Perfumeは“ゴールデンタイム”に突入　5年ぶりカウントダウンライブで誓った黄金期の活躍

　Perfumeが2023年12月30日と31日の2日間にわたり、神奈川・ぴあアリーナMMにて、5年ぶりとなるカウントダウンライブ『Perfume Countdown Live 2023→2024 “COD3 OF P3RFUM3” ZOZ5』を開催した。

　2023年9月21日に18回目のメジャーデビュー記念日を迎えたPerfume。昨年は自身のファンクラブ「P.T.A.」創設15周年ということもあり、同日よりファンクラブツアー『P.T.A.15th&10th Anniversary “Perfumeとあなた”ホールトゥワー2023』が北海道よりスタート。その最後として行われたカウントダウンライブのうち、本稿では12月30日の内容をレポートする。

　今回のカウントダウンライブは、2023年6月に開催されたPerfumeにとって約9年ぶりとなったイギリス・ロンドン公演『Perfume LIVE 2023 “CODE OF PERFUME”』をアップデートするというコンセプトで行われたもの。当日は開演前から3人の登場を待ちわびるファンからのメンバーの名前を呼ぶ声や手拍子が会場内に響きわたるなど、ライブ本編から観客のボルテージが高まっていることを感じた。

　定刻の17時を少し過ぎた頃くらいだろうか。会場が暗転し、メンバーの機械じみた無機質な声による語りとともにオープニングムービーがステージ後方のモニターに流れ出す。その後、神秘的なスモークがステージに充満するなか、白い衣装を身に纏ったメンバーが登場。オープニング曲の「FLASH」から、立て続けに「エレクトロ・ワールド」、「レーザービーム」を披露する。集まったファンが、観る者を圧倒させるレーザーと映像に思わず息を呑むなか、ここで3人は中央のステージに移動し、ライブ序盤にも関わらず、アンセミックな「ポリリズム」を披露し、一気に会場のテンションは最高潮にまで到達した。

　曲終わりのMCでは、先述の「ポリリズム」は、海外公演のためにプロデューサーの中田ヤスタカがリアレンジした「ポリリズム Pro Max」であることが明かされたほか、序盤に同曲を披露したことについて、あ～ちゃんが「アタマから飛ばしております。もう「ポリリズム』やっちゃったよ！」と語る場面も。また、海外向けのアッパーな仕様となった今回のセットリストについても、“自己紹介みたいなセットリスト”であり、“Perfumeのベスト”的ライブになっていることが明かされると、大きな拍手と歓声がステージに立つ3人に向けて送られた。

　「男子！」「女子！」「そうでない人！」などのコール＆レスポンスで会場の一体感が高まったタイミングで、ライブ中盤戦が「∞ループ」でスタート。同曲中では、一旦3人がステージから姿を消し、終盤に赤い衣装に着替えて再登場するというパフォーマンスも。その後、衣装の早着替えも取り入れた「アンドロイド&」や舞台演劇の演出のように可動する6つのモニターを演出に加えた「FUSION」が披露されたが、ここでは踊る3人とモニターに映し出されるその影がシンクロしていく様子が印象的だった。

　続いて「edge」、それぞれのソロダンスも取り入れた「CODE OF PERFUME」、そしてモニターに映る満月とリアルのスモークがリンクする幻想的な演出が目を引く「Moon」などが披露された。再び舞台をセンターステージに移し、最新曲「すみっコディスコ」もパフォーマンスされ、観客も一緒に踊る姿が見られた。