三浦大知、『紅白』は『ちむどんどん』名シーンをバックに「燦燦」披露　加山雄三は史上最高齢で最後の出場に

　本日12月28日より、12月31日放送の『第73回NHK紅白歌合戦』（NHK総合）リハーサルが行われている。出場アーティストたちの会見とリハーサルの模様をお伝えする。

加山雄三

　年内いっぱいでのコンサート活動からの引退を発表している加山雄三は、『紅白』に特別企画として出場する。

　これまで『紅白』に17回出場し、うち3回司会を務めるなど、同番組とも縁の深い加山が歌唱するのは「海 その愛」。マスコミ向けに公開された音合わせでは、加山にスポットライトが当たったシンプルなステージから雲海のようなスモークが現れ、徐々にステージ全体が開けていく神々しい演出となっていた。

　会見の場に登場した加山は最後のライブパフォーマンスを前に「今から緊張してんだもん。どうしたらいいか分かんない、困っちゃってんだ。助けて。そんな気持ちだね」「最後だと言っていたのがかえってよかったのかなと思ってる（笑）。みんな一生懸命になってくれたから。いい年になったね。おかげさまで」と茶目っ気たっぷりにコメントし、マスコミ陣を笑顔にしていく。85歳での『紅白』出場は史上最高齢となる。アメリカのシンガー、ウィリー・ネルソンが現在89歳でなお現役で歌い続けていることに触れながらも、「日本ではほかにいないでしょ、年取ってこんな檜舞台に出られるなんてさ。ありがたいと思うよ。ほかにも出たいという人がたくさんいると思うんだけどさ、最後だから頑張らせてもらいたい、そんな気持ちでやります」と本番に向けて意気込みを見せる。

　コンサート活動からの引退は発表しているものの、「コンサート活動以外で歌声を聴かせることは？」と聞かれると「音楽は生涯の親友」だと前置きし、最新のAI技術で自分の声や歌声、そして存在を後世に残すプロジェクト「バーチャル若大将」を紹介する。「俺が歌ったことがない歌を歌わせるとうまいこと歌うんだよ。映像もやれるようになってるんだよ。今まで作曲した曲がまだまだいっぱいあるんだよ。それがいっぱい出てきたから、それを選びながらさ。そういう形で音楽活動というのは残っていくと思うんだよね。まだ楽しみにしていてもらいたいなと思うね」と音楽家としてはまだまだ現役であることを示した。

三浦大地

　2019年以来3年ぶり、4度目の『紅白』出場となる三浦大知は、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』（NHK総合）の主題歌「燦燦」を披露する。

　音合わせでは、『ちむどんどん』の名シーンをバックに、伸びやかな歌声を響かせていた。

　三浦は歌唱する「燦燦」について、「自分の中でもこの楽曲を作れたことは、音楽人生でとても大きなことだと思っています」と振り返り、「半年間ずっと朝に流れることで、三浦大知チームの音楽にまだ触れたことがないたくさんの方に、この音楽が届いたと思います」とコメント。また、「燦燦」は亡くなった自身の祖母に向けたパーソナルな気持ちを込めた楽曲でもあり、『紅白』出場について「自分の親戚や家族も喜んでくれました」と明かしていた。

　『紅白』当日は、『ちむどんどん』でヒロイン・暢子を演じた黒島結菜がゲストとして登場することも発表されている。「会場に黒島さんがいてくださるのはとても心強いなと思います」と喜びを滲ませ、『ちむどんどん』の撮影現場で「燦燦」が愛されていたエピソードを紹介。「今回の『紅白』でみなさんにも、黒島さんにも恩返しができたらいいなと思います」と意欲を示した。

　また、「今年“ちむどんどん”（胸がワクワクする気持ち）したこと」を聞かれた三浦は、ゲームを「文化」として捉え、名作の魅力を深掘りする教養番組『ゲームゲノム』（NHK総合）で人生初のMCに抜擢されたことをあげていた。

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