吉井添「自己肯定感が本当に低くて」 モデル・アート・音楽……創作活動に目覚めたきっかけ

僕の声はロックとの相性が悪い(笑)

――当メディアは音楽サイトになるのですが、吉井さんはどんな音楽が好きですか? 先ほど核心的なものほど言いたくないと言っていましたが……。

吉井:答えられる範囲でいいですか(笑)? 去年解散してしまったんですけど、学生時代はイツエというアーティストをずっと聴いていました。7年くらい活動を休止していて、活動再開を待っていたら先日辞めちゃって、今とても悲しいです。「ここが好き!」と明確には言えないのですが、サウンドも好きだし、瑞葵さん(Vo)の声が特に好きで。透き通っているけど、すごく力強い歌声なんです。爽やかな曲が多かったので、睡眠導入剤みたいな感じで聴いていましたね。僕、片道2時間かかる高校に通っていたんです。通学で電車に1時間半くらい乗っていたのですが、ずっとミツエを聴いていて。高校3年間そういう生活をしていたので、ミツエの曲は今の自分に絶対に影響を与えていると思います。

――歌声に惹かれたんですね。

吉井:でも、歌詞もすごく好きです。少年/少女時代の期間限定的な感情や出来事が描かれていて。刹那的な悲しさがある、しんみりした曲も多いんです。今はエモい曲ってそんなに珍しくないと思うんですけど、僕の知る範囲では当時あまりなかったんです。自分の胸にグサッと刺さりましたね。

――ちなみに、バンドサウンドが好きなんですか?

吉井:そうですね。ロックやパンク寄りの音楽が好きかもしれません。でも、基本的にYouTubeで自動再生で流して聴いているので、気になったものはなんでも聴く、みたいな感じです。

――あと、音楽活動にも興味が?

吉井:そうですね。今は個展の準備でバタバタしていてあまり進められてはいないのですが、音楽は研究中です。歌唱力も上げたいですし、曲は作って溜めていけたらと思っていて。先ほど、バンドサウンドが好きと言ったんですけど、どうも僕の声はロックとの相性が悪いみたいで(笑)。未熟な部分も大きいとは思いつつ、声を張り上げたりすることが苦手なんです。だから自分の声を活かしつつ、あと歌詞を書くことが好きなので、その両方を満たせるような曲を作っていきたいと思っています。

――自分で曲を作っているんですね。

吉井:そうです。ギターと歌が入っているデモを知り合いのエンジニアの方に共有して、整えていただきながら曲にしています。

――ギターはいつから始めたんですか?

吉井:小学校の時にやっていたんですけど、長く弾かない間に忘れてしまって(笑)。ずっと歌を作ってみたいと思っていたのですが、実家にいるときは家族がいたのでできず、一人暮らしを始めてから本格的に作り出すようになりました。一人暮らしをしている時、精神面があまり良くなかった時期があって。何か作ろうと思って絵と向き合っても何も描けないことがあったんですけど、音楽はすごく楽しく作れるみたいな。そのときは眠かったり、ぼーっとしている時にめちゃくちゃいい曲が降ってきて、こんなにいい曲は早く作らないと! と思って定期的に曲を作っていました。

――歌詞の方向性もダークな感じなんですか?

吉井:以前、僕の作った曲を友達に聴かせた時、僕のそういう内面的な部分が露骨に出ているという感想をもらったことがあって。悪い意味ではなく、それが逆に良いと褒めてくれたんです。言われた時は癪だったんですけど、そういう部分を隠す必要がないのかとだんだん嬉しい気持ちになりました。聴く人によっては変わっているなと思うところもあると思うのですが、僕としてはそこも大事な色として大切にしていきたいなと今は思えるようになりました。

――吉井さんの武器になっているんですね。

吉井:そうですね。友人にそう受け取ってもらえるとは思ってもいなかったので、嬉しかったです。これから時間をかけて作り溜めていって、いつかはみなさんの前に出せたらいいなと思っています。

――どんな曲が出てくるのかすごく気になります。アート・モデル・音楽など様々な方面に活動を広げていますが、今後はどんな活動をしていきたいですか?

吉井:シリーズ化した作品を作ったことも、それを実際に展示することも初めてでしたし、色々動き出している実感があります。今はその時々で一番やりたいことをやっていきたいし、それを叶えられるタイミングを逃さずに作品を出していきたい。音楽や絵に限らず、それこそ服も作ってみたいですし。本当に気分屋なので、その時その時に自分の作りたいものを実現していきたいです。

――アーティストとしてどんな存在になりたいと考えますか?

吉井:唯一無二になりたいかと言われたら、どうなんだろうと思うこともあって。どんなアーティストになりたいのかな……でも、最近すごく思っているのは老若男女から愛される作品を出したいです。全世代に寄り添うような作品を作るという意味ではなく、僕が作ったものがどこかの誰かの支えになれたら嬉しい。先ほどの「死にっ…!!」ではないですが、受け取った人が少しでも良い方向に向かってくれるものを作れたら良いなと思います。

――昨年から『OBSCURE CHURCH』というNFTコミュニティを運営。そこで作品も売っているんですよね?

吉井:そうです。作品のお披露目の場として、直接ではないですがファンの方々とコミュニケーションを取れる場所として開設しました。なのでNFTでの作品販売だけではなく、10、20、30と“0”の付く日には会員向けのライブ配信もしています。最初は続けられるかなと不安ではあったんですけど、配信でファンの方々と交流していくうちに、めちゃくちゃ良い場所だなと気がついて。最初はファンのみなさんの居場所を作るつもりだったんですけど、むしろ僕の居場所になっているというか。NFT自体はまだ認知が低いコンテンツだとは思うんですけど、僕も最初は「NFTってなんなんだ?」というところから挑戦して、少しずつ勉強しています。このコミュニティがみんなにとっても新しいことを知る機会になっていたら嬉しいですし、もっと多くの人に参加してもらえるような場所にしていきたいなと思っています。

チェキプレゼント

吉井添のサイン入りチェキを3名様にプレゼント。応募要項は以下の通り。

<X(旧Twitter)からの応募>
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リアルサウンド公式X

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※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
※チェキはランダムでの発送となります。指定はできません。
※当該プレゼントは、応募者が第三者へ譲渡しないことが応募・当選の条件となります(転売、オークション・フリマアプリ出品含む)。譲渡が明らかになった場合、当選は取り消され賞品をお返しいただく場合がございます。

<締切:5月6日(月)>

■OBSCURE CHURCH
吉井添がファンとのコミュニケーションの場として立ち上げた創造空間"OBSCURE CHURCH”(オブスキュアチャーチ 通称:おちゃち)では、限定公開される写真やブログ、ライブストリーミング(生配信)を通じて、吉井添の独自の世界観を体感することができます。

"OBSCURE CHURCH”には、NFT PASS「104TICKET(テンシチケット)」を購入することで、1年間(2024年4月1日~2025年3月31日)限定でアクセスすることが可能です。 「104TICKET」は吉井添本人によるデザインで、プレミアムなシリアルナンバー付きです

「104TICKET」保有者には、限定NFTの購入権や先行購入権、プレゼントNFTの取得権、「TEN YOSHII NFT Collection」ページへのアクセスなどのユーティリティ(保有者特典)が付与されます。

吉井添 Community Site “OBSCURE CHURCH”
https://tenyoshii.jp

吉井添 NFT PASS Information
https://tenyoshii.jp/feature/about_nftpass

作品タイトル 
左上より
【悪食】→【艶事】→【貧汚】→【罪】
左下より
【惰眠 】→【恋仇 】→【喜怒】→【呪縛】

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