Mrs. GREEN APPLEとYOSHIKIは8DAYS、稲葉浩志は6DAYS……立て続く同会場での連続公演

　Mrs. GREEN APPLE（以下、ミセス）は10月に合計8日間、Kアリーナ横浜を舞台とした定期公演『Mrs. GREEN APPLE on “Harmony”』を開催する予定だ。昨年行われた初のドームライブに続き、今年7月に行われる4公演のスタジアムライブもソールドアウトとなり、今まさにシーンのトップに立とうとしているミセス。そんな彼らがKアリーナ横浜史上、最多日程となる定期公演に挑む。

　ここまで紹介してきた公演の会場とは異なり、ミセスはアリーナにて開催する点が特徴だろう。本場ラスベガスではこの規模感でのレジデンシー公演が行われることも少なくないが、日本では極めて珍しい。ショーとしての側面も強く、総合的なエンターテインメント性の高いライブを行うことができる現在のミセスだからこそ表現できる、サーカスのような未知なる興奮を与えてくれる定期公演になりそうだ。

　芸術家が同じ場所に滞在し、作品制作を行う。これはアーティスト・イン・レジデンスと呼ばれ、世界各地の芸術祭などで行われるアート活動であり、その時、その場所ならではの作品が生まれ得る。音楽においても同じ場所に留まり、そのステージングを磨くことでこそ洗練できる表現もあるだろうし、音楽家として、パフォーマーとしてのある種の修行という意義もありそうだ。今年は様々なアーティストがそのような公演に挑戦し、ライブ活動の在り方を一変させる年になるかもしれない。