IMP.、新曲のたびに上がるダンスの難易度　メンバーの個性を活かしながらシンクロさせる実力

　キャッチーな振り付けで、単独ライブ『IMP. LIVE 2024 DEPARTURE』でも1曲目に披露するほどメンバーもファンも盛り上がれる楽曲「SWITCHing」も見逃せない。この楽曲は、ABC-MARTが展開するadidas「SWITCH RUN」のWEBムービーでも使用されており、シューズが映えるような“SWITCHダンス”が特徴だ。サビのランニングマンのような動きを見せる部分は思わず真似したくなる振りでもあり、TikTokでファンが踊った動画やサビの〈Jumping SWITCHing〉のポーズで写真を撮ってSNSに載せているファンも多く、この振り付けのキャッチーさが人気の一つでもある。

　7人の細かな部分まで揃ったきれいで丁寧なダンスは、デビューシングルからさらにパワーアップしている。YouTubeで公開されている「WITCHing」のダンスプラクティス動画は、奥行きがあまりないステージのような場所での撮影ということもあり、横を使ったフォーメーションやラインダンスで魅せる振り付けが印象的だ。7人は身長やダンス歴も異なるが、ジャンプの高さまで揃っていて、思わず何度も見たくなる。

　しなやかさと力強さの緩急がある振り付けのため、クラシックバレエ経験もある松井奏や身体のラインを意識した振りで魅せる鈴木大河、幼少期からダンスを習いダイナミックな動きにも定評がある椿大我や華麗なステップが魅力的な基俊介など、メンバーのダンスからも個性も感じられる。

　新曲の「BAM-BOO」はサビの細かい高速ステップがポイントとなっており、もしかするとIMP.史上過去最高難易度のダンスに挑戦していると言ってもいいかもしれない。特に影山拓也はダンス時の表情が魅力的で、この楽曲で彼がセンターになるパートは見どころの一つだ。それに、ダンスで魅せるだけでなく、思わず踊りたくなるような盛り上がれるノリやすい楽曲なのだ。

　IMP.としてデビューしてからのこの1年で、東京ドームでの合同ライブやアリーナ規模での単独ライブを経て、7人はさらなる魅力を磨き上げている。

　心の奥で信頼し合う仲間との絆や思いを表現したIMP.のメンバー自身にも近い楽曲になっている「BAM-BOO」。彼らの関係性だけではなく今後のダンスパフォーマンスにも注目していきたい。