『温泉むすめ 5th LIVE』ーー6年ぶり全員集結のSPRiNGS、新星VUCCAらが見せたプロジェクト9年目の煌めき
2025年12月28日、埼玉・ところざわさくらタウン ジャパンパビリオン ホールAで、温泉地を擬人化したキャラクタープロジェクト『温泉むすめ』のライブ『温泉むすめ 5th LIVE Five 温☆Sparkle!!!!!!!!!』が開催された。
プロジェクト始動から9年目という節目に、SPRiNGS、AKATSUKI、VUCCA、ゆのはな選抜という4つのユニットに、会場のファン(ぽかさん)を合わせた“5(Five)”つの存在が共鳴し合うというコンセプトを掲げて行われた本公演。ここでは、各ユニットが火花を散らした第2部の模様をレポートする。
トップバッターはAKATSUKI、VUCCA・ゆのはな選抜も躍動
SPRiNGSがトップバッターを務めた第1部と違い、第2部の幕開けを飾ったのは、そのライバルユニット・AKATSUKIだ。ステージ中央で鬼怒川日向(富田美憂)、玉造 彗(田澤茉純)、別府環綺(岩橋由佳)の3人が向き合い、静寂の中に富田の鋭い歌声が響く。「情熱のパラディソ」のイントロをアカペラで歌い出すという、意表を突く演出に会場は一気に息を呑んだ。炎の映像を背負い、重厚なハーモニーを重ねるその姿は、前回の集結から7年の歳月を経てより洗練された“強さ”を物語っていた。
MCでは、2025年3月のライブで「情熱のパラディソ」がカバーされた際の演出を取り入れた挑戦だったと語りつつ、「(アカペラは)最初全然合わなかった(笑)」と富田がこぼすなど、彼女たちらしいストイックさと茶目っ気が同居。続く「暁のDiva」では初期からのファンを熱狂させ、「Hang out!!!」ではEDMサウンドに乗せてキレのあるダンスを見せつけた。特筆すべきは新曲「Toxic World」だろう。西洋風の椅子に腰掛け、ダンサーを従えながら披露されたそのステージは、これまでのパワフルなイメージを覆すほどに扇情的でセクシー。最強ユニットとしての現在地を鮮烈に刻みつけた。
AKATSUKIが作り上げた熱気に、涼やかな風を吹き込んだのは2025年始動の新ユニット・VUCCA。彼女たちはまずメンバー5人のソロ楽曲が連続する構成で、一人ひとりのポテンシャルの高さを見せつけた。別所愛染(立石凛)が番傘を手に「雨の雫」をしっとりと歌い上げれば、玉名満美(青木陽菜)は「わたしのベスト!」で弾けるようなポップスを披露。続く福地珊瑚(反田葉月)による「気分はストレンジャー」は本公演屈指の中毒性を誇る1曲で、〈ぐるぐる〉というフレーズに合わせてフロアにはペンライトが渦を巻く光景が広がる。さらに鹿教湯万美(瀬戸桃子)が「SET-YU FREE」でマイクスタンドを握りしめて魂を削るような歌声を響かせると、稲取ひなめ(鈴木杏奈)は圧巻の歌唱力で和テイストのロックンロールを乗りこなした。
こうした個性の洪水を経て、5人が合流して披露された「オーバーフロー!」は、爆発的なエネルギーに満ちていた。第2部で急遽ツインテールにしたという鈴木のこだわりなど、ビジュアル面でもキャラクターの“らしさ”を体現。先輩ユニットに引けを取らない、新星ならではのフレッシュな輝きを放っていた。
後半戦の火付け役となったのは、宇奈月明嶺(黒木ほの香)、上諏訪雫音(諏訪ななか)、塩原八弥(澤田美晴)によるゆのはな選抜だ。タオル曲「温泉?ダイダイダイスキ!」で会場をひとつにまとめ上げると、イントロから大歓声が上がったのはpetit corollaの人気曲のカバー「Petit Etoile」。熱演のあまりマイクを落としそうになるハプニングさえもライブの醍醐味に変え、「咲かせよ 沸かせよ バンバンBURN!」でのコール&レスポンスで、フロアのボルテージを最高潮まで引き上げた。