『ニカゲーム』をレギュラー放送に押し上げた“数字”のパワー 二階堂高嗣・猪俣周杜・松井ケムリに向けられるファンの愛

 Kis‐My‐Ft2・二階堂高嗣×timelesz・猪俣周杜×令和ロマン・松井ケムリによる『ニカゲーム』(テレビ朝日系)が、10月1日よりレギュラー化することが決定した。

 もともとは、サンドウィッチマンとKis-My-Ft2がMCを務めるバラエティー『10万円でできるかな』(テレビ朝日系)のコーナー企画として誕生した『ニカゲーム』は、英語が苦手な二階堂が『イカゲーム』(Netflix)のパロディとして“超基礎英語のデスゲーム”に挑戦していく番組。4月からは慶應義塾大学卒業の経歴を持つ令和ロマンの松井、timelesz新メンバーの猪俣を加えた3名がレギュラーメンバーとなり、本家『イカゲーム』全面協力のもと、本物の“ヨンヒ人形”をスタジオに置いた演出も話題となった。

 今回『ニカゲーム』がレギュラー化することとなった背景には、この番組が生み出してきた数々の記録があるだろう。まず目を見張ったのは、4月、2年ぶりに「バラバラマンスリー」枠に復活してオンエアされた際、TVer見逃し配信では同枠史上最高の合計182万回再生を記録し、バラエティ部門でも1位を獲得。総合部門では3位という快挙を遂げたことだ。timeleszに加入し、アーティストとしての経験がまだ浅い新人の猪俣にとって、先輩・二階堂の冠番組に出演することは大きな学びの機会となったはず。そうした猪俣を二階堂本人と彼のファンがあたたかく迎え入れ、ともに番組を盛り上げようとSNS上で切磋琢磨していたことが、数々の数字や記録に繋がり、番組レギュラー化を大きく後押ししたのではないだろうか。こうした勢いが重なって6月には1時間枠での特番が全国放送され、見逃し配信の総再生回数は350万回再生を突破。8月にはリアルイベントも開催し、こちらも大盛況を呼んだ。

 この番組が持つ“数字の強さ”の背景には、番組公式X(旧Twitter)の影響もあるはずだ。例えば、TVerにて見逃し配信や未公開映像が公開されている際、それをリマインドする投稿には「1番大事なのは総再生回数!」と、ファンがどこに力を注ぐのが1番の応援に繋がるのかを明示したり、TVerサイト内での「番組いいね数」やバラエティ部門でのランキング順位などを定期的に発表したりと、数字の“見える化”も行われていた。こうした声掛けに対して、ファンも反応し、視聴者全体が「TVerランキング1位」に向けて自ずと意識を高める流れが生まれていたのだと思う。

 こうした成果もあり、レギュラー化決定の解禁動画は、200万回再生を突破。この報告が、視聴者にとってどれだけ待ち望んだ嬉しいものであったのかがよく分かるだろう。

 実際、「バラバラマンスリー」枠での放送に先立って3月31日に配信された令和ロマンによるポッドキャスト番組『令和ロマンのご様子』(Apple Podcast/Spotify/standfmほか)で、松井は「(二階堂のファンと猪俣のファンが)『一緒にこの番組を応援しましょう!』みたいな感じで手を組み始めて。『ニカ担もタム担もケムリ担も頑張りましょう!』って(SNSに)書いてて」と団結する様子に触れつつ、「正直再生数は心配していない」と話していた通り、それぞれのファンの団結には期待の目を向けられていた。

 これほどまでにファンが団結しているのは、何よりもファンがこの番組を愛して、「もっと続きが見たい」「もっとたくさんの人に見てもらえる番組になってほしい」という想いがあるからこそ。二階堂、猪俣、松井という愛されキャラが揃い、それぞれの魅力が存分に引き出される番組は、メンバーそれぞれのファンやグループ/コンビのファン、ひいては番組そのもののファンのアツい思いがこの数字を積み上げているのだ。

 まだまだ盛り上がり続けていきそうな『ニカゲーム』。10月1日からのレギュラー放送ではセットや衣装も刷新され、番組キャラクターの“ラコちん”もますます活躍する予感だ。今後の放送から目が離せない。

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