Travis Japan、OCTPATH、AKB48らTikTok楽曲配信停止を逆手に? ピンチを切り抜く投稿に注目

 音楽にのせて、歌唱動画、振付動画などが投稿できる動画共有アプリ「TikTok」。今や、メジャーからインディーズまでエンターテインメントのビジネスにおいて欠かすことができないコンテンツとなった。一方、大手音楽会社であるユニバーサル ミュージック グループとTikTokの契約が更新に至らなかったことで、今年2月1日以降、同社が扱う多数のアーティストたちの楽曲の使用ができなくなった(※1)。

 これはユニバーサル ミュージック グループの日本法人であるユニバーサル ミュージック合同会社に所属するアーティストたちの楽曲も同様で、TikTokで大きな広がりを見せていたAdo、藤井 風、Mrs. GREEN APPLEらの新旧曲も現在は使用不可となり、TikTokユーザーからは戸惑いの声があがった。Instagramと並んで現在のSNSシーンをリードし、音楽を中心にエンターテインメントの各シーンに活気を与えてきたコンテンツなだけに、今後もいろいろな影響が及ぶことが想定される。

音源廃止を逆手にとった、Travis Japan、OCTPATH、AKB48のアイデア

@travisjapan_capitol 桜の下で‘T.G.I. Friday Night’を歌ってみました🌸 #TravisJapan #TGIFridayNight #TGIF ♬ オリジナル楽曲 - Travis Japan

 特に大きな影響を受けるのはアイドルグループたちだろう。ただそれをネガティブに捉えすぎず、アイデアをもってしてTikTokユーザーを楽しませているのが、Travis Japan、OCTPATHだ。

 両グループはBGMのかわりに自分たちの曲をアカペラで歌い、それを音源として配布し、ユーザーに利用してもらうスタイルをとっている。たとえばTravis Japanは4月14日、15日、桜の木の下でお花見をしているようなシチュエーションでおこなった「T.G.I Friday Night」のパフォーマンス動画を投稿。手拍子、メンバーそれぞれのテンションの高さなどには作り込まれていないライブ感があり、アカペラならではの“好素材”となっていた。

 またOCTPATHは、歌、ビートボックスをアフレコして「OCTAVE」の“音源動画”を投稿。その完成度の高さに驚かされた。

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