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TWICEの再契約、少女時代やKARA、2NE1の復活も　K-POPガールズグループ2022年重要トピックスを整理

文＝市岡光子、写真＝Mydaily/アフロ

LE SSERAFIM、Kep1er、NewJeans……2022年デビュー組が大躍進

　本稿の最後に触れたいのが、LE SSERAFIMやKep1erなど、2022年にデビューを果たしたグループの大躍進である。今年も数々のガールズグループが誕生したが、世界で注目を集め、様々な記録をつくり上げたグループが特に多かったように思う。

　1月にデビューしたKep1erは、デビュー曲「WA DA DA」がYouTubeで1.4億回再生を記録し、リリースした3枚のミニアルバムの累計売上も100万枚を超えた。9月には日本デビューも果たし、『YouTube Fanfest Japan 2022』の「国内トップ音楽動画」で7位にランクインしたほか、『第64回 輝く！日本レコード大賞』で特別賞にも輝いた（※4）。

　2月デビューのNMIXXもデビュー直後から大きな注目を集めた。デビュー曲「O.O」はMV公開から1日でYouTubeでの再生数2000万回を達成、デビューアルバムも韓国の様々なチャートで上位に入った。韓国の音楽専門チャンネル・Mnetによる音楽授賞式『2022 MAMA AWARDS』では「Favorite New Artist」を受賞している。

　5月には元IZ*ONEのSAKURA（宮脇咲良）とKIM CHAEWON（キム・チェウォン）が所属するLE SSERAFIMがデビュー。1stミニアルバム、2ndミニアルバムともに、米Billboardチャートの複数部門でランクインを果たし、特にデビュー曲「FEARLESS」は19週連続のチャートインでデビュー当初から世界での存在感を示した。（※5、6）『2022 MAMA』ではNMIXX同様「Favorite New Artist」を受賞、年末には『紅白歌合戦』への初出場を控えている。

LE SSERAFIM FEARLESS OFFICIAL M/V

　今夏にデビューしたNewJeansの活躍も見逃せない。デビューミニアルバム『New Jeans』は発売初週に31万枚を超えるセールスを記録（※7）。各種音楽配信サイトやチャートで上位にランクインして圧倒的な存在感を見せた。さらに、「The New York Times」が12月7日に公開した「Best Songs of 2022」では、彼女たちのデビューミニアルバムから「Cookie」が選出された。米国の音楽評論家 ジョン・カラマニカは「デビューEPの中で最高の曲」と、NewJeansのシンプルで洗練されたサウンドと音楽性の高さを評価している（※8）。

　元IZ*ONEのアン・ユジンとチャン・ウォニョンが所属するIVEは韓国では昨年のデビューだが、今年10月に日本でもデビュー。2022年のK-POPシーンで存在感を示した。デビューからわずか3曲で韓国の音楽番組の37冠を達成（※9）、韓国内の各種チャートで上位の常連となるだけでなく、「LOVE DIVE」は米Billboardチャートでも29週連続でチャートインを果たし、記録を生み出し続けている。『2022 MAMA』では同曲が「Song of the Year」に輝き、音楽サイト MelOnが主催する『2022 Melon Music Awards』でもベストソング賞を受賞した。彼女たちも年末の『紅白歌合戦』に初出場を果たす予定だ。

　レジェンドグループから第4世代の新グループまで、キャリアの異なる様々なガールズグループが活動の広がりを見せた2022年。2023年は1月にNewJeansのカムバックとLE SSERAFIMの日本デビュー、2月にKARAの来日公演が決定しており、すでにいくつかの話題が控えている。K-POPのファンダムが世界中に広がったからこそ、2023年はグローバルでの活動がさらに広がるグループも増えるだろう。2023年のK-POPシーンは、どのようなトピックスで盛り上がりを見せるのだろうか。

※1：https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/114911/2
※2：https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2198768
※3：https://www.cosmopolitan.com/jp/k-culture/korean-entertainment/a41239697/220916-2ne1/
※4：https://panora.tokyo/archives/58646
※5：https://www.wowkorea.jp/news/enter/2022/1201/10373806.html
※6：https://www.thefirsttimes.jp/news/0000223409/
※7：https://jp.yna.co.kr/view/AJP20220815001800882
※8：https://www.nytimes.com/2022/12/07/arts/music/best-songs-2022.html（筆者訳）
※9：https://www.mk.co.kr/star/musics/view/2022/12/1118245/（筆者訳）

市岡光子 Follow on SNSFollow on SNSAuthor web site

東京都在住のフリーライター・編集。インタビューとブックライティングを中心に活動。音楽、本、漫画、ゲームとあらゆるエンタメを雑食し、特に音楽は80年代洋楽ロックから韓流アイドルまで幅広く好む。YouTubeでまだ見ぬ素敵なアーティストを探すのが好き。
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