アーリャ、有馬かな、院田唐音......“令和版ツンデレ”キャラソン、ギャップによる圧倒的可愛さ
ここまでは令和版ということで直近1、2年に放送された作品のツンデレキャラのキャラソンを紹介してみた。ここでもう少し範囲を広げ、個人的に外せないツンデレキャラを何人か挙げておこう。
まずはラブコメ作品『五等分の花嫁』に登場する中野二乃(CV:竹達彩奈)は、ここ数年のツンデレヒロインとしては五指に入るほどの大人気キャラクターだ。アニメ第2期『五等分の花嫁∬』(ともにTBS系)第7話の告白シーンは、公式の名台詞投票キャンペーンで1位を獲得したこともあるほどの人気エピソードである。彼女のキャラクターソング「好きよ ~Two Hearts~」はそんな彼女の恋心の変遷をギュッと凝縮した1曲であり、「大嫌い→意識する→大好き→積極的にアプローチ」という、二乃が愛の暴走機関車となっていく経過がこの楽曲だけでよくわかるようになっている。竹達彩奈の想いのこもったエモーショナルな歌声と瑞々しく爽やかなサウンドも素晴らしく、何度聴いても飽きがこないはずだ。
『かぐや様は告らせたい』(MBS/TOKYO MXほか)の伊井野ミコ(CV:富田美憂)が歌う「オセロ」は、彼女の正義感、そしてその裏にある弱さを楽曲に落とし込んだ名キャラソン。この楽曲ではいわゆるデレ的な意味での可愛さはないものの、〈誰か 救いの白を置きに来て〉という歌詞や、富田の勇ましくもどこか壊れそうな歌声によって、こちらの庇護欲を的確にくすぐってくる。
そしてツンデレキャラの紹介コラムにおいて、数多くのツンデレキャラを演じている声優・釘宮理恵のキャラクターは外せない。その中でも今回は『とらドラ!』(テレビ東京系)のヒロイン・逢坂大河を挙げておこう。普段はワガママで短気なじゃじゃ馬娘の大河だが、キャラクターソング「I MY」では泣き虫で不器用な彼女の心の内を赤裸々に表現。繊細な乙女心を表す歌詞に呼応するように歌声もどこか憂いを帯びており、そのギャップもまた彼女のいじらしい愛らしさに繋がっている。青春ラブコメの金字塔は、キャラクターソングでもしっかりとキャラクターの魅力を表現しているのだ。
時代を経てもなお愛される“ツンデレ”キャラ。そのギャップは現在も誰かを虜にしているに違いない。
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