藤井風、RADWIMPS、マンウィズ、BABYMETALら続々海外ツアーへ 国外ライブを成功させる条件は?
ライブとコラボの重要性、大切なのは“独創性”
ライブパフォーマンスが高い評価を受けていることも大事だ。例えば、BABYMETALは2019年の『グラストンベリー・フェスティバル』をはじめとした海外の音楽フェスにこれまで何度も出場しており、そのパフォーマンスの評判は現地メディアからもすこぶる良い。SU-METALの卓越したボーカルスキルや、神バンドのハイレベルな演奏技術は、国境を越えて多くの人々を魅了している。
こうしたステージ上の評判の良さは、海外ツアーの実現を手助けするだろう。なぜなら、ファンでなくとも「一度は観ておきたい」と思わせることができるからだ。ライブパフォーマンスが評価されているアーティストは、そのパフォーマンス力で客を呼び込むことができる。ライブ中に一切MCをしないことで有名なBABYMETALは、まさにその象徴と言える存在だろう。
海外アーティストとのコラボや対バンライブを行うことも一つの手段と言える。MAN WITH A MISSIONは、2015年にZebraheadとコラボしたスプリットEP『Out Of Control』を海外でもリリースしたり、2017年にはプロデューサーにFall Out Boyのパトリック・スタンプを迎えたシングル『Dead End in Tokyo』を発売したり、同年に北米でJimmy Eat Worldと対バンツアーを開催したりと、海外のミュージシャンたちと積極的に関わることで着実に認知度を高めてきた。こうした活動実績が海外ツアーの実現可能性を高めている。
もちろん力のあるプロモーターとのコネクションや、海外での受賞経験、豊富な資金力などもあるに越したことはない。しかし、なにより大切なのは、そのアーティストの“独創性”という点に尽きるのではないか。現地リスナーからしてみれば、わざわざ国外から来たアーティストのライブに足を運ぶ理由は少ない。同じジャンルの音楽を奏でているのなら、本国で活動する身近な存在のチケットを手に取るだろう。
そのアーティストの音楽でしか味わえない感動、そのバンドのライブでしか得られない体験ーー。今の時代、そうした唯一無二のものを生み出し続けていれば、おのずと海外への扉は開けていくと確信している。
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