ジャンルを超え響き合う新時代――星街すいせい、Aooo、MAISONdesら8組出演 「Echoes Baa 2026」DAY2レポート

asmi

 「切っても切れない縁を結びにきました!」と宣言したasmiのステージ。「君がくれたもの」では、お立ち台に登ってオーディエンス一人ひとりと目を合わせながら、透明感のある歌声を響かせた。「PAKU」「チョコっと好きよ」のあと、4月ということでここからは“新生活メドレー”へ。1曲目は4月8日配信リリースの新曲「あわ」。TVアニメ『レプリカだって、恋をする。』(TOKYO MXほか)のエンディングテーマでもある同曲を初披露し、オーディエンスをasmiが作り上げる世界観に引き込んでいく。

撮影=黒崎健一/MMT
撮影=黒崎健一/MMT

 「そんなもんね」に続き、「2年前に上京した時に書いた曲」と一つひとつの言葉を丁寧に紡ぐように歌い上げたのは、「東京の夜」。未来への不安と希望が入り混じった等身大のメッセージは、この春から新生活を迎えた人、そして明日から日常に戻る人たちへのエールとして響いたはずだ。「anpan」「こっち向いてほい」ではステージを左右に駆け回りながら明るくパフォーマンスし、ラストは「ドキメキダイアリー」できらきらとしたサウンドを届ける。「みんな最高―!」と叫ぶ彼女の姿からも、この時間を存分に楽しんだことが伝わってくるステージだった。

撮影=Kazumi Watanabe、Kakeru Takeuchi、Shun Pruneda
撮影=Kazumi Watanabe、Kakeru Takeuchi、Shun Pruneda

MAISONdes

 架空の六畳半アパートを舞台に、さまざまなアーティストによるコラボレーション楽曲を届ける音楽プロジェクト・MAISONdes。この日も個性豊かな“住民”たちが集い、華やかなステージが繰り広げられた。まずは、asmiとすりぃがアップテンポな「アイワナムチュー」で盛り上げる。続いて礼衣がステージに現れ、MAISONdesと少年サンデー編集部によるアーティストプロジェクト「日曜日のメゾンデ」より「恋のいうとおり」を歌唱。さらに、「ふり」では忙しないメロディを見事に歌いこなして会場を沸かせた。続いて登場したKAFUNÉと『ユイカ』は、「いたいの、いたいの、とんでいけ」で息の合ったマイクリレーを披露。そのままステージに残った『ユイカ』は、「けーたいみしてよ」を力強く歌い上げた。

撮影=黒崎健一/MMT
撮影=Kazumi Watanabe、Kakeru Takeuchi、Shun Pruneda

 華乃は「ならない日々」を歌唱し、間奏ではしなやかなダンスとともに楽曲の世界観を表現。みきまりあは「バイマイダーリン」を軽快に届けると、コール&レスポンスを交えながら「アイウエ」も披露し、会場の一体感を高めていく。終盤にはツミキがギターを抱えて登場し、「あの曲をスペシャルバージョンでお届けします!」とasmiを呼び込んで「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」を披露。最後に残ったasmiが「ヨワネハキ」をパフォーマンスし、6月6日に神奈川 KT Zepp Yokohamaにて『MAISONdes LIVE #3』の開催がアナウンスされたところで、ステージは終幕となった。

撮影=Kazumi Watanabe、Kakeru Takeuchi、Shun Pruneda
撮影=Kazumi Watanabe、Kakeru Takeuchi、Shun Pruneda
撮影=黒崎健一/MMT

羊文学

 夜が差し掛かるマジックアワーに、羊文学の音楽はよく似合う。ライブの幕開けは「春の嵐」。春の憂鬱を歌った楽曲が、聴く人の心に寄り添うようにそっと響いていた。切なさの残る雰囲気から一転、ロックチューン「doll」では骨太なサウンドが空を突き抜け、間奏では塩塚モエカ(Vo/Gt)がギターをかき鳴らす。「いとおしい日々」に続き、「GO!!!」では「〈一斉に〉のあとにみんなで〈GO!!!〉って叫んでほしい」という塩塚の提案に応え、オーディエンスからも大きな声が上がっていた。

撮影=Kazumi Watanabe、Kakeru Takeuchi、Shun Pruneda
撮影=Kazumi Watanabe、Kakeru Takeuchi、Shun Pruneda
撮影=Kazumi Watanabe、Kakeru Takeuchi、Shun Pruneda

 夜の気配が濃くなるなかで「cure」を幻想的なムードで届けると、「more than words」ではイントロから歓声が上がり、多くの人が体を揺らしていた。最後に、Netflixシリーズ『九条の大罪』の主題歌であり新曲の「Dogs」を披露することを告げると、たちまち起こった大きな拍手に「嬉しい」と笑みを漏らす2人。塩塚が歪んだギターを鳴らし、河西ゆりか(Ba)もゴリゴリにベースを奏でて轟音のような分厚いサウンドが会場を包んでいく。徐々に色が移り変わる空をバックに届けた、儚さも力強さも併せ持つ圧巻のステージだった。

撮影=黒崎健一/MMT
撮影=Kazumi Watanabe、Kakeru Takeuchi、Shun Pruneda

星街すいせい

 夜の横浜の街に舞い降りたのは、星街すいせい。青いペンライトが会場を彩るなかで登場し、「プリマドンナ」「もうどうなってもいいや」を届けると、「まだまだいけますか!」と煽って「月に向かって撃て」を披露した。コール&レスポンスで会場の熱を高めたあとは、Ayase(YOASOBI)による提供曲「みちづれ」へ。「AWAKE」を経て、「素敵な夜にぴったりの歌を」と届けられた「ムーンライト」では、ちょうどライトアップされた船がステージ横に広がる海を進んでいき、メロウなナンバーと美しい夜景が重なり合う印象的なひとときとなった。

撮影=黒崎健一/MMT
撮影=黒崎健一/MMT

 歌い続けるという決意を込めた「綺麗事」から、「Stellar Stellar」では〈その手を伸ばして〉のフレーズにあわせてオーディエンスのペンライトが高く掲げられる。約2年半ぶりの野外フェス出演。ファンにとって、この日の彼女の姿は輝く星のように映ったことだろう。ダンサブルな「ビビデバ」では作詞作曲を手掛けたツミキがギターで参加し、2人でコール&レスポンスを行いながら会場の熱量をさらに引き上げる。そして、ラストはポップチューン「ソワレ」。夜の横浜を包み込むような歌声とともに、2日間にわたる「Echoes Baa 2026」は大団円を迎えた。

撮影=Kazumi Watanabe、Kakeru Takeuchi、Shun Pruneda
撮影=Kazumi Watanabe、Kakeru Takeuchi、Shun Pruneda

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