諦めの悪さは、最高の武器だーーAぇ! group渾身の“今”が詰め込まれた『Runway』、再び飛び立つ覚悟と愛
どんな形でも繋がっているのだと感じさせる、Aぇ! groupの愛
そして、このアルバムで乗り込んだのは“飛行機”だと思っていたら、いつの間にか“ロケット”に乗って宇宙に飛び立っていたのか、と思わず笑みがこぼれてしまうのが10曲目の「BURNNN!」。イントロから、まさにトップギアだ。この曲を目当てに、Aぇ! groupのライブに行きたいと思わせる求心力がある。その高揚感を加速させるのが、〈ハイ ハイ ハイ ハイ〉〈LOVE&JOY〉〈Fu〜〉とコール&レスポンスが楽しい「Aぇ☆BEAT」。この曲を一緒に楽しまないと損だ、と思わせるリズム感で、自然と気分が高まっていく。
ラストの「rAy」は、そんな大気圏の向こうまで飛び立ったように広がったイメージから、しっかり日常へと着地させてくれる楽曲。繰り返される〈大丈夫〉というフレーズが入っているのが、彼ららしい。そして、〈どんな時も正解に変えて生きて行こう〉と歌うのだ。いつだって自問自答の繰り返し。人間だから、間違えてしまうこともある。それでも、その先に必ず光は差すから、と歌う。それは、Aぇ! groupと人生がクロスしたすべての人に幸せがあるように、という祈りのように感じた。
きっと、彼らはそのために歌い続けることを選んだのだろう。無傷で歩み続けられる人なんていないから。自分たちが傷ついたからこそ、その痛みを乗り越えていく姿を見せることができる。そんなAぇ! groupと同じ時間を共有していることそのものが、最大のエールとなって聴き手をも励ます。ともに涙を流したり、心を熱くして奮い立たせたり、そして最後には笑ってまた歩み出せるように。だから、やはりAぇ! groupは強いのだ。
この『Runway』というアルバムは、Aぇ! groupのエンターテイナーとしての矜持と、聴き手への愛を凝縮した作品。そして、新体制の現在地を鮮やかに刻んだ一枚でもある。
※1:https://x.com/yomiojo/status/2008448452414296324