2025.06.25 12:00

A.B.C-Z、新EP『ROMANTIC!』にも引き継がれた“REVIVAL”のテーマ　過去へのリスペクトを胸に切り開いていく未来

　2曲目の「Temptation Border」はロックチューン、3曲目の「Call my number」は「Jigsaw」も手掛けたAndreas Ohrn、Jimmy Claesonに草川瞬が加わった作曲陣だが、「Jigsaw」とは異なるメロウな洒脱感のある楽曲だ。4曲目の「ラッキールーレット」は、ポップなポジティブソング、5曲目の「君色 Shiny Days」は爽やかなラブソング、6曲目の「不完全な逃避行」はLEGO BIG MORLのタナカヒロキが作詞を担当。これも事務所伝統の香りがする佳作だが、橋本の歌声は、こういう楽曲が本当によく似合う。そしてラスト7曲目を飾るのが、既発曲「ヒリヒリさせて」という構成となっている。

　アルバム『F.O.R-変わりゆく時代の中で、輝く君と踊りたい。』はオールダンストラックという華やかなアルバムだったが、新EP『ROMANTIC!』には、さまざまなジャンルが集められた。その中に共通するのは、懐かしさの中に初夏を感じさせるロマンティックなムードだ。新生A.B.C-Zの世界がまた、広がった印象を受ける。

　攻める姿勢を崩さない新生A.B.C-Zは、7月24日、25日にパシフィコ横浜国立大ホールでグループ初となる主催ライブイベント『A.B.C-Z CONNECTION Vol.1』、通称「エビコネ」を開催予定。ツーマンライブとなるこのイベントでゲストに迎えるのは、初日に純烈、2日目にBREAKERZという布陣。歌謡界のアイドルとヴィジュアル系バンドとの異種戦には驚かされるばかり。過去へのリスペクトを胸に、未来を切り開いていくA.B.C-Zへの期待は高まるばかりだ。