Novelbright 竹中雄大の歌声は韓国リスナーになぜ響いたのか 実力で証明した“新方程式”の可能性

 2026年3月14日、ソウルの世宗(セジョン)大学校 大洋ホールは、一人の男が放つ類まれな美声と、それに呼応する韓国ファンの熱狂に包まれた。5人組ロックバンド・Novelbrightのボーカリスト、竹中雄大による初の韓国ソロファンコンサート『Yudai Takenaka fan concert seoul with U [DIVA Release Tour 2026]』の現場である。

 今回の公演は、ソロカバーアルバム『DIVA』のリリースを記念したツアーの一環だが、チケットは発売と同時に即日完売。これは2025年10月に蚕室(チャムシル)学生体育館で5,000人を動員したNovelbrightのワンマンライブが、決して一過性の過熱に留まるものではなかったことの明白な証左といえる。同時に、竹中雄大、ひいてはNovelbrightのグローバル展開における揺るぎないポテンシャルを確信させる一幕となった。

「証明」から「信頼」へ至るステップ

 ここ2〜3年、韓国におけるJ-POPの人気はかつてない高まりを見せている。YOASOBIや藤井 風といったアーティストが数万人規模の大型公演を成功させるなど、J-POPはもはや韓国においてもサブカルチャーの枠を飛び出し、メインストリームの一角として定着したといえるだろう。しかし、Novelbrightの韓国における躍進を、単なる「J-POPブーム」の一例として片付けるには、あまりにも彼ら独自のストーリーが異彩を放っている。

 Novelbrightは日本全国を巡った路上ライブツアーの映像がバイラルし、2020年にメジャーデビューを掴み取った5人組だ。どん底から「ライブの実力」一本で勝負してきた彼らの真摯な姿勢は、韓国進出の過程においても決定的なアドバンテージとなった。2023年にも一度来韓公演を行っているが、彼らが本格的に韓国の大衆の心にその名を刻んだのは、2024年6月21日に江南(カンナム)駅前で繰り広げられた路上ライブだった。日本ではすでに武道館公演を成功させていた彼らが、異国の路上で生歌を披露し、2,000人の群衆を釘付けにした。SNSで拡散されたその光景は、「実力派」という揺るぎない信頼資産の土台となったのである。

韓国で急遽路上ライブをしてみたら想定外の事態に!?

 その後、竹中雄大はBS日テレの『現役歌王JAPAN』優勝者として、韓国MBNの音楽番組『2025 日韓歌王戦』や『日韓トップテンショー』に出演。圧倒的な歌唱力を見せつけた彼のパフォーマンス動画は、YouTubeで1,000万再生を突破した「Walking with you」を含めた2本の動画を筆頭に、その大半が同シーズンの映像の中で最多再生回数を叩き出し、その爆発的な話題性を裏付けた。数字が物語る波及力こそが、「競演」という過酷な舞台で直接声を届け、信頼を勝ち取った何よりの証左といえるだろう。この一連のプロセスが、ひいてはNovelbrightという存在を韓国の大衆に深く認識させる決定的な契機となったのである。

타케나카유다이(竹中雄大) - First Love|한일톱텐쇼 65회

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