『Project CO-MUSIX』対談:なかはら・ももた&カメレオン・ライム・ウーピーパイ、「マンガ×音楽」の共鳴で描く身近な愛

女性が歌う歌が世界を救うと信じている(なかはら)

――そういうのがいちばん素敵ですよね。おふたりは今日が初対面となるわけですが、ここまでお話してみてお互いに気になったことなど、何かありましたか?

なかはら:私も髪の毛をいろいろな色にするタイプの人間なので、最初にカメレオン・ライム・ウーピーパイの映像を観た時に「オレンジの髪の女の子、かわいいな」と思っていたんですよ。だから、一方的に親近感を持っていたんです。

Chi-:わあ、嬉しいです!

なかはら:いくつか映像も観させていただいたんですけど、「This is Love」のイメージでほかの曲に触れてみたら全然違っていて。それこそ最近はカメレオン・ライム・ウーピーパイの曲を聴きながらマンガを描いたりしています。

Chi-:ありがとうございます! たしかに「This is Love」から入ったらびっくりするかもしれないですよね。いちばんおとなしい曲なので(笑)。

なかはら:でも、どの曲もいいなと思って聴かせてもらっています。

Chi-:音楽で受けた刺激がマンガに影響することってあるんですか?

なかはら:もちろん、たくさんありますよ。私は女性アイドルオタクなんですけど、アイドルがいないと生きていられないという時期もあったほどで(笑)。それこそ女性が歌う歌が世界を救うと信じていると言いますか、もしそういうシチュエーションがやってきたら女性の歌で敵がどんどん倒されていくんじゃないかと思うんですよ。それくらい、歌っていうのは私にとってはすごく重要だし、ないと筆が進まない。絶対に必要なものですね。

Chi-:そうなんですね。私は漫画家さんと関わること、お話しさせていただくこと自体今回が初めてなんです。漫画家もアーティストも、何かを作っている、生み出しているという点では近しい感じがするんですけど、今回お話させていただいて、やっぱりモノ作りをしている方はこだわりが強くて、めちゃくちゃ面白いんだなって実感しました。

なかはら:私は歌を歌う人、音楽を作る人とお話しする機会もよくあるんですけど、私からすると曲を作っている人って異次元の神みたいな存在なんです。職種も全然違うから、同じモノを作っているとしても全然異なる部分があるんだと思いますよ。だって、地球に最後の敵が攻めてきたら、歌なら勝てるかもしれないけど、マンガでは勝てないですから(笑)! アーティストの神ぶりはすごいなと、私もChi-さんを見て感じました。

Chi-:(笑)。私はこれまでマンガにあまり触れてこなかったので、今回が初めてというレベルでこういったかわいらしい絵のマンガを読んで、かなり衝撃を受けました。絵だけでめちゃくちゃ感動したし、とっても泣けたんです。私が読む前にマネージャーさんが先に読んでいたんですけど、渡された瞬間に「僕、めちゃくちゃ泣きそうになっちゃいました」と言われたほどで(笑)。一緒に制作をしているWhoopies1号と2号も、あらためて「マンガってすごい!」と言っていましたし、私もこれを機にもっとマンガを読みたいと思うようになりました。

なかはら:それは嬉しいですね。マンガはジャンルがすごく幅広いので、そのなかから好みのテイストを探すのは楽しいと思いますよ。

「すべてがサヨナラになる」が、私が常に思っていることに近い(Chi-)

――今回「すべてがサヨナラになる」という企画タイトルがありますが、このタイトルからおふたりがイメージするのはどんなことでしょう?

なかはら:「すべてがサヨナラになる」ってフレーズ、結構大胆だと思うんですよね。だって、下手したら「全部別れの話なのか?」って思っちゃうじゃないですか。でも、このテーマを軸に、漫画家さんごとに異なるストーリー、異なるシチュエーションで「サヨナラ」を表現していって、さらにそこにいろんなアーティストさんの音楽が重なるわけですから、さまざまな可能性を秘めた言葉にもなるわけですよね。このコラボレーション自体、今後も異なるテーマで続いていくなかで、最初に「すべてがサヨナラになる」というものを持ってくるのは、本当に企画力があるなと思いました。

――一見すると悲しい結末になりそうだけど、『ずっとキミの側にいました』のように未来に希望を持てる物語もある。寂しさを伴いつつも、最後はポジティブな気持ちになれるのは、すごく素敵ですよね。

