『SUPERSONIC』を経て3年ぶりに開催

　来る8月20日・21日、いよいよサマソニが3年ぶりに帰ってくる。『FUJI ROCK FESTIVAL』（以下、フジロック）と双璧を成す、日本を代表する洋楽フェスティバルとして知られる『SUMMER SONIC』（以下、サマソニ）だが、2019年に20周年記念となる3日間開催を成功させて以降、多くのフェスティバルがそうであったように、サマソニもまた、新型コロナウイルスの影響による試行錯誤を続けてきた。それは、フェスティバルを主催するクリエイティブマンによる、「海外アーティストの来日公演をいかに早く実現させるか」という戦いであったとも言えるだろう。もちろん、それはフジロックを主催するSMASHといった他のプロモーターについても同様であり、2021年5月には招聘プロモーター10社による協力組織「インターナショナル・プロモーターズ・アライアンス・ジャパン」が設立され、各社が協力しながら来日公演の体制を整えていった。

　2020年に開催を予定していた『SUPERSONIC』は、THE 1975、SKRILLEX、POST MALONEをヘッドライナーに迎えた3日間の音楽フェスティバルの開催を発表したが、入国規制などの状況から開催を中止。2021年にはZEDD、STEVE AOKIをヘッドライナーに迎え、海外の著名DJ陣をラインナップの中心に据えた『SUPERSONIC』をアナウンス。こちらは東京公演のみ、ステージは1つ、動員数の大幅な規制といった様々な制約こそあったものの無事に開催を迎え、洋楽フェスティバルを復活させることに成功したのである。そして2022年、ついにクリエイティブマンは、2020年にヘッドライナーとして出演予定だったTHE 1975、POST MALOBEを迎え、『SUMMER SONIC』の開催を決めたのだ。7月下旬には東京／大阪公演の全券種が売り切れ（大阪会場のみ追加販売中）となり、いかに多くの音楽ファンがこの日を待ち望んでいたのかを証明していた。WOWOWオンデマンドではサマソニ東京会場の模様が配信される。