不眠症「ボカロPって夢のある活動だな」　憧れだった島爺とのコラボ、同級生 くじらとの交流を明かす

島爺の声の魅力を120％引き出す「フェアウェル」

ーーそんな中で、今回島爺さんを迎えた楽曲「フェアウェル」が10月18日にリリースされました。改めて、今回のコラボ経緯を教えて頂けますか。

不眠症：単純に僕が元々島爺さんが好きで、楽曲の歌唱をお願いしようと所属先の窓口に直接連絡した形です。基本的にフィーチャリングにお迎えする方は、毎回僕からラブコールを送っていますね。歌をお願いしたいと思ったのは、実は2番のAメロを作ってるぐらいのタイミングで。まだ依頼もしてない段階から勝手に、「島爺さんに歌ってもらうならココはこう」みたいなことを考えつつ曲を作っていました。

ーー島爺さんの歌唱にあたって、特に意識したのはどんな部分でしょう。

不眠症：声にパワーがあるので、やっぱりサビはインパクトが強いものになるだろうな、と。特にサビの要所要所は力強い言葉を選ぶようにしました。島爺さんの声の良さが120％出るようなワードチョイスを心がけたつもりです。

　あと、歌詞を書く際は映画っぽいイメージを描いてました。洋画やマーベル作品的な。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』的な雰囲気だったり、歌詞の終盤は『アイアンマン』的なイメージで。

ーーそれらの映画と、島爺さんの印象が繋がる感覚は少しわかる気もします。

不眠症：今思うと、歌詞の内容と島爺さんの印象に相互作用があったかもしれませんね。最初に歌詞を書き始めた段階で、なんというか「汗をかいてる感じの声がいいな」と思っていて。そう考えた時に島爺さんの声がぱっと浮かんで、そこからより曲の方向性が明確になったな、という。

ーーレコーディング作業についてはどうでしたか？　実際に曲を歌ってもらう中で、擦り合わせを行った部分もあったかと思いますが。

不眠症：実は、そういった作業は一切なかったんです。最初にいただいたテイクがもうめちゃくちゃ良くて、一発OKでした。「うわ～カッコいい！　これでお願いします！」って。実際に頂いた歌唱データを聴いてる時もなんだかドキドキしちゃって、途中で休憩を挟まないと全部聴けなくて。とはいえフィードバックをお返ししなきゃいけないので、1番を聴いた後に「良すぎる……」って30分ぐらい噛み締めたあと、「よし、2番聴くか……」みたいな……（笑）。

ーーもはやただのいちファンの気持ちですね、消化の時間を挟まないといけない、という（笑）。

不眠症：自分の好きな人が自分の作った曲を歌ってくれるんですよ。なかなかあり得ない状況ですよね、こんなの。そういう点でもボカロPって夢のある活動だな、と改めて思いました。

ーーありがとうございました。最後に今回の新曲を経て、今後挑戦したいことや、目標などあれば聞かせていただけると。

不眠症：ゆくゆくは自分での歌唱にも挑戦したいです。キタニタツヤさんやTOOBOEのjohnさん、それこそくじらみたいな形でも活動したり、ライブもやってみたいですし。同時に、楽曲提供なんかももっとやっていきたいな、と。どんどん欲張りに、活動の幅を積極的に広げていきたいですね。

■リリース情報
不眠症「フェアウェル(feat.島爺)」
2024年10月18日（金）デジタルリリース
各ストリーミングサイト他にて配信中：https://linkco.re/N67Ct9eX

■関連リンク
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■プロフィール
2020年より活動を開始したボカロP/音楽クリエイター。
作詞作曲を自ら手がけ、錚々たるボーカリストをゲストに迎えた楽曲を次々とリリース。中でも「白昼夢(feat.あらき)」はYouTube再生回数90万回を超えるヒットソングとなっている。
一方でアイドルグループGANG PARADEへの楽曲提供など、コンポーザーとしての立ち位置も確立し活躍中。
ギターロックをベースに、ジャズやエレクトロなどの要素も取り入れた変幻自在な音楽性、文学的でファンタジックな歌詞の世界観が早耳の音楽リスナーから熱い注目を集め、今後の飛躍が期待されている。