なかはら:そういう意味では、掲げられた「すべてがサヨナラになる」を最後の最後にちゃんと覆してくれるというか。そこに関しては、それぞれの漫画家の腕にかかっているところもあり、その別れのツラさを音楽が救ってくれるというところでは、各アーティストさんの力を発揮できる場面でもあるわけですしね。

Chi-:この「すべてがサヨナラになる」という言葉、私が常に思っていることに近いんですよね。サヨナラというのは別れや死だけではないですし、それこそ人と出会って、その人と一生最後までいることなんてきっとほぼないじゃないですか。そこで一期一会をすごく大切にするか、「結局サヨナラするからどうでもいい」と思うかで、プラスにもマイナスにもなりますし、いろいろな捉え方ができる。すごく素敵なパワーワードですよね。

――最後になりますが、このインタビューを読んでこれからマンガを読もう、楽曲を聴いてみようと思った方へ向けてメッセージをお願いできますか?

なかはら:まずは本当に曲が素晴らしいので、カメレオン・ライム・ウーピーパイの曲から入ってもらったらいいのかなと(笑)。曲を聴き込んでからマンガを読むと、よりグッとくるものがあるはずなので。マンガ自体も単純に、誰にでも刺さる物語だと思うんですよね。死に関わることへの喪失感をChi-さんの声とカメレオン・ライム・ウーピーパイさんの曲が埋めてくれるんじゃないかな。そういう変わった形の楽しみ方ができる作品だと思うので、シンプルに楽しんでもらえると嬉しいです。

Chi-:カメレオン・ライム・ウーピーパイを聴いてくださっている方って、音楽好きの方が多いと思うんですけど、そういった方々が音楽と同時にマンガに触れた時にどう感じるのかが、すごく気になっています。その一方で、普段私たちのような音楽を聴かないマンガファンの方にカメレオン・ライム・ウーピーパイの音楽が届いた時に、どんな反響があるのかも気になりますし。きっと今まで想像もしていなかった届き方、広がり方があるはずなので、マンガも音楽も両方好きになっていただいて、このプロジェクト自体を楽しんでもらいたいです。

■『Project CO-MUSIX』作品情報
『さよなら、私の青春』
漫画:餡蜜
原案:Project CO-MUSIX
音楽:「Fish」由薫
TikTokドラマ出演:坂ノ上茜、太田将熙 他
TikTokドラマ監督:Aimi

『30年後のはじめまして』
配信日:2024年4月14日(日)12:00~
漫画:うたたね游
原案:Project CO-MUSIX
音楽:「ソレゾレ」三阪咲
TikTokドラマ出演:新谷ゆづみ、青山凌大、伊礼姫奈、濱仲太
TikTokドラマ監督:中山佳香

『ガチ恋と私、捧げます』(前編)
『ガチ恋と私、捧げます』(後編)
漫画:猫井ヤスユキ
原案:Project CO-MUSIX
音楽:「キミだけ見てたい」佐藤日向
TikTokドラマ出演者:宮下咲、小林大斗、岡崎ゆう、波多野翔(声)
TikTokドラマ監督:中山佳香

『ずっとキミの側にいました』
漫画:なかはら・ももた
原案:Project CO-MUSIX
音楽:「This is Love(ずっとキミの側にいました ver.)」カメレオン・ライム・ウーピーパイ
TikTokドラマ出演者:伊礼姫奈、新原泰佑、新谷ゆづみ
TikTokドラマ監督:中山佳香

配信先:ショードラ/SHOW DRAMA『すべてがサヨナラになる』TikTokドラマアカウント
https://www.tiktok.com/@showdrama_24

■関連リンク
『Project CO-MUSIX』
オフィシャルサイト:https://co-musix.com
X(旧Twitter):https://twitter.com/ProjectCOMUSIX
TikTok:https://www.tiktok.com/@projectcomusix
YouTubeチャンネル「Amuse Official Channel」/Project CO-MUSIX「すべてがサヨナラになる」再生リスト:https://www.youtube.com/playlist?list=PL0vFchOvCttNktv1b2W9I3s5QuGg_JnZm
楽曲配信:https://lnk.to/SubetegaSAYONARAninaruPR
アミューズオフィシャルサイト:https://www.amuse.co.jp/

ショードラ/SHOW DRAMA
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