2022.12.21 21:00

愛美×相羽あいな×『夢ノ結唱』担当者も再現度に驚き！　CeVIO AI『POPY』『ROSE』がもたらす『バンドリ！』の新展開

文・取材＝西廣智一

使う人の数だけのPOPYやROSEが生まれる（相羽）

ーーさまざまなクリエイターが使うことで、みなさんが想像もしていなかった未来も生まれそうです。

愛美：そうですね。使う人によって本当に表情が変わると思うし、「香澄とは全然かけ離れたPOPYを見せるぜ」みたいな熱い気持ちも抱かせてくれるような子なので、めっちゃ楽しみですね。

相羽：それこそ、ROSEを通じて友希那が楽しい楽曲で「イエーイ！」みたいに歌っていたり。

愛美：確かに（笑）。

相羽：それこそ『バンドリ！』ボーカルメンバーだけで揃った『ガルパ☆ピコ』（ミニアニメ『BanG Dream! ガルパ☆ピコ』）の楽曲も、私は「どうやって合いの手を入れよう？」と悩んだぐらいなので、ROSEを手に取った方が、そういうイメージから外れて想像を超える楽曲を歌わせたりすると、別の友希那が見えるような気がして。だから、子供みたいな感じですよね。自分の子をどう育てていくかで、同じPOPYちゃんでも「君のPOPYちゃんはそんな感じなんだー！うちはこんな感じだよー！全然ちがうー！」みたいなことも起きそうですよね！

愛美：うんうん。

相羽：キャラクターはひとつかもしれないけど、それを使う人の数だけのPOPYやROSEが生まれるんだろうなと思います。

愛美：あと、ビジュアル面でもパッケージではお互い無表情というか、何にも染まっていない表情だけど、もし皆さんが楽曲によってイラストとか描いてくださったりしたら、ビジュアル面でもそれぞれ異なるPOPYちゃんとROSEちゃんが見られるのかな。

相羽：皆さんがどういうふうに使いこなすのか、早く皆さんの作品が見たいですね！

ーーそれこそ、お互いのバンドの楽曲をいろいろ歌わせてみるだけでも楽しそうですし。

相羽：以前の合同ライブで「FIRE BIRD」と「キズナミュージック♪」を一緒に歌わせていただいたんですけど、それがCeVIO AIとしてもできるというのは、面白そうですね。

愛美：なんなら3次元で歌っている我々の歌声とCeVIO AIちゃんたちの歌声を掛け合わせた、そういう作品も楽しそう。

相羽：あと、これはたぶん両方のソフトがないとダメだと思いますけど、POPYとROSEの2人で歌っているデュエットソングを聴いてみたくて。ダブルで購入されたり、友達同士で購入したりすると実現できるのかな。CeVIOセッションみたいな。

ーー現在、『夢ノ結唱』を使った作曲コンテストも実施中です。

根本：はい。今回の作曲コンテストは人数を絞ってしています。それは早めに展開したかったという理由もあるんですけど、それ以上に作曲コンテストを行っても目に触れる機会のない参加者が生まれることが嫌だったんです。なので、今回実施するにあたって、人数を絞った形のコンテストにして、バンドリーマー全員がすべての楽曲にしっかり触れることができ、かつコンテスト参加者がしっかり見てもらえる機会にできればと。もちろん、今後は誰でも参加できるコンテストもやりたいですし、まだ企画段階ですけど作曲したことがない人でも参加できる作曲コンテストも企画しようかなと思っているので、今後も楽しみにしていてください。

相羽：まだ世に出ていない、いろんな才能が見つかるきっかけになる、夢のような企画ですよね。まさに『バンドリ！』の“Dream”にもつながりますし。

根本：実は、すでに楽曲を依頼している方の中には、初めてCeVIO AIを触る方も結構いらっしゃって。「これだったら使ってみたい」という声も多かったんです。

ーーもし愛美さんがPOPYやROSEをご自身で使うとしたらどんなことをしてみたいですか？

愛美：えーっ、こういうソフトを使ったことがなくて難しいイメージがあるので、「初心者でも始められるよ」みたいなオススメポイントを逆に聞いてみたくて。それがわかれば、きっとこの記事を読んでくださる方も手にしやすかったりするかもしれませんし。

ーー知識がなくそのまま使っても普通に歌っているように聴こえるそうで、音声合成ソフトの中でもハードルは比較的低いと言われています。

愛美：そのまま文字を入力したら？

ーーはい、ある程度音程を取ってくれるようです。あとは自分で調声していけば、それなりの形にはなるらしいです。

愛美：そうなんだ。いいことを聞きました。私、先日初めて作曲をさせていただいたんですけど、そのときはボーカルを入れずにMIDIシンセの音だけで作って、自分の曲だけど「どういうふうに歌うのかな？」って想像しづらいところもあったので、代わりにPOPYちゃんに歌ってもらったりするのもいいかもしれないですね（笑）。曲作りも興味があるので、そういうところから始めてみようかな？

ーー相羽さんはROSEにご自身で触れるとしたら、挑戦してみたいことはありますか？

相羽：「自分の好きな楽曲とか好きなアーティストさんの曲を、もしROSEで歌ったらどうなるんだろう？」みたいなことは、ライトな気持ちとしてやってみたいですね。『バンドリ！』の曲はもちろんそうですけど、個人的にはマイケル・ジャクソンとか米米CLUBさんから影響を受けているので、そういう楽曲をROSEに歌わせたらどうなるのかなって。

ーー「この人にこういう曲を歌ってほしい」という願望って誰しも持っていると思うので、それこそ友希那の声でラップや電波ソングを歌わせたいという人もいるでしょうし。それが『バンドリ！』にも影響を与えて、ご本人たちが歌うことになるかもしれないわけですものね。

相羽：だから、この先どんな夢が生まれるかわからないですよね。

ーー先ほど愛美さんが「ライブで試してみたら」とおっしゃっていましたが、例えばこの先ライブでPOPYやROSEが歌った楽曲を披露する機会はあるんでしょうか？

根本：それも想定していて、まずはPoppin'Partyのライブ、Roseliaのライブにちょっと出てくるぐらいのところからスタートかなと考えています。

愛美：へ～！

相羽：二人三脚で歩けたらいいですよね。POPYちゃんとあいみん、ROSEと相羽みたいな感じで、独立するんじゃなくて寄り添って一緒にいろんな世界を見られるようになったら面白いですよね。

愛美：いつか3Dモデルとかになったりして。

ーーその3Dライブをキャストご自身が観れる可能性があるわけですよね。

相羽：そのライブに参戦したいですよね（笑）。

愛美：したい！で、どんどん人気になってほしいですね。

ーーそれこそメタバース空間で仮想ライブをして、ネットバンドアイドルみたいな存在になれるかもしれませんし。

愛美：私たちがライブをしていない間にライブをしてもらって、ずっとライブが途切れないみたいな感じになったら最高ですね（笑）。