リアルピース、エンターテインメントに満ち溢れる極上の空間 全Zepp制覇ツアー福岡公演レポ

 5人組のYouTuberアイドルグループ・リアルピースが、男性グループとしては史上初となる“全国Zepp9会場制覇”を掲げた『リアフェス in 全Zepp』のツアーをスタートさせた。その福岡編は、2月23日にZepp Fukuokaにて開催された。

 “推し”のメンバーの色をしたカラーペンや、メンバーの顔写真が貼られた団扇を持った観客たち。家族連れも多いあたりに、リアルピースが幅広い層に支持されていることを実感するフロアだ。会場後方には、メンバーの全身がプリントされたノボリがあったり、お祭り的な雰囲気が漂う会場。定刻から少し時間を過ぎ、会場が暗転すると、フロアからは大きな歓声が上がった。

 最初に映し出された映像は、実にユニークなものだった。タイムマシーンに乗ったメンバーが縄文時代にワープをする。そこで縄文人と交流していくなかで、現地のことは「最近雨が降らずに困っている」という悩みを知り、自分たちは雨男だから、なんとか雨を降らせてたい――と物語が進んでいく。壮大な物語のなか、メンバーは自身だけでなく、縄文人だったり、女性のキャラクターだったり、クセの強いおじいさんだったりと、さまざまなキャラクターになって映像に登場する。七変化のごとき姿で映像にメンバーが登場するたびに、会場は笑いに包まれる。

 ボリュームたっぷりのOP映像が終わり、暗転が解けた瞬間、キャノン砲の轟音とともに「モンブランヘッド」のイントロがスタート。紙テープが空中に舞い、1曲目からいきなりメンバーはフロアへと降り立った。こーたとこぺは2階席へ駆け上がり、ステージが分断される演出でフロアを一気に掌握した。息つく間もなく、次は「プリティーボーイ」。こーたとこぺがイントロでハケたかと思えば、〈俺を見ろ〉のフレーズで再登場するという演出だ。リアルピースの息の合ったフォーメーションでライブは立体的に展開されていく。

 定期的に映像パートに戻るのが、今回のライブで印象的だった。ここでは“元気の押し売り縄文人”が画面上で自由に動き、映像が一通り流れると、すぐにステージにスポットが当たり、映像と掛け合うかのようにして、ステージ上でMCを展開させるのだ。ライブとスクリーンの2軸で魅せていくという構成も、リアルピースならではのものだ。

 特効のCO2噴射を活用しながら盛り上げた「ぷんぷん丸」、軽快なイントロで疾走感をもって駆け抜けるキラーチューン的ダンスナンバーの「ちょんまげベイビー」、荘厳さと洗練さを兼ね備えた重厚なポップソング「RUM-PUM」と立て続けに代表曲とも言える楽曲たちを披露。客席降りで一気に距離を詰める場面もあり、会場のボルテージは最高潮に達した。

 中盤の動画では、メンバーが“ノリノリの実”を食べるという展開に。「ノリノリの実を食べて、とんでもなくノリノリになってしまう」というユーモラスな流れへと映像は発展していく。その映像が終わってステージに再び現れたメンバーは、なんとB-BOYSスタイルに。鮮やかな衣装替えをした5人が登場したのだった。本当に“ノリノリの実”を食べたことによる“効果”がそのまま現実になったかのような演出で、HIPHOPスタイルの変化に意味づけを与え、ライブを盛り上げていく。そこからの新曲「パラダイス」の披露は、この日のライブのハイライトのひとつとなったのだった。

 タイトルコールから披露した「ばぐばぐぱーてぃー」で、フロアの熱気をさらに押し上げると、最後には映像として「ライブが盛り上がったことで、きちんと縄文時代に恵みの雨が降った」というEND映像が映し出されたのだった。

 アンコールでは再び衣装を替えて「トレジャー」を披露。この日のラストは「福岡公演だからこそ歌いたかった」とメンバーが語った「ギャラクシーハート」。ピンクの照明がステージを照らすことで、人懐っこいポップミュージックはこの日だからこその輝きを解き放った。

 歌やダンスのみならず、映像や掛け合いで楽しませるリアルピースらしい、エンターテインメントに満ち溢れた時間。『フェス』の名にふさわしい、充実の体験であった。

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