジャーコード、“BITTER”はマイナーコードで作り始めました。あとは“SWEET”にはピコピコした音を入れたり、キラキラさせてみたり。何も考えずに作ると手癖が出ちゃうので、結構意識して作りました。そこは自分のなかでのひとつの挑戦でしたね。
Mimori:私は考えすぎると沼にハマってしまうタイプなので、いろんな曲を聴いて「これFaulieu.でやったらかっこよくなりそう」と思ったリファレンスを集めて、曲に落とし込んでいくという感じで。自分が好きだと思ったものを私なりに曲にしてみた感じです。
――そうしてできた収録曲について伺っていきます。まずはリード曲であり、今作の1曲目を担う「蒼い春」。メジャーデビューに際したFaulieu.の心境のようにも感じましたが、この曲ができた背景を教えてください。
Ayano:かっこいい曲にしたいなと思って作っていきました。キングレコードからのメジャーデビューということで、キングレコードにはアニソンという印象も強くあったので“THE アニソン”のイメージで作りました。リード曲になることが決まってからは、みんなの意見を聞いたり、Canacoの家にお泊まりして一緒に作ったりして。
Canaco:ね! 1泊ですけど、制作合宿をしました。
Ayano:実際に歌うのはCanacoなので、Canacoが歌いやすいメロディラインだったり、どこで息継ぎができると楽なのかを実際に聞きながら制作できて、すごくありがたかったですね。
Canaco:楽しかったね!
――合宿とまではいかなくても、普段は一緒に制作するようなかたちではやらないんですか?
Canaco:そうですね。歌詞はふたりで考えることもありますけど、一緒に曲を作るということはなかったよね。
Ayano:「家、行っていい?」「今日いいよ!」みたいな感じで合宿して(笑)。スーパーでごはんを買って、お風呂も入って。
Canaco:Ayanoちゃんは水回りを気にするっていうから、すっごく掃除して(笑)。
Ayano:めっちゃきれいでした(笑)!