ジャンルを超え響き合う新時代――星街すいせい、Aooo、MAISONdesら8組出演 「Echoes Baa 2026」DAY2レポート
4月3日から5日にかけて、横浜を舞台とした都市型音楽フェス『CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2026』が開催。昨年よりスタートした本イベントは、Kアリーナ横浜、KT Zepp Yokohama、臨港パーク、横浜赤レンガ倉庫の4会場で展開され、多彩なアーティストによって横浜一帯に祝祭空間が生み出された。
その中でも、横浜赤レンガ倉庫 赤レンガパーク特設会場の「Echoes Baa」は、ソニー・ミュージックエンタテインメントが2024年に設立したレーベル・Echoesによってプロデュースされたエリア。YOASOBI、キタニタツヤ、MAISONdes、Aoooといった所属アーティストに加えてジャンルを超えたラインナップが集い、熱いライブが繰り広げられたほか、ワークショップやアミューズメントなどのコンテンツを通して多角的なエンターテインメントを楽しめる場となっていた。
GILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAEが制作したゲートをくぐり抜けると、みなとみらいの先進的な街並みと海が見えるロケーションに、ブラウン管のコンテナフォトブースや各エリアを示す青い看板、Kamerian.がデザインを担当したオリジナルキャラクター・ウールルのモニュメントなど、ユニークな空間が広がる。中でも目を引いたのは、藍にいなと空山基が手掛けたアートウォールだ。2つの作品の中央には出演アーティストのサインが刻まれた壁も設置されており、記念撮影をする人たちで賑わっていた。
会場奥まで進むと、オフィシャルグッズを購入できる「Echoes Maaket」にも長蛇の列が。近くにはアーケードゲーム、スケートボード、ラジコン、UFOキャッチャーなどで遊べる「Echoes Amusement Park」もあり、ライブの合間に楽しむ人たちの姿も見られた。
そして「Echoes Baa WORKSHOP」には、Tシャツやトートバッグにアーティストのロゴを刻めるシルクスクリーン体験や、手足や顔を華やかに彩ることができるジェルネイルシールやタトゥーシール体験も。アーティストとのコラボデザインも用意されており、お祭り気分が高まった人も多かったはずだ。さらにフードも充実しており、横浜と言えばの「崎陽軒」や、日本大通り駅で人気のパン屋「パン屋『ベーカリー三三』」のメニューが販売されたほか、会場外ではYOASOBIが監修したオリジナルカレーなども味わえるカレーフェスも開催されていた。
ここからは、華乃、Aooo、CANDY TUNE、CUTIE STREET、asmi、MAISONdes、羊文学、星街すいせいが出演したDAY2の模様を振り返っていく。
華乃
今年2月にEchoesに所属した華乃は、“Echoes Baa Opening Act”として「Echoes Baa」に初出演。愛と執着の狭間で揺れ動く感情を描いた「執着地点」でライブをスタートさせると、クラップを煽ったり、手を左右に振ったりと、オーディエンスを積極的にエスコートしていく。「緊張していたんですけど、みんながあたたかくて。横浜の街もみんなも最高です!」と笑みを見せると、続いてデビュー曲「お気の毒様ね。」をパフォーマンス。
最後に、「みんなにトキメキを届けます!」と宣言し、4月15日発売のEPより3月に先行配信された表題曲「トキメキ詐欺」を歌い上げた。短い時間ながらも、彼女のキュートな歌声の魅力と天真爛漫なキャラクターが伝わってくるステージだった。
Aooo
昨年に引き続き二度目の出演となるAoooは、まず「BAQN」で青空に突き抜けるような力強いバンドサウンドを響かせた。「魔法はスパイス」に続き、オーディエンスと〈都会の合図は〉〈ネオワビシイ〉のコール&レスポンスを交わして「ネオワビシイ」へ。「2026年春の思い出を皆さんと作れたらと思います!」と石野理子(Vo)が元気よく呼びかけると、6月3日発売のアルバム『Rooom』から先行配信された「クエスチョン」 を披露。
切ない恋心が綴られた「フラジャイル・ナイト」から、「イエロートイ」では石野がシンセサイザーを奏で、ツミキ(Dr)、やまもとひかる(Ba)、すりぃ(Gt)も順にソロを繋いでいく。鮮やかなソロ回しと4人の強固なアンサンブルに、それぞれのキャリアを積んで結成されたバンドの強みが光っていた。「CRAZZZY」「水中少女」から人気曲「サラダボウル」でさらに熱量を高めると、ここで次の曲の模様が4月11日放送のNHK『Venue101』で放送されることを発表。そして、オーディエンスと一体となって盛り上がった「Yankeee」でライブを締めくくった。春の空の下で爽快に鳴り響いた彼らのロックサウンドは、この日集まったオーディエンスの記憶にたしかに刻まれたことだろう。
CANDY TUNE
小さな子どもを連れたファミリーの姿も見られるなど、世代を問わず多くの人がステージを待ち望んでいたことを感じさせたCANDY TUNE。ライブは「エトセトLOVE YOU」でスタート。「キス・ミー・パティシエ」「アイしちゃってます♡」と、弾けるようなパフォーマンスを次々に繰り広げていく。「天気が味方してくれています! もっと盛り上がっていけますか?」と村川緋杏が呼びかけ、4月22日発売の3rdシングル表題曲「HAPPY BOUNCE BIRTHDAY」では、ときめくようなサウンドに乗せて明るい歌声を響かせた。
「レベチかわいい!」に続き、「シャットダウン!」では7人の力強い歌声が響く。アグレッシブなパフォーマンスでオーディエンスを沸かせると、クラップ、コールが加わった「備えあれば無問題」を経て、ラストは「倍倍FIGHT!」で大盛り上がり。彼女たちのはつらつとしたパフォーマンスが多くの人に届いたことは、「倍の倍に楽しめましたー?」の問いかけに大きな歓声が上がったことからも証明されていた。
CUTIE STREET
CUTIE STREETのライブは「ハロハロミライ」でポップに幕を開けた。アッパーチューン「キューにストップできません!」を経て、「ゆめみるプリマドンナ」では純粋な乙女心を綴った歌詞としなやかなダンスでオーディエンスを魅了していく。今日のような“ナイスな日”に届けるのにぴったりだということで、3月にリリースされた川谷絵音による提供曲「ナイスだね」をクールにライブ初披露すると、「ぷりきゅきゅ」からは再び賑やかなパフォーマンスで盛り上げていく。
「『Echoes Baa』、もっと声出せますかー!」と増田彩乃が煽って披露した「ちきゅーめいくあっぷ計画」から、「CUTIE STREETが今日も皆さんのことを絶対に幸せにします!」と川本笑瑠が宣言して「ハッピー世界!」へ。〈最高のキラメキあげたい〉という歌詞とともに、8人の軽やかな歌声が文字通りハッピーな雰囲気を作り上げていた。「横浜の皆さん、もっともっと盛り上がっちゃだめですか?」と古澤里紗が呼びかけ、ラストは「かわいいだけじゃだめですか?」。彼女たちの“かわいい”魅力をたっぷりと届けてステージを締めくくった。